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January 26, 2006

普通の人の感覚

(8)

カテゴリ：株関連

　先日会った時に、その後どうなった？と聞いたら、
「取りあえず本を読んで、口座開いたけどまだ何もしていない」ということでした。
今は何の本読んでいるの？とたずねると鞄の中からタイトルにタレントさんの名前のある本が出てきました。

結局さ、株って安く買って、高く売ればいいんでしょ
と究極の投資哲学を披露してくれました。
いや、ホントまさにその通りです。

すると、おもむろにチャートが出ているページを開いて・・・

「・・・・。」

「結構簡単だよね。

結構行くと思うんだけど。」

「・・・いや、ダイエーとか調べたこと無いから良く分からないなぁ。」

「あっそう。
そういえばさ、この前紹介してもらった本、
15年で2億円作れるのは分かったけど、15年後に2億円もらってどうするの？
今すぐ使えなくちゃ意味無いじゃん」

　この辺りから話をするのがだんだん嫌になってきました。
要するに、株というのは手っ取り早く、簡単に儲かるというイメージがあるようです。

　私は取引を多くても月に数回、少ないときは売買を行わない月もあるという話をしたら、
「えっ！？じゃぁ、やること無いじゃん。
それじゃぁ儲からないでしょ。」

「うわ、へぼっ！
1年もかけてたったの1.58倍にしかならないの！？」

「・・・・。」

　言うまでも無く、それ以来、その人とは株の話をしていません。
でも、これくらいの感じが普通の人の感覚なのかもしれません。

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