あかずきんのバスケット

2007/03/12
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カテゴリ: ディナー♪
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明日は凍るかしら。。。今は星が奇麗にまたたいています

今夜のお料理はレバーのワイン煮です。

ワインは、ボルドーを使いました。


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やはり、ボルドーはちょっと苦手かも。。レバーを煮るのにたっぷり入れました
残りはパンにいれて、ワインパンにしようかな♪


たまねぎ、鶏レバー、トマト、ワイン、塩、胡椒、パセリ、バター、
トマトピューレ、にんにく、ブイヨン、ブランデー


レバーのお料理とでは、ボルドーも飲めるような気がします・・・



さぁ♪ワインを飲んだら。。今日は映画♪


* * * PERFUM * * *


その前に香水の知識を♪


香水は香料がアルコールと蒸留水に溶けたもので、香料含有率により名前が変わります。


香料が15%から25%くらいの含有率ものを 香水(パフューム)

   10%から15%がオーデパルファム、オーデ・トワレとなります。


香水の香りは時間とともに変化します

香水を付けてから最初に香りを放つものを、トップノート 或いは ヘッド・ノート
香水を付けてから約30分以上経過した時の香りで、ミドルノート 或いは ハート・ノート
付けてから2~3時間経過した香りで、ラストノート 或いは、 ベース・ノート


香料

ミドルは、ローズ、ジャスミン、アプリコットなど
ラストは、白檀、オークモス、アイリス、 ムスク などです


近頃は、合成香料が多く、安価に作られていますので、天然香料を使った香水は少なく、
高価です。



香水売り場のようなひどい(笑)香りになりますね。

グルニュイユが調合した、 パフューム は、香料含有率がものすごく高かったのだと
想います。



いろいろなサイトでこの映画のレビューを見かけますが、好みが分かれるようです。
私は、ちょっと変わった感想をもちました



 * * *  Perfum * * * * * * * *

水先案内のようなナレーションには、キーワードが散りばめられていた


「彼は良いにおいと悪いにおいの区別がなかった。」


ジャン=バティスト・グルニュイユ・・・ぐるにゅいゆ?・・・フラ語で、カエルだわ!
以下彼をカエルと呼ぼう♪


嗅覚こそが全てだった。
彼はそのためそのほかの感覚器官はまるで、用をなさないようだった。
喜怒哀楽もない、カエル


グルニュイユは、嗅覚だけが飛びぬけて鋭かった。言語能力などがその割に発達しないということで、さらに、その感覚が異常に発達していくという成長のしかたをした。

類まれな嗅覚をもつ、グルニュイヌ(以下蛙)がパリで出会った初めての香りは、プラム売りの娘の香り

その香りに引きつけられるままに彼女のあとを追う蛙

人影に気づかれまいとして蛙は娘の口を塞いでいるうちに彼女を窒息死させてしまう。
蛙は娘のもつ香りをすべて嗅ぎ取ろうとする
全身舐めるように嗅ぎ取るその行動から一人の人間でも、体の部分によって、
違う香りがするものなのかと思う。

いままで知らなかった香りそれは、ベースノートの例えば、麝香(ムスク)
フェロモンの香りである。

このとき、彼は欲(性)に目覚めたのだと思う

愛ではなく、本能のひとつに目覚めたのだ。たたし、カエルは不幸にもそれを
理解できなかった。ただ香りを求めるという行動にでたのだ
それが悲劇の始まりだった・・・


香水には、トップノート(ヘッド・ノート)ミドルノート(ハート・ノート)ラストノート(ベースノート)がある。そして、13番目の香り、これを加えて、この世とも思えぬ魅惑の香りができるという伝説

目くるめく香り、蛙はその後、この香りの再現を求め、香水の町、グラースへ向かう

そこで、蛙は彼の求める香りを求め、娘たちの香りを抽出していく
あたかもそれは、真実を突き詰めようと、倫理を無視して、それだけの目標に
向かう研究者のように、冷静、冷酷、非情だった。


13本の瓶には、13の命が抽出された香料で満たされた。

この香料を調合してできた パフューム は、欲の塊の香り

トップノートやミドルノートのない、ラストだけの香り

初め(トップ)からラストの香りが濃厚に立ち込めるのだ。

ゆえに、この香りは、一般に私たちがいい香りと身に着けるそれとはまるきり別物
であることがわかる。

香りが開く瞬間から深い欲の世界に包まれるのである

1滴では、オード・トワレ、人々はその官能的な香りに魅了される

3滴では、オード・パルファム 人々は互いに相手を求め合う

5滴では、パフューム 人々の心(理性)までも奪い支配する

一瓶のパフューム  それは、抑制のきかない欲望、狂気錯乱


絞首刑の広場で、 パフューム は、大衆の空間を拡散する・・・
人々は、互いに求め合った

この光景を見て、カエルは、愕然とする カエルはプラム売りの少女の香りをただただ、
求めていたが、目の前の群集は、互いを求め始めたのだ

喜怒哀楽を持たぬカエルと一般の人々の違いに彼は、何かを悟った

それは、孤独と絶望であったと思う


映画終了時、 パフューム が劇場を包む

ローズやジャスミン、ウッド、モスの香りではなく、濃厚抽出されたフェロモンの香

脂肪酸エステル、言い換えれば、動物油脂の香り

この香りにむせいでしまうのだ

このストーリには愛は感じられない。サブタイトルにあるように、
淡々と蛙の生涯を追っている。底に低く流れるベルリンフィルは、
愛の賛歌ではなく、人間の欲の深さを象徴するような悲哀の音で映像を運ぶ。

映画の中で解せないシーンがありました。


広場で人々が、互いを求め合っている中、カエルは、プラム売りの娘と
結ばれるという幻想を抱き涙を流します

はたして、カエルは泣くだろうか?

喜怒哀楽を持たない、愛を知らないカエルが・・・??

この辺は、原作を読んでみないとわかりません。

パフューム は、一般に言う、いい香りではないのだと思う
それは、本能を直接刺激する香り

香りの刺激は嗅神経を介して、大脳辺縁系という箇所に直接伝えられるそうだが、
この大脳辺縁系というのが、感情、性欲、食欲などの本能の中枢でもあるのだ



パフューム それは、ムスクを濃縮したような香り

私は脂の匂いで気分が悪くなったのです。



本日の香水♪

一瞬にして、印象を釘付けにする香り・・・それは、L'instant (ランスタン)
立体的な3次元の香りの構成でセンセーショナルを巻き起こしたゲランの香りです


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Last updated  2007/03/13 12:11:10 AM
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