森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.02.01
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カテゴリ: 行動のポイント
学生時代の水谷先生が森田先生に次のような質問をした。
森田先生はいつも私に「ともかくも手を出せ」といわれるので、苦しい苦しいと思いながらも、形外会でやる余興の劇の稽古をしました。やってみると案外よくできました。これは「ともかく手を出した」ことになるでしょうか。

それに対して森田先生は、ずばり、それは手を出したことにならないといっています。
「もし、君が学校の本を読めば、これが手を出すことに相当する。君が本を読まないのは、苦しくて興が乗らないからである。その苦しい中から読むことを「ともかく」というのである。君は実際において、「「ともかく手を出す」べきことには、少しも手を出していないから、稽古も苦しいので、歩いていて苦しくなる原因はここにある。もし、これを逆に、ともかく、読書のほうに出しておれば、おのずから、心が快活になって、勉強もできるし、その余暇に、劇でも、トランプでも、みんな面白くできるようになる」といわれています。

これと関連して今月号の「生活の発見」誌の61ページに次のように書いてある。
森田療法は作業療法と思われているが全く違う。
入院森田療法で行うことは、日常生活で行うことは当たり前のこと、これらの「当たり前のこと」ということに気づき、日常生活に細心を払って工夫し心を向ける。

いやいやながらでも、日常茶飯事を丁寧に、ものそのものになって取り組むのがともかくも手を出すということである。

自分の好きなことを好きなだけやるというのは、森田ではない。ちょうどネズミが踏み車を回しているようなものである。心しておきたい。





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Last updated  2013.02.01 07:52:28
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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