森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.03.04
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本来の欲望を達成するという目的が、その障害物となって現れた不安、恐怖などを取り去ることに目的が転化することはどうして起きるのだろう。いくつも原因が考えられる。

1、欲望の達成は努力をともなう。場合によっては苦しい。安易に欲望を達成することなどできないのに、楽をして目的を達成しようと考える。不安を感じないで欲求を実現しようと考える。生き方が積極的ではなく、消極的なのである。

2、不快感は感情の法則で学習したように、放置しておけば自然に消えてなくなるものである。消えてなくなるまで待つことができないのである。また感情は自然現象でありコントロールできないものであるのに、意志のままにコントロールできるという認識の誤りがある。できないのは自分の努力が足りないと考えるのである。

3、人間には危険を察知したときにすぐに逃げるという逃避欲求がある。時には逃げることも必要だが、我慢するということが全くないのは、気分本位の生活態度である。

4、根底には、自分が幸せになるには、不快感をなくする方向で努力している。たとえば欠点をなくしていけば人から好かれる。ミスや失敗をしないようにすれば人の評価がよくなる。と考える。人に好かれるために人の役に立つことをするとか、人が嫌がっている仕事を引き受けるとかは考えないのである。つまり幸せになるために自分から積極的に働きかけるということがないのである。受身の生活態度になっている。





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Last updated  2013.03.04 07:31:35
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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