森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.06.22
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対人葛藤を生む原因の調査によると、次の4つがダントツであったそうです。
1、相手が平気でルール違反をする。
2、相手が全くの期待はずれである
3、自分のプライドを損傷傷つけた
4、相手のために欲求不満に陥った

まず2は子供が自分の思っていたようにしないと期待はずれとなる。
また会社では部下がノルマを達成してくれないと、その部下は期待はずれとなる。

「かくあるべし」が強い人は、他人が、自分の理想とかけ離れたことをすると期待を裏切ったとみなして、不満がたまっていく。そして指示、命令、叱責で相手をとことん否定してしまう。
対人葛藤を減らそうとすれば、森田理論の学習をする必要があると思う。


無理な割り込みをする。約束を守らない。黄色信号、赤信号を無視する。借金を踏み倒す。貸してあげたものを返さない。挨拶を返さない。夜中に騒音を出す。ゴミ出しの決まりごとを守らない。町内会の役をすっぽかす。授業中に私語が絶えない。等々身近に癪に障ることはたくさんあると思います。

身近な例をあげて考えてみましょう。
約束の時間になっても友達が集合場所に現われないというのは、典型的なルール違反である。
この約束違反は、場合によっては自分にとって期待していた楽しみや利益が失われるという事だから、損害を受けたという事になります。

だが事はそんなに単純なものではない。
それに加えて、3のプライドを傷つけられたという事がプラスされてとてもイヤな気持ちになるのである。
むしろこちらの持つ意味が大きい。約束を反故にされたという事は、相手が自分のことを軽視している。大切な友人だとは思っていないという事の証明ではなかろうか。
反対に相手を大切にして、重要視していれば30分前から集合場所に行って待つことは別に苦とは思わないはずだ。1は単独ではなく3と合体してなんともいえない不快感となるのである。

つまりここでいいたいのは、いつも約束を破っている人は、他人の立場に立って物事を考えることができない人ということになる。
という事は、「かくあるべし」を前面に出して、他人を非難、叱責、指示、命令で動かそうとしている傾向が強く、森田理論の核心部分の事実本位に相手を見ることはとてもできそうにもないということになります。

他人にそのように接するという事は、自分に対しても自己否定の枠から完全には抜け出ないで停滞を余儀なくされるということになります。






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Last updated  2013.06.22 07:59:01
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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