森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.06.24
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親は子供に対して、よく事実を把握しないで価値判断をして指示、批判、命令、強制、叱責をします。


具体例を「わが子を活かす一言、潰す一言」 鈴木博 祥伝社をもとにして紹介します。
たとえば、子供が友達とあまり遊ばないとします。
その時に、親はすぐに「うちの子は友達に興味を示さない。
協調性がない」と価値判断します。
事実は「うちの子は1日に3時間ぐらい本を読んでいて、外で遊ばない。」ということであって、他人に興味があるかないかは、これだけでは判断できない問題です。

また病気で入院したおばあちゃんの見舞いに行かない子供に、「思いやりのない子だ。自分勝手なことばかりする」などと判断します。
見舞いに行かないというのはまぎれもない事実ですが、その理由は子供に聞いてみないと分かりません。

そしてさらに子供がいったことに対して、お母さんは「あなたの話をこうゆうふうに聞いたけどこれで間違いない」と確認する態度で接することが大事です。

「うちの子どもは無駄遣いばかりする」というお母さんがいます。
これではあまりにも抽象的です。具体的に事実を話すことが大切です。
うちの子は月に3000円も使っています。これが事実です。
その先そんなにこずかいを使ってはいけないと判断し、子供を叱責したりすることは余計なことです。
事実の観察、事実の承認にとどめて、その後の行動は子供に任せるしかありません。

「うちの子は不良と付き合っている」の具体的事実は、「うちの子は最近髪を染めた子供と付き合っている」です。

事実をよく観察して、その事実をまず認めるという事は、相手を「かくあるべし」で翻弄しないで、相手の存在や行為をまずは認めるという事です。





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Last updated  2013.06.24 07:24:25
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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