森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.07
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カーネギーは「人を動かす」という本の中で次のように述べている。

「人を動かす方法はこの世にたった一つしかない。
この事実に気づいている人は、甚だ少ないように思われる。
しかし、人を動かす秘訣は、たしかに、一つしかないのである。
すなわち、みずから動き出したくなる気持ちを起こさせることだ。」

「人間の行動は、心の中の欲求から生まれる・・・だから人を動かす最善の方法は、まず相手の心の中に強い欲求を起こさせることである。
商売においても、家庭、学校においても、あるいは政治においても、人を動かそうとする者はこのことをよく覚えておく必要がある。」

家庭でも、仕事でも相手にこうしてもらいたいという気持ちが常に起きる。
その時普通はお願い、指示、命令、強制、禁止、叱咤激励などの手段をとることが多い。

カーネギーはその方法は決して相手を動かすということにはつながらないといっています。
相手を自分の考えているように行動させようと思った時、我々がとるべき行動は、相手が自分で進んで動きだしたくなるような感情を作り出すことだといっているのです。

感情を作り出すためにはどうしたらよいのか。森田では「見つめよ」といいます。
状況の中に身を置いて、そのものをよく観察していれば、感じがでてくるといっています。
ですから、事実を包み隠さずに、目の前に提示してみる。つまり関心を向けさせる。興味を持たせるということだ。これがポイントとなります。
相手がそれに気付き、関心を持ったり、興味を示すことがあれば、自然の流れとして感じが発生する。
感じがでてくればこうしたいという欲望が湧いてくる。
次にその欲望に従って行動するということにつながる。

森田をよく学んでいる人は、他人に「かくあるべし」の押し付けはやめようと心に誓った人だと思う。もし相手にこうしてほしいという欲望が起きた時は、上記のことを試してみてほしい。

必ずしも自分の考えている方向には向かないが、少なくとも相手に自主的で、積極的、創造的行動に駆り立てることはできる。生き生きと生きてゆける幸せのおすそ分けをする事ができる。これがお互いの人間関係を良好に保つために肝心なところである。






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Last updated  2013.08.07 06:48:55
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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