森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.24
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カテゴリ: 神経症の成り立ち
私は対人恐怖症である。
私の奥底には他人から社会的に抹殺されてしまう、という恐れやおびえが常につきまとっている。
私のDNAのなかにしっかりと根付いているものです。
どうして抹殺されるといけないのか、一人孤立すると死んでしまうからである。
生きることも地獄の苦しみなのだが、なんとか死だけは免れたいと思っている。
社会的な死を極端に恐れている。森田先生は死を究極の恐怖といわれています。私もそうなのです。

以前「いきものがたり」という映画を見た。
その中で青森の一頭の子猿を追っていた。その子猿は親と死に分かれて、群れの中でけなげにも一人で生きていた。
厳しい寒さがやってきた。雪が深々と降る中で暖を求めて、他の親子ザルたちのもとへ身を寄せようとした。どの親子ザルたちも受け入れてくれない。みんな追い払うのです。

そのうち春になった。大勢のサルたちが山から下りてきた。ところがその子猿は姿を見せなかったのです。
寒さの中で、一人寂しく死んでいったのだろう。こんな悲しいことはない。人ごととは思えなかった。我が身に引き寄せると、集団の中で孤立して同じような目に遭わないとも限らない。

人間は社会的な存在である。
社会を離れて無人島のようなところで、一人で生きていくことはできない。
そもそも人間の基本的欲求である衣食住が確保されていない。外敵も多いだろう。話す相手もいない。生活するための道具も何もない。たとえ命はつながったとしても、それ以上のものはない。死んだも同然だ。むなしいかぎりである。





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Last updated  2013.08.24 05:21:46
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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