森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.24
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カテゴリ: 神経症の成り立ち
だから人間は、自分が所属している仲間内のグループから排除されてはならない。
仲間に受け入れられ、承認されることが、なにはさておき一番大事ということになる。
すると最大の阻害要因である、自分の弱み、欠点、ミス、失敗を世間にさらけ出すことは決してできるものではない。私がそうだったのだ。

これはそもそも認識の誤りなのだが、自分がその渦中にいるとそうは思えない。
いったん集団から排除されると、もう二度と仲間に入れてくれることはないと感じる。
そうなれば自滅するしかないと思った。
そこで自分の弱み、欠点、ミス、失敗などは、仲間に見つからないように隠す。
弱み、欠点、ミス、失敗などが存在することは仕方ないが、みんなに見つかるということが恐ろしいのである。
あってはならないものなのである。隠せない場合は、精一杯取り繕うとします。こうして自分を守ることに汲々としてしまうのです。毎日が針の筵の上にいるような感じです。本来の自分の欲望に従って、自由にのびのびと生きていくことを忘れて、毎日葛藤と苦悩の道を歩んでいくのです。


私はその答えを森田理論の中に見つけました。それは対人的な不安は不安として持っていてもかまわない。そういう気持ちを持ったまま生きていければよいということでした。
決してしてはいけないのは、スッキリと悩みを取り去ってしまおうとすることです。
もしその道を選べば、坂道を転がる雪だるまのように、どんどんと苦しみは大きくなり、さらに加速度を増してゆきます。
不安を持ったまま生きていくことは実際に苦しいですが、もしそうゆうことができるようになると、一つの素晴らしい能力を獲得したということです。
この能力は、ちょっとやそっとでは獲得できるものではありません。でもこの能力の獲得は大変魅力があります。森田理論の学習と実践で獲得することが可能となります。
皆さんも不安を持ったまま行動できる、という能力を身につけてゆきましよう。そのための応援は惜しみません。
森田では最終的に事実に服従することを学習しますが、その前提として不安を抱えたまま行動できる能力を獲得するということが大切だと思います。





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Last updated  2013.08.24 05:27:09
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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