森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.09.18
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マスコミによく出ておられた堀紘一さんの大学受験の話が面白い。
彼は東大受験を決めたのは高校3年になる春だったそうです。猛勉強を始めたわけではない。

東大の過去10年間の入試問題に目を通すことから始めたそうです。
過去5年間の入試問題は簡単に手に入れることができたが、それ以前の5年間の問題集はなかった。
神田の古本屋で3日間探してやっと手に入れた。

次には大きな模造紙を買ってきて、10年間の全教科の問題がどのように出されているのかを分析したそうです。この作業にも3日ほどかかった。その中から見えてきたものは大きかったという。

たとえば生物では、「遺伝の問題」と「分類体系の問題」が一年ごとに、過去10年一度の狂いもなく交互に出題されていた。そこで直接東大に出向いて訳を聞いた。
ここが森田先生とよく似ている。すると詳しく教えたくれたそうです。
それは二つの研究室が交互に持ち回りで20点の配点問題を作っていたことが分かった。


世界史では教科書に載っていない問題がでていた。聞いてみると別の教科書に載っているということが分かった。その教科書を自分の高校の先生に頼んで取り寄せてもらったという。

また文系では数学3は出題範囲から外れているのにも関わらず出題されていた。これも訪ねていって聞くと、入試では差をつけないといけないので、教科書の最後に導入部分として紹介されているところから出題したといわれた。そこで私は高校の先生にお願いして微分積分の授業だけ受けさせてもらったという。

堀さんの着眼点はたいしたものです。
普通はやみくもに全項目をまんべんなく学習すると思う。
なかなか努力のわりには成果が得られにくい。
堀さんは対象の「観察と分析」から始められている。
それを突き詰めれば自然と対処の仕方が分かってきたというのである。
目標を達成しようと思うと、相手をよく観察して、相手をよく知るということが不可欠である。
森田理論の事実本位の考え方そのものである。





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Last updated  2024.05.31 10:07:23
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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