森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.09.24
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史上最年少ヨット単独無寄港世界一周を果たした、冒険家の白石康次郎さんがいる。

小学校1年の時母親が交通事故で亡くなった。
兄妹の3人の子どもを育てたのは父鉱造氏であった。
兄と自分に厳しくしつけたのは、「自分の言葉に責任を持て」ということだったという。

康次郎さんが小学校低学年の頃。父親と買い物に行った。
大きなスイカを売っていた。どうしても食べたくなり親父にねだった。

すると父は交換条件を出した。
「お前が自分でスイカを家まで持っていくなら、買ってやろう。」
康次郎さんはもちろん大きくうなずいた。

気がつくとスイカを入れたビニールのネットの袋の細い持ち手が食い込み、指の色が変わっている。
最初は我慢していたが、足どりもだんだん重くなっていく。僕はついに音をあげた。
「重い。もう、持てない。」

すると父親はこう言った。
「お前が持つと言ったんだ。指がちぎれるまで持て」
僕は仕方なく、歯を食いしばり、ありったけの力を振絞り、とうとう家まで持っていった。
深い満足と誇りを持つことができたという。

父は素晴らしいしつけをしていたのだと思う。
子どもには、どんなことがあっても約束は守らないといけない。
すると子供は、自分の言動には責任がある、ということを身につけるようになる。

普通は「持てない」と言うと、「だから無理だと言っただろう」「しょうがないな。かしてみな」と言って子どもからスイカを取り上げてしまう。


約束したことを意地でも守らせようとすると子どもと摩擦を起こす。
それを恐れて子どもを甘やかせる親が多いのである。

でもそんな子どもが大きくなると恐ろしい。
言行不一致で他人に迷惑をかけるのは平気、自分の得になるのなら人を蹴落とすのは当たり前という大人になるのです。





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Last updated  2024.04.06 19:19:31
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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