森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.11.11
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外村仁さんのお話です。
日本の企業が外国との交渉において気になることがあるといわれる。
日本の企業の担当者はプレゼンの時自分の言いたいことはすべて言っているつもりになっている。
ところが、外国人からしてみると、日本人は何を言いたいのか全く分からない。

たくさんの選択肢は豊富に説明してくれるのだが、自分はこれをお勧めしたいというものの提案はない。
私の仕事は豊富な選択肢を提供するのが任務である。
その先の選択権はすべてあなたにあります。
自由に選んでくださいという考え方である。

これは海外企業を相手のプレゼンでは通用しない。

でも外国人にしてみれば、情報だけ取って、自分はこうしたいというプラスになる提案は全くしない。
仕事に対する真剣さに欠けているとみるのである。

また自分の意見を述べないということは、責任回避ではないのかとみられる。
情報過多のプレゼンをして「私はやることはすべてやった」ということで相手に丸投げする。
そして相手がその中から一つを選択するとする。
すると「私が勧めたのではなく、あなたが選んだのだから、どんなことがあっても自己責任ですよ」という言い訳を用意しているように感じる。

さらに、責任回避を感じるのは「うちの会社はこう思っている」という言い方をする。
自分はこうしたいというように、決して自分の意思を明確にしない。
はたしてこの人は真剣にビジネスに取り組んでいるのだろうか。
交渉相手として信頼できるのだろうかと懐疑的になってしまう。

相手を思いやるということはとても大切なことです。これは日本人の良いところです。

それをできる限り表現する。相手に伝えていく。という作業が重要なのではないか。
相手の思いと自分の思いを双方で共有していく。
そこから双方の食い違いをどう埋めていくのかを調整しあっていく。
この流れがビジネスのみならず、コミュニケーションにおいて必要なのではないか。
ここで日本人の思いやりの良さが存分に発揮されるとよいのではないでしょうか。






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Last updated  2014.11.11 06:36:00
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