森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.10.30
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ipod(携帯型音楽プレイヤー)はアップル社の製品であるが、部品の半分以上は日本製であるという。
日本のメーカーが部品を作らないと製品にはならない。
それならなぜ日本人が作らなかったのか。
CD、MD、カセットの世界の考え方から抜け出して物事を見通すことができる人がいなかったからである。
また音楽業界と権利の調整をして音楽配信の協力を取り付けるといったことを思いつかなかったのである。
それを思いついたのはアメリカのスティブ・ジョブズ氏だったのだ。
すぐれた部品作りはそれとして、素晴らしいことではある。
しかしもっと重要なことはその部品を組み合わせて新たな商品を思いつくという発想力である。

世界のホームラン王の王貞治氏は、筋力が相当強そうなイメージがある。

しかし王さんは一部の筋力の面では弱かったかもしれないが、全体としてみればメンバーの中では一番だったのではなかろうか。
ホームランを打つための筋力がバランスよく発達していたのではなかろうか。
868本のダントツの数字を叩き出したのはそのたまものだったのだろう。

日本では一般的に専門分野一筋に鍛え、他の追随を許さない技術や能力を持っている人が尊敬される。
それはそれで素晴らしいことではある。否定するつもりはない。
しかしその態度はマイナス面もある。森を見ないで木ばかりをみている状態になるからだ。
全体を俯瞰することができないで、専門性ばかりが野放し状態になるとまずい。
まずその専門性を全体の中で有効に活用することが難しくなる。
次に、例えば核分裂の研究の専門家が全体を見通すことをしないと人類破滅へと向かうことにもなる。

何を言いたいのかというと、その道の専門性を高めていくことは、常に全体の方向性、人間の心身、人間社会、自然環境にどういう影響を及ぼすのかということとセットとして進めてゆかなければならないということである。

これを森田理論学習に当てはめるとどういうことか。

これらを個々に研究して理解していくことも必要であろう。
それと同時に必ずしなければならないことは、森田理論の全体の理論のスキームを理解することだろうと思う。
森田理論全体像とその中身である4本の柱をしっかりと理解することを怠れば、森田理論そのものが宇宙をさまよう浮遊物のような存在となり、ほとんど自分の生き方に影響を与えるものにはなりえないのである。
このことを肝に据えながら森田理論学習にあたれば必ず成果は得られるはずだと思う。







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Last updated  2015.10.30 06:57:23
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