冬場の寒い時期はよく利用している。
そこは最新式のスーパー銭湯ではないが、大浴場のほかジャグジィや薬草湯、ゆずやワインの湯などもある。サウナを利用しなければ400円と格安なのがよい。
先だって大浴場に浸かっていると、お年寄りの人が大浴場から出たとたんによろよろとして倒れられた。
みんなあわてて近寄ってみたが、失神状態だった。誰かが受付に知らせたのか、係の人が飛んできた。
救急車を呼ぶということだった。その後どうなったかは定かではない。
私も薬草湯などに5分ぐらい浸かって、立ち上がったときに立ちくらみすることがあるので心配になった。
そこで受付で聞いてみると、そんなに急に立ち上がって移動してはならないといわれた。
湯船にどっぷりと浸かっているときは、全身の血管が拡がって血圧が低下している。
その時急に立ち上がると、頭に送られる血液が不足してくる。
脳の血液量が少なくなると立ちくらみのようなことが起きるそうだ。
それで毎年何人ものお年寄りが命を落としておられるという。
早速湯船に浸かり方について教えてもらった。
湯船から出るときは、急に立ち上がってはいけない。
ゆっくりと体を動かすことが大切だ。
大浴場は浅くて腰を下ろせるようになっているところがある。そこにしばらく浸かって休む。
胸から下は湯船の中である。その状態で3分から5分ぐらいやり過ごす。
次に湯船からゆっくりと出て、浴場の縁の大理石のところに腰を下ろして少し休む。
決してすぐに立ち上がってうろうろしてはならないそうだ。
その後はおもむろに立ち上がって洗い場や薬草湯などに移動してもよい。
私はうかつだった。森田理論を学習して、緊張状態から弛緩状態に移るときはソフトランディングを心がけなければいけないと分かっていたのに、実際の生活面では応用できていなかったのである。
これは弛緩状態から緊張状態に移るときも同様のことが言える。
それを教えてもらって以降は、入るときも、急に体全体を沈めるようなことはやめた。
少しずつ体を慣らしてから、徐々に体全体を沈めるように変えた。
出るときはその逆のことをすればよいのだ。
それ以降は立ちくらみの心配は全くしなくても済むようになった。
ソフトランディングを心がけるだけで、立ちくらみから解放されるとは嬉しいことだ。
そういう視点で人を観察していると、慣らし運転をしながらスーパー銭湯を利用している人はとても少ないことに気が付いた。若い人はまだよいかもしれないが、お年寄りは大変危険だと思う。
この話を教えてあげたいところだが、見ず知らずの人に話しかけるのはきまりが悪いのでそのままにしている。
森田では風邪を引くのは、緊張状態から急に弛緩状態に移ると、体も精神もその急激な変化に対応できないと言っている。切り換えは極力ソフトランディングを心がけたいものだ。
ガンの予防になる食べ物について 2025.11.07
大村崑さんの健康法 2025.10.17
秋冬野菜の植え付け時期について 2025.08.28
PR
Keyword Search
メルトスライム25さんCategory
Comments
Calendar