森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.11.14
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「三業を整える」という言葉が仏教の中にあります。
「三業」というのは「身業」「口業」「意業」の3つです。

「身業」というのは身体を整えること。美しい立ち居振る舞いを心掛けること。
健康な身体を維持するということです。

「口業」というのは言葉づかいを表します。
相手に対して怒りの感情をぶっつけたり、汚い言葉で罵ったりせず。いつも穏やかで思いやりのある言葉を心掛けること。

この「身業」と「口業」が整って初めて「意業」すなわち心が整うことになるのです。
心を整えるという言葉が流行しましたが、いきなり心を整えることはできません。
心を整えるためには、まずは立ち振る舞いをただし、美しい言葉使いを心掛ける。


行動は多少乱暴でも、心の中は優しい。
言葉づかいは荒っぽいけれども、本心ではそんなことは思っていない。
周りの人たちはきっと自分の心を分かってくれている。
そういう人がいます。しかしそれは違うと思います。
暴飲暴食を重ねて、いつも傲慢な振る舞いをしている。
怒りを前面に出し、部下を怒鳴りつけている。
そういう人で心が整っている人を私は知りません。
心穏やかに過ごしたいと思うのであれば、また周りの人たちからの信頼を得たいと思うなら、まずは自らの立ち振る舞いや言葉使いを見直すことです。
(限りなくシンプルに、豊かに暮らす 枡野俊明 PHP研究所 168ページより引用)

この話は、神経症の克服にも役立つと思います。
神経症に陥っている人は、心が不安でいっぱいになり、居ても立っても居られない状態になっています。絶えず心がかき乱されているわけです。


薬物療法などがそうです。カウンセリング、様々な精神療法などもあります。
しかし、これらの対症療法で、すぐに不安がなくなるかといえば大変難しい。
多少の効果があっても、すぐにまたぶり返す。さらに新たな不安が出てくる。
不安による生きづらさはほとんどなくならない。

ここで枡野さんの話が参考になります。


不安に振り回される生活をなくするためには、まず規則正しい生活をする。
衣食住を自ら整える。つまり日常茶飯事に丁寧に取り組む。
運動を心掛けて、身体を鍛える。

つぎに「かくあるべし」を自分にも相手にも押し付けるようなことをしないで、事実本位に生きていく。どんなに理不尽な出来事であっても、できる限りの対策をとったのちは、自然の流れに身をゆだねる。事実をあるがままに受け入れながら生きていくということです。
人間関係の基本は、自分の「かくあるべし」を相手に押し付けないことだと思います。
森田理論の学習と実践によって、そういう態度を養成していく

この二つは森田理論のかなめです。
口で言ってしまえば、簡単なことですが、実践は大変難しい。奥が深いのです。
横道にそれてもよいので、元の路線に立ち戻れる修正能力は身につけておきたいものです。
それが森田理論の学習によって可能となるのです。





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Last updated  2020.11.14 06:20:05
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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