森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.01.12
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森田理論は神経症を克服して、素晴らしい人生観を手に入れることを目指しています。
そのために2つの視点から説明されているように思われます。

まず、第一の要点から説明します。
不安、恐怖、違和感、不快感、怒り、悲しみ、劣等感などが湧き上がってきたときにどう対応するかです。
神経症の人は、これらを精神の安定を損なう異物とみなして、取り除くことに精力を傾けます。
どうにも対応でないと思うと、白旗を上げるのではなく、逃げ回る道を選びます。
この道は精神交互作用で神経症の固着に向かうことは、何回も学習されていると思います。

森田理論によると、「不安は欲望の裏返し」であるといいます。
不安はなくならない。欲望が大きくなると不安もそれにつれて大きくなる性質があります。

不安は人類の進化の過程で淘汰されませんでした。

信号でいえば黄色を点灯させて、注意を促すという役割です。
その信号に従ってスピードを落として慎重に運転すれば、事故に遭う確率は少なくなります。

また人間は欲望が暴走しやすいという特徴があります。
欲望が暴走すると、「今だけ、金だけ、自分だけ」という気持ちになり、他人を痛めつけることになります。そんなことが進行すれば人類の滅亡を招いてしまいます。
それに歯止めをかけているのが不安です。有難いものなのです。
不安を活用して、さらに暴走を抑止することは、人類が生き延びていくためのキーとなっています。ですからこれらは、上手に活用する物であって、取り除くようなものではなりません。
また取り除こうとしても、決して取り除くことはできないものです。
ここに大きな認識の誤りを抱えている人が多いのです。
紛争、内乱、戦争は欲望の暴走以外の何物でもありません。

この不安、恐怖、違和感、不快感などについて、森田理論では 無条件に受け入れる ことを提案しています。耐える、我慢することを求めているのです。

下手をするとそれは一生付きまといます。
自分は葛藤や苦悩を体験するために、この世に生を受けたと勘違いすることになります。

曲がりなりにも「無条件受け入れ」の方向に向かっている人は、次の展開が両手を広げて待っています。家でいえばコンクリートのしっかりした基礎が出来上がりましたので、その先はその人の好みに応じて、どんな家でも建てることが可能になります。
なすべき課題、自分に与えられた問題、夢や目標に向かって舵を切ることができるようになります。そこに全エネルギーを投入することができます。
大いに人生を楽しむこともできます。


森田理論が目指している第一の要点は、自然現象である不安、恐怖、違和感、不快感などが湧き上がってきたとき、その対応方法を誤らないようにしてくださいということです。
間違った方向を選択するととんでもないところへ行くことになります。
神経症で苦しんでいる人はその方法に行きかけているのです。
でも森田理論を学んでいるあなたは、引き返すチャンスを与えられているのです。
森田理論を学習して、実践によって正道を歩むことを応援しているのが森田理論学習です。

第2の要点は都合の悪い出来事、問題のある出来事が目の前に突き出されたときにどう対応するのかです。この視点からの考察も重要になります。
この2つが理解できて、行動に結びついてくると、神経症の苦しみからは解放されます。
それどころか、人類史に貴重な1ページを刻むことができるようになります。
第2の要点は明日投稿します。





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Last updated  2021.01.12 06:28:32
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
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