森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.02.15
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カテゴリ: 神経症の成り立ち
私は集談会で吃音恐怖の人の話を聞いていたら自分もどもるようになったという経験があります。そして電話口で会社名がスムーズに言えなくなりました。本当に困りました。
集談会では、会社名を言う前に「お電話ありがとうございます」という言葉などを付け加えるとよいとアドバイスを受けました。
その結果、なんとか電話に出ることができるようになりました。
今考えるとリズムをつけるということかと思います。
そういえば、どもりの人でもカラオケでどもるのを見たことがありません。

がん恐怖の人の話を聞いていると、急にガンで死ぬことが怖くなる。
今まで鼻の先が見えることが気にならなかったのに、急に気になりだしたこともあります。
雑談の場に加わることができないという人の話を聞いているうちに、自分も同様の現象が起こるようになったこともあります。書痙や細菌恐怖症にかかったこともあります。

つまり神経質性格を持っていて、とらわれやすい人は、何かのきっかけがあると、すぐにとらわれてしまうのだと思います。神経症のデパートという話を聞いたことがありますが、それほどいろんなことにとらわれやすいということだと思われます。


火山の下にはすぐ下にマグマだまりがあります。
それが地表に出てエネルギーを放出しようと狙っているわけです。
地表の弱いところが見つかると、一挙に噴出するということになります。
火山はあらゆるところから噴出する機会を狙っているのです。
これでは防御しようがあません。

これは自然現象ですから対応することはできません。
症状が伝染するのが怖いので、集談会には参加しませんという方がいますが、根本的な解決策にはならないと思います。むしろさまざまな神経症で苦しむようになるかもしれません。

何ごとにもとらわれやすいということは悪いことだ。
そんな自分はダメ人間だと決めつけていると、ますますとらわれるようになってくると思います。そんな自分を価値批判しないで、そのままの事実を受けいれることが肝心だと思います。

私は神経質性格を持っており、何事にもとらわれやしいという特徴を持っている人間だと認めることです。そのためには森田理論学習で神経質性格のプラス面を学習することが有効です。

私たちは高性能なレーダーを標準装備しているので、どんなに小さなものでも感知できるのです。あるいは高感度の監視カメラを標準搭載しているようなものです。

これは持って生まれたものですから、後付けで搭載することはできません。
私たちはそのような細かいことを感知するような高性能レーダーは必要ないので、できれば廃棄しようとしているようなものです。実にもったいないことを考えているのです。

これは高性能のレーダーや監視カメラの使い方が分かっていないようなものです。
するどい感性でキャッチした気づきを宝物として取り扱うことができるかどうかが分岐点となります。いい加減取り扱う。必要のない厄介な代物として取り扱うことはできる限り避けたいものです。

そのためには、その気づきや発見をきちんとキャッチするためにメモしておくことです。


これは事実本位の生き方の出発点に立っているということになります。
そこから今できることや急ぐものを選択して、実践・行動へと移していくのです。
感性や気づきが細かいので、きめ細やかな実践・行動ができるというメリットがあるのです。
気づきや発見はこのように活用していくことが重要になります。





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Last updated  2021.02.15 06:20:06
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