森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.01.02
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カテゴリ: 感情の法則
ジェームズ・ランゲ説という理論があります。
これは森田先生も触れておられます。
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ

たとえば、お姉ちゃんがお母さんから叱られて泣いている。
その泣いているお姉ちゃんを見て、側にいた妹もいつの間にか泣き出す。
お姉ちゃんの行動を見て、妹の感情が動いたのである。

普通の考えでは、目の前の出来事を見て、まず悲しみや怒りや不安や恐怖などの感情が湧き上がってくる。
つぎに、その感情に基づいて逃げるという行動を選択するという順になる。

ジェームズ・ランゲ理論では、それは反対だという。


行動が先で、それに基づいて不安や恐怖が発生しているというのである。



普通私たちは、些細な不安や恐怖にとりつかれて取り除こうとするか逃げ回ります。精神交互作用でどんどん膨らませてしまうという特徴を持っています。
そのような時、意識して積極的、前向きな行動をとると、不安や恐怖に振り回されないようになるということです。
このことに注目すると、どのように行動するかは極めて大切になります。

その一つとして 顔の表情筋を利用する方法 があります。
顔の表情筋には、笑筋、頬筋、咬筋など実に32種類あるそうです。
これらを組み合わせて、笑顔、喜び、感謝、思いやり、イライラ、不安、怒り、悲しみ、嫌悪などの表情を作り出しています。
笑顔や嬉しさや喜びの場合は、口を開き頬を上げています。顔が全体的に開放的に広がっているはずです。そして顔が上向きになっています。
逆に怒り、腹立ち、嫌悪、イライラの場合は、眉間にしわが寄っています。
全体的に顔が縮こまっています。
そしてどちらかというと、肩を落とし頭を下げています。


これ以上ないくらいの笑顔の表情を作り10秒間キープします。
つぎに5秒間弛緩させます。
そしてまた笑顔の表情を作り10秒間キープします。
これを5セット繰り返します。
これらの表情筋を鍛えれば鍛えるほど、感情のコントロールがある程度はできるようになり、些細な感情に振り回されなくなります。

(小さなことで感情をゆさぶられるあなたへ 大嶋信頼 PHP 89ページ )





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Last updated  2022.01.02 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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