森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.03.01
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「かくあるべし」が強いと、自己否定感がでてきます。
事実本位になると、自己肯定感がでてきます。
今日は、自己肯定感と自己否定感を取り上げてみたいと思います。

自己肯定感にはどんなものがあるのでしょうか。
自尊感情・・・自分には価値があると思える感情。唯我独尊の立場。
自己受容感・・・ありのままの自分を認めることができる感覚
自己効力感・・・自分にはできると思える感覚
自己信頼感・・・自分を信じられる感覚
自己決定感・・・自分で決定できるという感覚


自分は自分の味方であるという絶対的な感覚を持っている。
注意や意識が外向きで、意欲的で積極的な行動がとれる。
自己内省一辺倒ではない。バランスが取れている。
小さいときから雑多な経験を積み重ねている。
特に成功体験の積み重ねが今の自分を支えている。
少々の困難な状況は手を尽くして乗り越えることができる。
親子の関係が良好であった。
親が心の安全基地としての役割をきちんと果たしていた。
他人との人間関係は、尊敬・信頼・協調関係で成り立っている。

自己否定感で一杯の人はどんな感じでしょうか。
自責感情・・・自分には何の価値もないと思える感情

自己無力感・・・自分は何もできないダメ人間だというという感覚
自己嫌悪・・・自分が嫌で仕方がない感覚。内部分裂している。
依存体質・・・絶えず他人に頼る。自分で決断できない。
自己中心・・・絶えず自分に意識が向いている。悲観的否定的である。
観念優先・・・頭でっかちで、事実を軽視・無視している。


注意や意識は内向きで、意欲が乏しく消極的、悲観的である。
小さいときから雑多な経験が不足している。社会体験不足。
成功体験がほとんどないので、やる前から懐疑的、逃避的である。
親子の関係が、過保護、過干渉、放任状態であった。
他人との人間関係の距離感が持てない。信頼関係が持てない。
他人を見ると自分を攻撃してくるように見えてしまう。

自己否定感で一杯の人はどうすればよいのでしょうか。
森田では、二人の自分を一つに統一することだ言われています。
雲の上のようなところにいる観念的な自分が、現実の世界で苦悩している自分のところに降りてきて、寄り添うようにするということです。
どんなに問題を抱えていても、現実の自分を擁護していく態度に転換することです。事実本位の生活態度を身に着けて、観念や理知は補助的に活用していく態度を身につけることです。
その手順は森田理論ですでに確立されています。

社会体験不足と心の安全基地の確保ですが、長らく集談会に参加した経験からすると、集談会の中で雑多な役割を果たすことでかなりの社会体験ができます。
また、集談会の仲間は心の安全基地として頼りになる存在です。
これを継続することで、自己否定感が遠のいてゆき、自己肯定感で満たされていくと確信しております。





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Last updated  2022.03.01 07:54:59
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