森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.09.18
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カテゴリ: 行動のポイント
稲盛和夫氏のお話です。

人生では「知識より体得を重視する」ことが大切です。
これは、いいかえれば「知っている」ことと「できる」ことはかならずしもイコールではない。知っているだけで、できるつもりになってはいけないという戒めでもあります。

セラミックの合成にしても、この原料とこの原料を混合して何度で焼けば、このようなセラミックスができるということは本を読めばわかります。
しかし、その理論どおりにやってみても思いどおりのものはできません。
現場で何度も経験を積むうちにしだいに神髄が把握できる。
知識に経験が加わって初めて、物事は「できる」ようになるのです。
それまでは単に「知っている」にすぎない。

情報社会となり知識偏重の時代となって、「知っていればできる」と思う人も増えてきたようですが、それは大きな間違いです。

それを埋めてくれるのが現場での経験なのです。
(生き方 稲盛和夫 サンマーク出版 100ページ)

森田理論の学習と行動は車の両輪であると学びました。
森田先生ところでの入院療法は、実践・行動が優先されていました。
そして後付けで森田理論を学んでいました。

現代は森田理論学習が優先されているように思います。
森田理論を正しく理解し、納得することに力点が置かれているように思います。
問題は理論を理解するだけで、活用や応用にまで至らないことです。

これは片手落ちということになります。
車でいえば理論学習の車輪が、学習するたびに、大きなものに付け替えられている状態です。実践・行動、活用や応用の車輪は小さいままです。
アンバランスです。それを前に転がしたとき、小さい車輪の周りを大きな車輪が空回りすることになります。


思いとは反対に、どんどん増悪していくということになります。
森田理論を極めた人が、元気がなくなり、急に落ち込み、うつ状態になるという話を聞くことがあります。
その人が規則正しい生活をしているのか、凡事徹底に取り組んでいるのかを見ていると、落ち込んでいる原因はすぐに分かります。
つまり実践・行動、活用や応用が極めて不十分な場合が多いのです。
あるいは移り気で継続性がない場合もあります。

従ってさらに理論学習にのめり込むという悪循環にはまっているのです。
視点を変えることが必要になります。

学習と行動の車輪は同じ大きさであるということが大切になります。
小さい時は小さいなりに、大きくなれば両方の車輪を同時に取り換えていく必要があります。集談会に参加するような人は、真面目によく学習されています。
この際学習は横に置いておき、実践・行動、活用や応用に力を入れることです。
学習と実践のバランスをいかにとるかに注意を向けることが大切になります。
そうすれば万事うまくいくようになっているのが森田理論です。
目の付け所を間違えないようにしたいものです。





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Last updated  2022.09.18 06:37:53
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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