森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.11.03
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昨日の続きです。

マナー・・・「ほかの人に不快な思いをさせない」というマナーも、子どものうちからきちんと教えるべきことです。
スーパーやレストランに行く前には、あらかじめ「騒いで言うことを聞かなかったら帰るよ」と伝えておきます。
お店は子どもにとって楽しい場所ですから、外出先で子どものテンションが上がってしまってから注意しても遅いのです。
そして、その約束を破ったら、すぐに帰ります。
ある日レストランに行ったときのことです。
隣のテーブルの2歳くらいの子どもが騒ぎ始め、お母さんが何回注意しても言うことを聞きませんでした。
すると、お母さんは食事をお持ち帰りにして、すぐさまお店を後にしたのです。
つぎにそのレストランでその親子を見かけたときは、その子は静かに食事をしていました。アメリカでは、「お店で騒いだら帰らなくてはいけない」ということを学習させるために、あえて小さな子どもをレストランに連れていく親も多いようです。


それまでルールを徹底してきても、このような「例外」を作ったとたん、ルールは崩れます。一貫性のない子育てをしていると子どもの意志力を鍛えることが難しくなります。
子どもが我慢する習慣を身につけている最中に親がルールを破ってしまうと、意志力を身につける訓練がそこで後退してしまいます。

母親と父親の間でも、しつけに関して一貫性を持つ必要があります。
うちの娘は、お願いごとがあるとき、私に対しては普段通りの態度でお願いをするのに、夫には泣きながらお願いをします。
これは、夫がかわいい娘に泣かれてつい要求に応えてしまったために、娘が「パパは泣けばお願いを聞いてくれる」と学習したからです。
「ママはダメでも、パパはいいと言ってくれる」と学習させてしまうと、子どもの自制心を鍛えるのが難しくなります。
(世界一の子育て 中内玲子 フローラル出版 211ページより引用)

ここで子どものしつけをまとめてみたいと思います。
しつけとは、子どもが大人になって、やるべきことから逃避したくなった時、あるいは欲望が暴走しそうになった時、自動的に制御機能が働くような人間に育てていくことだと思います。
ダメなものはダメなのだと自分を律することができる人間になることは大切なことです。
しつけとは、子どもが自分の身体をいたわり、他人に迷惑をかけないで社会にうまく適応できるようになるために、親や祖父母が一時的に子供と対立しても、心を鬼にして取り組むべき課題であると思います。

森田理論では、人間には精神拮抗作用が備わっているといいます。

その制御機能をきちんと作動させるためにはしつけの役割は大きいと言えます。
親になった人は、神経症と格闘しながらでも、子どものしつけにも心を砕いてほしいものです。
また一旦しつけの時期を逃してしまうと、後で取り返しがつかなくなることを肝に銘じておきましょう。





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Last updated  2024.06.03 10:35:28
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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