森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.12.27
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引き続いて中内玲子氏のお話です。

子どもを育てるにあたっては、どういう子どもに育てたいかという目標を明確にして取り組むことが大事になります。
中内氏は次の3つをあげておられます。

1、目標を立ててそれを達成する力を育てる。

2、他者と協働する力を育てる。

3、情動を制御する力を育てる。

これらは小学校に入学するまでにその基礎を作り上げることが望ましい。
0歳から2歳までは、ここにいれば安心という気持ちを持たせる。
困った時にはすぐに寄港できる母港を持っているという感覚を育てる。


同時に規則正しい生活を身に着けさせる。しつけです。
毎日のルーティンを確立する。
早寝早起き、着替え、食事、トイレ、歯磨き、お風呂など。

5歳から6歳までは、 好奇心の発揮、興味や関心、学ぶことの楽しさ、探究心、困難にであってもあきらめないで最後までやり抜く力、友達や世代を超えた多くの人と接触する機会を持って社会的なスキルを身につけさせる。
(世界一の子育て 中内玲子 フローラル出版参照)

ここでの3つの目標は、子どもが親から離れて自立するときに役立ちます。
目標に挑戦する生き方、良好な人間関係を築く方法、感情に振り回されない生き方は親が子供に教え込んでいくべき大事な課題だということです。
目標に沿って成長した子どもは、前途洋洋の人生に立ち向かっていきます。

森田理論は、この3つの問題に対して、明確な指針を提供しています。

目標に挑戦する生き方・・・目標は小さいものから大きなものまでさまざまですが、目標や課題に挑戦する生き方はその人の人生を豊かに彩ります。
子どもの好奇心、挑戦する姿勢を高く評価して温かく応援していく。

しつけは必要ですが、「かくあるべし」を子どもに押し付けないようにする。
子育て期間中は子どもに絶えず寄り添い、いつでも応援していく気持ちを持つ。

良好な人間関係を築く・・・森田では、不即不離の人間関係をお勧めしています。必要な時に、必要に応じて、必要なだけの人間関係を築いていく。
次に相手のよいとこ探しをする。感謝探しをする。
相手へのお役立ちさがしをする。この3つを実践する。

人間関係で食い違いが発生したら、お互い対等の立場に立って、話し合いによって乗り越えていく姿勢を身につける。
人間関係は面倒でも、おっくうでも、絶えず調整、妥協、協調を目指していくことを伝えていく。

感情に振り回されない人生・・・森田理論の感情の法則、不安の特徴、不安の役割、不安と欲望の関係を子どもに教えていく。
感情は自然現象なので、人間に意思の自由はない。
どんな不快な感情でも抵抗しないでそのまま受け入れるしかない。
一方行動には意思の自由と責任が伴う。
心の中をどんなに暴風雨が吹き荒れていようとも、つつきまわさなければ、いずれ収まってくる。

森田理論学習でこれらのことを理解して、日々子育てに応用している人は、子どにとってとても良い親に巡り合えたことになります。





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Last updated  2022.12.27 09:41:27
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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