森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.02.08
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カテゴリ: 最新の脳科学
遺伝子研究の第一人者、村上和雄先生のお話です。

ひとりの人間が持つ遺伝子は、22000個程度あるようです。
遺伝子というのは高層ビルを建設する時の設計図のようなものです。
設計図に基づいてビルは建てられています。

これらの遺伝子は、常にすべてが活動しているわけではありません。
22000個の電灯があると考えてみましょう。
それぞれに、電球を灯すスイッチがあります。

人は一生の間で、その都度必要な役割を持つ遺伝子のスイッチを入れたり、必要のないスイッチを切ったりしながら、生きているのです。

一人一人の違いは、このスイッチを入れる順序やタイミング、パターンなどの違いによって生まれているのです。


ここでいう環境とは、人体に対する外部からの刺激や変化の総称だと考えてください。

たとえば、運動すると筋肉の量が増えます。
これは、圧力や張力などの刺激を外から加えることによって、筋肉の生成に関わるタンパク質をつくる遺伝子のスイッチがオンになったためです。

このような物理的な刺激に限らず、体内に取り入れた食物からの刺激、ショックや感動のような精神的な刺激などがきっかけとなって、遺伝子のスイッチのオン・オフが切り替えられているのです。
(子どもの遺伝子 スイッチ・オン! 村上和雄 新学社 12ページ参照)

これは驚くべき真実だと思います。
このことが理解できると生き方が変わってきます。

村上和雄先生によると、がんになる遺伝子、糖尿病になる遺伝子は誰でも持っているといわれている。
それがスイッチオンになれば発病して甚大な影響が出てきます。
しかし、刺激を与えないで、スイッチオフのままにしておけば病気にはなりません。

神経症的な不安についても、不安をつつきまわしていると、遺伝子のスイッチがオンになり症状となって苦しむことになります。

そして、不安の裏側にある生の欲望を刺激していけば、スイッチオンとなり、味わいのある人生を送ることができるようになります。
同じ神経質性格を持っていても、神経症になる人もいれば、神経質の特徴を活かして素晴らしい業績を上げる人もいます。

スイッチの切り替えは人間の意思の自由があります。
まず人間を窮地に追いやる遺伝子をオフにしておくことを心がける。
次に人間に生きがいや潤いをもたらす遺伝子は積極的にオンにしていく。

これについては、明日の投稿課題とします。





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Last updated  2023.02.08 06:20:05
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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