森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.02.23
XML
カテゴリ: 認識の誤り
腸の研究をされている藤田紘一郎氏のお話です。

美肌のカギは「細菌」が握っています。
私たちの肌に棲んでいる「皮膚常在菌」が、肌のコンディションキープのために欠かせない働きをしています。
皮膚常在菌には、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、アクネ菌など、約10種類の細菌があります。これらの菌たちは、皮膚表面の脂肪を食べて脂肪酸の膜(皮脂膜)をつくり、皮膚を弱酸性に保っています。
これにより、皮膚にとりつこうとする病原菌をシャットアウトしてくれているわけです。

この皮膚常在菌がつくり出す皮脂膜は、いってみれば「天然のクリーム」のようなものなのです。皮脂膜は、肌を乾燥から防ぎ、肌のうるおいや柔軟性を保つ働きをしています。

ところが、清潔好きの女性の多くは、このクリームを洗い流してしまっているのです。石鹸で洗ってしまうと皮膚常在菌の90%が失われてしまいます。
石鹸でごしごし洗いでもすれば、皮脂膜も簡単に壊れてしまいます。
しかも、いったん壊れてしまうと、なかなか元に戻りません。


つまり、いつも洗顔石鹼やボディーソープなどで顔や体を丹念に洗っている人は、かえって肌のコンディションを悪くしてしまっている可能性大です。
皮膚常在菌の力を落とすほど洗ってしまってはいけません。
お風呂で体を洗う場合、石鹸で洗うのは2日か3日に1回にするといいでしょう。しかも、軽く泡立てて、サッと流してしまうくらいで十分。
ごしごし洗うのは禁物と心得るようにしてください。
(腸にいいことだけをやりなさい 藤田紘一郎 毎日新聞社 151ページ)

コロナ感染防止のためにどこに行ってもアルコール消毒を徹底しています。
藤田氏の話ですと、皮膚常在菌を殺菌すると、自分の皮膚を守ってくれている皮脂膜が破壊されるという。
その結果様々な弊害が出てくると警鐘を鳴らしておられます。

神経症の人では手洗いが止められない。
トイレでトイレットペーパーのワンロールを全部使う人がいます。
お風呂から何時間も出てこない人もいます。

他人の使ったものを触ることができない。

「ついてくる娘の手にはファブリーズ」という川柳があります。
まさにこんな状態です。

これらは、ばい菌が自分の体に取りついて、命に係わる病気になることを恐れているわけです。藤田氏の話によると、皮膚常在菌は悪い細菌から守ってくれていると言われています。

不安に振り回されて、すっきり晴れ渡った青空のような状態を追い求める態度は、自分の身体と精神状態を窮地に追い込んでいくのではないでしょうか。

ここでの要点は、神経症的な不安は欲望の裏返しとして発生しているものですから、不安だけを問題にしていると心身ともに痛めつけることになるのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.02.23 06:20:07
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: