森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.04.21
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石原加受子氏のお話です。

最近の人間関係で顕著な傾向として、会話の際に 「(相手に)責められている」と受けとる 人がとても増えているということがあります。
たとえば職場で上司が指示をする、先輩が教える、やり方を説明する。
プライベートで友だちが何かについて意見や感想を述べる。
こんな場面で、相手は悪意があるわけでもないし、責めているわけでも、攻撃しているわけでもない。
にもかかわらず、多くの人が、「責められている、小言を言われている」というふうに過敏に受け止めてしまいます。
「責められている」という意識があるために、言われた側はそんなふうに聞こえてしまうのです。
(母と娘のしんどい関係を見直す本 石原加受子 学研 142ページ)


人と会話していると無意識のうちに防御態勢、戦闘モードに入ってしまうのです。
責められていると思うと、その気持ちは態度に出ます。
すぐに顔つきが変わってしまいます。言葉の端々にでます。

争いは避けたいので、相手との交渉が必要なこともすぐに逃げてしまいます。
その結果、人間関係は益々悪化してきます。

これは父親との人間関係が大きく影響していると感じています。
父親との関係のなかで、人間関係は信頼関係よりも、敵対関係で成り立っていると考えるようになりました。
格下の人とは戦い、格上の人からは逃げ回るという習性が身に付きました。

責められているという感性は、取り除くことは難しいと思います。
一生背負っていくしかないと思います。

最低限の人間関係を維持するために、実践していることは次の3点です。


感情の法則に「感情は、そのままに放任し、またはその自然発動のままに従えば、その経過は山形の曲線をなし、ひと昇りひと降りして、ついに消失するものである」とあります。

これを応用していこうと考えました。
具体的には、不平不満の感情が湧き上がってきたら、 とりあえず1分間だけは何もしないでじっとしておこう というものでした。
私にとってはかなり高いハードルでしたが、10回のうち3回ぐらいは実践できるようになりました。そのうちなんとかものにしたいと考えています。


「あなたはそんな気持ちだったのですか」
「あなたはそう考えていたのですね」
「そうだね、そうなんだね」
「そう考えるのも無理もないよね」
自分の気持、考えを主張するのはそのあとにするように意識しています。
これは意識すればある程度できます。

三番目に、信頼関係ができていないときは、どんなに腹立たしいことがあっても、相手のことを非難・否定することは控えるようにしています。
意味がないことがこれまでの経験で骨身に染みて分かっているからです。
森田理論の「不即不離」を応用して、基本的には相手から離れるようにする。
少し離れたところから相手を観察する。ほとぼりが収まったころに近づいていく。
相手の言動をすぐに非難、否定するのは自分の気持をすっきりしたいためだと思っています。そんなことをすれば相手との人間関係はすぐに壊れます。
お互いに消耗することは避けるのが賢明だと思います。





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Last updated  2023.04.21 06:20:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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