森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.08.04
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西田文郎氏のお話です。

スポーツ選手でいつも対戦すると負けてしまう相手Aがいるとします。
普通の思考であれば、対戦相手が「A」と聞いただけで、また負けるかも、とか、今回も無理だろう、と思ってしまいます。

しかし、負けず嫌いな選手、つまり「その気」の思考を持っている選手は、自然に「今度こそ絶対に勝つチャンスだ!」と思い、自分の勝つところをイメージしたり、絶好調のときの自分のシーンを思い出したりして、「今度こそは勝てる!」「みんなに勝てるところを見せたい」などとワクワクできるのです。
すると、脳も対戦相手が次も「A」だと聞いても苦手だとは思わずに「やった、雪辱のチャンスだ」と思います。

肯定的な脳を作るためには、プラスのデータを入力すれば脳は錯覚します。
脳は本当にあったことと、イメージなのかを区別することができないのです。
ですからウソでもいいので、「自分はツイている」「この失敗があって本当に助かった、次回に活かせる」「今度はもっと上手くできる」など、口に出して言ってみます。
内心、信じられなくてもいいのです。

つまり何度も繰り返しプラスのイメージを入力することで、扁桃核の判断を肯定的に変えられるのです。
(その気の法則 西田文郎 ダイヤモンド社 103ページ)

動物脳にある扁桃核は、快、不快、好き、嫌いの判断をしています。
扁桃核が不快、嫌いと判断するか、快、好きと判断するかはその後の展開を大きく左右します。

過去に挑戦したのに失敗したこと、自分の気持を素直に話したのに否定されたことなどはしっかり脳に記憶されています。
今度新しいことに挑戦しようとしたときなどに、ダメだ、無理だ、うまくいくわけがない、恥をかくだけだ、しんどいだけだ、面倒なことはしたくない、お金と時間の無駄になるといった理由で強い抑制力が働くのです。
マイナスイメージを脳に送り込むので、挑戦する意欲は根こそぎ摘み取られてしまいます。

この問題について西田文郎氏は次のように説明されています。
脳は違う感情を同時に記憶できません。
例えば笑顔を作りながら本気で怒れる人はいません。
感情は、いちばん後に思ったほうを記憶します。
ですからマイナス感情になっても、プラス感情に思い直せばOKなのです。

自分に湧きあがってきたマイナス感情を一旦受け入れます。

これを私は「イエス・バット法」と呼んでいます。

失敗したらどうしよう(YES)

でも(BUT)、このときのために頑張ってきたんだ。
でも(BUT)、あの人も応援してくれている。
でも(BUT)、これを乗り越えれば必ず成功する。


でも意識して続けているうちに、プラス思考脳に変化してきます。
(同書 133ページ)

広島のフラワーフェスティバル





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Last updated  2023.08.04 06:20:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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