森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.02.11
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「かくあるべし」を減らして、事実本位に近づく方法を考えてみました。

「かくあるべし」というのは、「○○しなければならない」「○○は絶対に許せない」などと考えます。
この状態は本人が無意識のうちに 視野狭窄症 に陥っている可能性が高いと思います。

例えば交際相手を拙速に一人に決めて突き進むことは危ない。
猪突猛進はうまくいくときもありますが、周りが見えなくなります。
相手が同じ気持ちだった場合は、上手くいくかもしれません。
そういうことは確率的には極めてまれなのではないでしょうか。
その証拠に初恋の人と結婚したという人は極めて少ない。


それはそれで立派なことだと思いますが、もし運悪く不合格になったときはショックを受けます。
その時、第2志望を用意していればそのショックは軽減できます。

営業活動でもこの受注はぜひ弊社が獲得しなければならないと考えると苦しくなります。
切羽詰まった心境に追い込まれて、心の余裕はなくなってしまいます。
無理やり受注を獲得するために、談合を画策するようなことにもなります。
リベートや賄賂を渡して、法律違反もいとわないという気持ちになります。
受注金額を極端に下げて利益ができないような見積もりを出すことになりかねません。
マンションの大規模修繕工事では、想定外の安価な見積もりは手抜き工事を恐れて最初から除外されるのが普通です。
下手に出ているにもかかわらず、戦う前から負け戦をしていることになります。

「かくあるべし」を押し付ける人は一途に思い詰めて心のゆとりがなくなります。
考え方が硬直しています。それは表情や態度に現れます。

選択肢を敢えて一つに絞らずに、柔軟性を持たせることは、「かくあるべし」を遠ざけて、心のゆとりをもたらします。





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Last updated  2024.02.11 06:37:10
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
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