森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.03.03
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カテゴリ: 生の欲望の発揮



GRIT(グリット)という言葉が、少し前にビジネス界を中心に流行しました。
言葉の意味は「やり抜く力」のことで、2016年に出版された同名のベストセラー本で語られていたのは、一言でいえば ​「ことを成せる人とそうでない人では、やり抜く力にこそ差がある」​ ということでした。
私は2005年に書いた「小3までに育てたい算数脳」という本で、その力について語っていました。

どういう内容かと言えば、算数の問題を解く鍵は「見える力」と「詰める力」という2つの力が柱ではないかというものでした。
「見える力」とは、言い換えればイメージ力、一言で言えば「ないものが見える力」のことです。
算数脳を育てるという本なので、「立体の裏側」や「補助線」を、その典型として語りましたが、要は「要点」「アイデア」「相手の言いたいこと」「相手の気持ち」「本質」など、本当は見えないけれども、考える行為において非常な重要なそれらの「見えないもの」がくっきりと見えていることが重要だというものでした。

「詰める力」の方は、「論理力」や「要約力」ゃ「精読力」など、ぐいと集中して詰めてやり遂げる部類の思考力で、その一つが「意志力」でした。
算数の能力の話をしているのに意志力かと、驚かれた方もいたのですが、要は見えるだけではダメで、思考ステップが多い難問やタフな試行錯誤や必要条件の発見を求める問題に向き合い、解法のフローチャートや方向性が見えたところで、 最後までめげたり諦めたりせずにやり抜く力が重要なのだと書いたのです。
その有無が、人生においてもトップに上り詰められるかどうかの分岐点になっている。

高濱正伸氏によると、「詰める力」を鍛え上げる方法があるという。
花まる学習会では、花まる漢字テストを行っている。
この漢字テストで特待(検定で96点以上の成績)を挙げた子どもたちは、その後超難関大学に次々に合格を果たしているという。

この因果関係を検証してみました。
それは、「やるべきことを、たんたんと落ち着いた集中でこなせる力」であろうし、面倒くさくなろうが、少しも心ぶれず、与えられた範囲の学習を「やり切る力」でしょう。
そして、やれと言われたからやるのではなく、やるぞと決めてやっている「主体性」でしょうし、形式だけ何回も書くのではなく、「身についたかな」と自らを俯瞰して、本当に書けるようになるまで「詰め切れる力」でしょう。

小学校3年生後半くらいからの花漢で「特待」で合格点を取れることは、「単に漢字力にとどまらない。将来につながる大きな力が証明されているようなもの」だということです。
たかが漢字テストというなかれ。子供の将来を左右する大きな力を秘めているのです。
親が子どもに楽しみながら漢字テストに取り組む習慣をつけさせる。
花漢の中学生以降の「特待」合格者は、将来の学力の向上、社会に出てからの忍耐力、やり抜く力を鍛える大きな力を秘めているのです。
(花まるな人生 はみ出しても、回り道をしても大丈夫 高濱正伸 幻冬舎参照)








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Last updated  2025.03.03 06:20:09
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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