森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.03.30
XML
ドラッガー学会共同代表理事の佐藤等氏のお話です。

ドラッガーは「断絶の時代」という著書の中で次のように語っている。
子供だろうと大人だろうと、反復練習すなわち知識の体系的な反復が不可欠である。
しかる後に意味を理解しなければならない。

ドラッガーは本を読んで手にできるのは情報であって知識ではないという。
知識は、本の中にはない。本の中にあるものは情報である。
知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である。

一度や二度、本を読んだだけで理解できないのは当たり前です。
反復練習によって自分の価値観の中にその言葉を取り込むことです。
子どもが言葉を覚えるのと同じように一語ずつ何度も使い自分の中に取り込んでいきます。
反復練習によって九九をすべて暗記できるようになったとき実践で使える準備が整ったのです。


多くの人は、反復練習が必要だということを知らずに、次々に本を読みマーカーを引くだけです。
(致知 3月号 仕事と人生に活かすドラッガーの教え 102ページ)​

この話は、森田理論学習にあたり、手あたり次第森田関連の図書を読んでマーカーを引いただけでは、期待しているような効果は出てこないということです。
知識が増えてくるのではなく、ただ単に情報量が増えていくだけです。
マーカーを引くことで自己満足していると、観念的になり神経症は好転するどころか、ますます悪化してくることが考えられます。
学習したことを自分の生活に応用・活用しないということは、森田理論を学習したことにはなりません。
宝の持ち腐れになってしまいます。

ではどうすればよいのか。
まずマーカーを引いたところを読み返してみる。できれば書きだしてみる。
そして自分の今までの考え方や体験と突き合わせて考えてみる。
その際、ジャンル別に整理したファイルを作ると整理しやすいでしょう。
同じ内容を様々な視点から学習できるからです。


仮に効果がないと思えば途中でやめてもよい。
たとえば、神経症を克服するためには、「規則正しい生活が大事です」という記事を読んだとします。
その時、そんなことがあるのか。嘘だろう。にわかには納得できない。
どうして直接不安を取り除く方法を教えてくれないのだろうか。
この話は神経症の克服とは全く関係ないと思うなどと考えても構わない。

この方向に進めばいつまでたっても神経症の克服には向かいません。

反対に、そんなに言われるのなら、試に3か月限定で毎日朝6時に起きることに取り組んでみよう。
その後神経症の悩みがどう変化するのか検証してみよう。
このように考えることができた人は素直な人です。
森田では素直な人を高く評価しています。
疑問を持ちながら素直に実践している人は見込みがある。
素直な人は神経症を克服し、さらに生きづらさを解消することもできます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.03.30 06:20:09
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: