森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.05.06
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心がうわの空になると次のようなことを考え始めます。

・過去の不祥事を思い出しては後悔や罪悪感で苦しみます。
・はじめて挑戦する事は不安や恐怖で一杯になります。
・他人が自分の考えているようにならない。あるいは他人が自分を攻撃してくると不平や不満で一杯になります。
・境遇や運命が他人と比較して劣悪だと感じると悲観し恨みます。
・自分の存在、容姿、能力、性格などを嫌ったり否定することがあります。

これらについて、マインドフルネスで有名な精神科医の藤井英雄先生は、 人間は元々放っておくとネガティブなことを考えるようにできている のだと言われています。ミスや失敗をして今よりもひどい目に遭わないようにリスク管理をしているのが人間の心の役割だと言われています。
ポジティブ思考よりも、ネガティブ思考をより気にすることが多くなります。

だからネガティブ思考を否定する必要はない。
むりやりポジティブ思考をしようと思っても無理がある。

藤井先生は、そういうネガティブなことばかりを考えている状態は問題だと言われています。
その状態は、心が 「今ここ」を離れて「うわの空」 になっているといいます。
心は観念優先で情報収集に努め、現状を分析し、今までの経験や知識を総動員して検討を積み重ねて、今後の方針や対策を立てているのです。
人間は大脳が高度に発達して言葉を使って様々に考えることができます。
考えることはよい面も多いのですが、それ一辺倒に偏るとむしろ弊害が多くなる。
また考えて実行したことがかならずしもその通りになるとは限りません。
むしろ逆になる事が多い。葛藤や苦悩を抱えてのたうち回るようになるのです。

この問題に対して、藤井先生はマインドフルネスの考え方を提唱されています。
マインドフルネスとは、「今ここ」の現実や心身の状態や周囲の状況、想念(思考や感情)にリアルタイムかつ客観的に気付いていくことです。

そうすれば、考えることと感じることは同時にできませんので、心の中にネガティブな心配事が入り込む余地がなくなるのです。
ブルース・リー主演の「燃えよゴラゴン」の中で「考えるな、感じろ」というセリフがありますが、まさにその事なのです。
そしてネガティブな思考や感情を第三者的な立場から眺めることができるようになることがマインドフルネスなのです。





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Last updated  2025.05.06 06:30:30
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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