森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.05.29
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カテゴリ: 行動のポイント
西田文郎氏のお話です。
部下や子どもたちを叱ったりほめたりする場合、次の4つにパターンに分類されます。

①最初から最後まで褒める。

②最初に褒めてあとで叱る。

③最初に叱り、あとで褒める。

④最初から最後まで叱る。

みなさんはどの方法がよいと思われますか。
西田氏のお勧めは③の方法です。
つまり叱った後でほめてあげることです。
逆にいちばんよくないのは④のように思いますが、実は②なのです。
脳は優秀とはいえ、異なった感情を同時に記憶できないので、後に思ったほうを記憶します。
ですから最初はマイナス感情になっても、プラス感情が最後にくればよいのです。

人はついつい、伝えにくいことがあると、最初に褒めてしまうことをやりがちです。「この部分は良かったんですが。これはちょっと…やり直してください」というパターンはよくあるのではないでしょうか。

もちろん「褒める」→「叱る」→そして最後に「褒める」といったサンドイッチにしても大丈夫です。
(その気の法則 西田文郎 ダイヤモンド社 91ページ)

これは部下や子どもだけではなく、自分自身の場合にも応用した方がよいと思います。私たちはネガティブな潜在意識に影響されて、「イヤだ」「ダメだ」「救いようがない」「もう終わりだ」などというネガティブな言葉をつぶやいてしまうことがあります。

イヤだ・・・何がイヤなの。不安なの。怖いの。やる気がしないの。パスして逃げてしまいたいの。でも今までイヤイヤ仕方なしに行動して、意外にも面白かったという経験があったじゃないの。
そのうちのめり込んでやりがいを感じたこともあったよね。
むずかしいと思ってシミ込みしていたけど、やってみたら意外とスムーズにできたこともあったよね。
逆に簡単にできるはずだと思っていたのに、意外と手間取ったこともあった。
今度はどんな展開になるのかな。行動してみないと分からないよね。
近くで見ててあげるから頑張ってみようよ。応援しているよ。

ダメだ・・・自分のことが嫌いなの。自分を否定しているの。自分には能力ないと思っているの。最初からできないと決めつけているのね。
それは今まで問題や課題から逃げ回ってきたから仕方ないよ。

ダメでもともと、失敗してももともと。うまくいけば儲けものという気持ちで取り組んでみたらどうかな。どうしても難しかったら、配偶者や友人の助けを借りてみたらどう。

最初は批判、否定しても、後から何らかの形でフォローを忘れないようにしたいものです。
部下をきびしく叱りつける上司が、NO.2の部下にフォローを頼んでいる例もあります。
「さっき課長は君のことをひどく叱責していたけど、本心では君の積極的で前向きな姿勢をいつも高く評価をしているよ。これからも頑張ってね」
第三者を通じてこのようにフォローされると、本人は叱られたことを忘れて意欲的になるのは不思議なことです。





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Last updated  2025.05.29 10:19:32
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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