森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.07.31
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今日のテーマは「自己肯定感」を育てるということです。

アドラーは ​​ 「承認欲求の否定」 ​​ と言われています。
人間は誰でも人から認められたい、褒められたい、評価されたいという欲求があります。
アドラーもこの欲求を否定しているわけではありません。
アドラーが言いたいのは、他人から承認を得ることが唯一最大の目標になってはいけないということです。


アドラーは他者の評価に振り回されない勇気を持ちましょうと言っています。
自分の価値を他者の評価に依存させないということです。
他者に嫌われることを怖れて、自分の意見を言えなかったり、やりたいことを諦めたりする生き方から解放される道を目指しましょうということです。

では、どうすれば他者承認に振り回されない生き方ができるのか。
アドラーは自分で自分の価値を認めること、つまり ​「自己承認」​
そして「自己承認」を得るための最も健全な方法は 「他者貢献」 であると述べています。

アドラーは、「他者承認」「他者評価」という受け身の姿勢ではなく、「他者貢献」という積極的、能動的な道を選択することで、自分の価値を大いに高めていきましょうと言っているのです。

この考え方は石原加受子氏の「自分中心心理学」につながる考え方です。
「自分中心心理学」では、「自分はどうしたいか、どう考えているのか」をすべての行動の基準にするという考え方です。
これは、他者の評価や期待、あるいは社会の「かくあるべし」といった規範ではなく、自分の感情や欲求や意思を優先する生き方のことです。

さて、アドラーは ​「嫌われる勇気」​ を持ちましょうとも言っています。
他人の気持ちや考えを忖度しすぎるのではなく、自分の意志や感情や考えを相手にきちんと伝える努力をしましょうということです。
いつも相手の言いなりになっていると、相手は自分のことを格下とみなして、部下や家来のような扱い方をしてきます。これはタテの人間関係に繋がります。
支配・被支配の関係になって、人間関係は対立してきます。


そこには容易に埋められない大きな溝が横たわっていることがよくあります。
その時は暴言や暴力に訴えるのではなく、合意を目指して話し合うという態度が欠かせません。
譲ったり譲られたりの人間関係作りを目指すことが肝心です。





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Last updated  2025.07.31 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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