森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.08.22
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カテゴリ: 感情の法則
森田理論の感情の法則1では、「感情は山形の曲線をなし、ひと昇り、ひと降りしてついに消失していく」とあります。
怒りなどの激しい感情は、ひと昇りする時間は5秒とも10秒とも言われます。
この間は買い言葉に売り言葉的な対応は避けた方が賢明ですが、現実問題としては難しいです。激しく反発して、その後の人間関係が険悪になります。
今日はここに焦点を当てて、感情がひと昇りする感情どうやりくりすればよいのか考えてみました。

1、その場を離れる。別のことをする。
怒りを感じたときに、その場で反応するのではなく、意図的な別の行動に切り替えてしまう。
一旦その場を離れる。水を飲む。缶コーヒーを飲む。外に出て深呼吸をする。トイレに行く。

2、怒りの感情を客観的に眺める。
怒りを感じたときに、「自分は今怒っているな」と自分の感情をあたかも他人事のように眺める。

私はもう一人の自分のことを「専属アナウンサー」と呼んでいます。
すぐに現場に急行させて、怒りの感情を実況中継させているのです。
「ただいま現場に到着しました。彼が予定をドタキャンしたので怒りの感情で一杯になっています。以上現場からの報告でした」
これで支離滅裂な言動はひとまずやり過ごすことができます。
その後、少し冷静になったところで、自分の行動をどう変更すればよいのかを考えるようにします。

3、呼吸に意識を向ける。
怒りを感じると、呼吸が浅くなりがちです。意識的にゆっくりとした腹式呼吸をすると、怒りの感情が胸の中からすっと抜けていくようなが気持ちがします。
息を吸うことよりも、息を吐くことを長くすることで、副交感神経が優位になり、心が落ち着きやすくなります。
呼吸に集中するだけでも、感情のピークをやり過ごすことが可能になります。

4、10秒間だけは、怒りの感情に振りまわされないという「強い意志」を持つ。
「今怒りを感じているけれども、これは一過性のものだから、せめて10秒間だけはがまんしよう、耐えてみよう」と自分に言い聞かせる。


5、森田先生は、夫の理不尽な言動に対してその都度反発しているのは効果はないと言われている。
夫の理不尽な言動を日付・時間とともに内容を記録しておく。
冷静になったときに、まとめて抗議するようにした方がよいと言われています。
腹が立ったとき、言動として相手に吐き出すのではなく、文章にして紙に吐き出すのが有効だと言われています。(森田全集 第5巻 748ページ)

これらの技法で自分にとってやりやすいものを一つか二つくらいとり入れてみるのは如何でしょうか。






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Last updated  2025.08.22 06:33:42
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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