森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.08.27
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欧米では多くの民族や文化や宗教が混在しています。多様性の社会です。
言葉で明確な自分の意思を伝えなければ生き抜くことができない社会です。
自分の主張を明確に論理的に説明する能力が必要とされます。
相手から、何も考えていない、あるいはそれを表現できない人間とみなされると生きづらさを抱えることになります。

一方、日本人は「空気を読む」「以心伝心」「和を持って貴しとなす」を大事にします。
相手の気持ちや状況を深く察し、思いやりの気持ちを持って行動することが求められます。これは、相手のことを察し、相手に譲り、調和を重んじ摩擦を避けることを美徳とする社会です。
相手の気持ちを思いやり、先回りして行動することを「忖度する」と言います。
このような思いやりを尊重する社会は、大きな災害時にはとてつもない威力を発揮しています。
しかし、自分の本音を抑圧しながら、相手に合わせることばかりに気を遣っていると、大きなストレスとなり精神的に不安定になります。


①欧米型コミュニケーションの長所・・・意思疎通が明確で、誤解が生じにくい。議論を通して良いアイデアや解決策が生まれやすい。個人の意思や意見が尊重されやすい。

②欧米型コミュニケーションの欠点・・・直接的な表現が相手を傷つけたり、威圧感を与えることがあります。対立が表面化しやすく、人間関係が険悪になることがある。
国同士が対立すれば武力戦争に発展します。

③日本型コミュニケーションの長所・・・調和を重んじ、円滑な人間関係を築きやすい。相手への配慮が深く、きめ細やかな対応ができる。
言葉にできない繊細な感情も共有化しやすい。

④日本型コミュニケーションの短所・・・本音と建前が乖離し、ストレスの原因となることがある。
意見が曖昧になり、意思決定に時間がかかったり、誤解が生じたりすることがある。個人の意見が埋もれやすい。

両者の長所や短所を比較すると、相手への配慮や共感性といった日本文化のよさを保ちつつ、必要に応じて自分の意見を明確に伝え、建設的な対話をする欧米型の考え方も取り入れるとうまくいくのではないでしょうか。

現代社会では、多様な文化背景を持つ人々と交流する機会が格段に増えてきました。そのような状況の中で、自分の意見を適切に伝える能力の獲得と、相手の意見や背景を理解しようとする傾聴、共感、受容、許容の両方を持つことが、より豊かな人間関係を築き、スムーズな問題解決につながるのではないでしょうか。森田理論でいう調和、バランス感覚を鍛えることが大事になります。





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Last updated  2025.08.27 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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