森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.09.18
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ダナ・サスキンド博士に「3000万語の格差・・・赤ちゃんの脳を作る、親と保育者の話しかけ」いう本があります。

この本は、生まれた瞬間から最初の数年間(特に3歳まで)に、親や保育者が子どもとどれだけ「話したか」が、その後の子どもの学力、粘り強さ、自己制御力、思いやりといった様々な能力に大きな影響を与えていることを、科学的な裏付けと著者自身の具体的な実践に基づいて示しています。

その中に3つのTというのがあります。

​T une In(チューン・イン)​ ・・・子どもの興味や関心に注意を向け、体と心を子どもに向けること、子どもが何に夢中になっているのか、何を伝えようとしているのかを察し、それに寄り添う姿勢です。
例えば、子どもがおもちゃで遊んでいるとき、そのおもちゃに目を向けて、「わあ、それ面白いね!」「どんな音がするの?」などと声をかける。

​T aik More(トーク・モア)​ ・・・子どもにたくさん話しかけること。子どもの行動や身の回りのことについて、具体的に、そして豊かな言葉で説明したり、問いかけたりすることです。
例えば、公園で遊んでいるときに、「きれいな花が咲いているね。赤くて、小さいお花だよ」「ブランコに乗ると、風邪が気持ちいいね!」などと、五感を使いながら描写する。

​T ake  Turns(テイク・ターンズ)​ ・・・会話のやり取りをすることです。子どもと交互に対話すること、子どもが発する声やしぐさ、言葉に対して、親や保育者が応答し、会話のラリーを続ける。
具体例としては、赤ちゃんが「あー」とクーイングしたら、「あー、そうなんだね」と返したり、子どもが何か言ったら、「それはどういうこと?」と問い返したりして、会話のキャッチボールを意識する。

これらはむずかしいことではありませんが、一般的にはつい自分のことを優先して、子どもから目を離してしまう傾向があります。

3歳までの赤ちゃんがいる家庭では、神経症のことはなるべく横において、子どもの世話をすることが大切になります。

その際、子どもを非難、説教、命令、指示、禁止、叱責、怒鳴るなどは、子どもと対立し、子どもの興味や主体性を削いでしまうことになりますので注意が必要です。
危険な行為を止めるなどの「しつけ」は必要ですが、その際にも一方的な高圧的な態度を取るのではなく、その理由を説明するように心がけたいものです。
過保護や過干渉は、親が先回りして何でもしてしまうため、子どもが自分で考えたり、試行錯誤したりする機会が奪われます。
親が子どもを突き放したり、放任状態に置くと子どもは人間不信に陥ってしまいます。

集談会では、相手の存在を認めて、「ほめ合い、たたえ合い、のせ合う」人間関係がよいと言われますが、子育ても同じことが言えます。






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Last updated  2025.09.18 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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