森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.10.25
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カテゴリ: 感情の法則
マインドフルネスの考え方とその手法から見ていきたいと思います。

マインドフルネスの考え方や手法は、森田理論と似ている部分もありますが、その内容ははかなり違います。
また、マインドフルネスというと、すぐに瞑想のことかと早合点する人がいますが、それは手法として有名ですが、その内容を理解しないと食わず嫌いの一品となってしまいます。

マインドフルネスは、「今、ここ」に意識を向けて、感情や思考をもう一人の自分が客観的にリアルタイムで観察することを言います。
ネガティブな感情が湧き上がった時、その感情を良い悪いとなどと価値評価するのではなく、例えば、ただ「怒りの感情が湧いているな」と気づくことを重視します。
この気づきの練習をすることで、感情に振りまわされて反射的、衝動的な行動をとることを防ぎ、感情と行動の間に、一呼吸置くことができるようになります。
一呼吸置くことで、買い言葉に売り言葉的な対応を抑制することが可能になります。このことを森田療法では自覚を深めるといいます。

客観化するためには、感情と一体化した自分の他に、その状態を客観的に眺めることができるようになることが大事になります。
イメージとしては、川を下っている舟に乗っている自分を、川岸から眺めているもう一人の自分を作るようなものです。


上司は私のあいさつを無視して足早に自席に向かいました。
「ああ、イヤだ。自分のことを無視している」というのはマインドフルではありません。
もう一人の自分が、「上司に無視されて腹立たしい気持ちになっている自分に気付いている」という状態がマインドフルです。
読書をしている時に、面白くて時間が経つのをつい忘れて読んでいたというのは、マインドフルではありません。
もう一人の自分が、本読みに夢中になっている自分に気づいているというのがマインドフルな状態です。
難しいと思われるかもしれませんが、マインドフルネスのエクササイズを続ければものにすることが可能です。

森田理論は不快な感情は自然現象なので手出し無用と言います。
不快な感情に完全服従すれば、時間の経過とともに収束してくるという考えです。
マインドフルネスでは、不快な感情にラベルをつけて自分専用のアナウンサーに克明に実況中継させましょうという考え方です。
その際是非善悪の価値評価はご法度です。
これができれば、感情と行動の分離が可能となります。

そして、人間関係が破綻するリスクを避けることが可能となります。





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Last updated  2025.10.25 07:55:51
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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