森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.11.07
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カテゴリ: 森田番外編
帝京大学の佐藤典宏氏のお話です。

ガンになる原因は、遺伝的要因と習慣的要因の二つです。
遺伝的要因は、遺伝子の変質、異常によるものですがガン全体の10%程度です。
環境的要因のうち、生活習慣に端を発する例は全体の40%から60%に達するとされています。

私はこれまで1000例以上のガン手術を行い、治療を続けてきました。
その中で、同じような治療をしても、すぐに再発してしまう人がいる一方、再発せず平穏な生活を取り戻す人がいました。
また、すでに全身に転移して手術ができないほどなのにずっと元気に外来に通って来られる人、進行ガンを克服する人も一定数いました。

ガンを遠ざける人は、少しの間落ち込んでも引きずらず、前向きに治療に臨んでいます。
例えば、病院の治療を受けつつ、その効果を高めるために自分でできること、変えるべき生活習慣、セルフケアを探していく。


佐藤典宏氏は、「食事の見直し」について強調されています。
ガンのリスクを高めてしまう食品に、「超加工食品」があります。
コンビニでいつでも手に入るインスタント食品、消費期限の長いお弁当やお惣菜、菓子パン、アイスクリームなどです。
これらの 「超加工食品」には、添加物(着色料、乳化剤、人工甘味料等)が多く含まれ、これが蓄積すると腸内環境を乱すのです。

次に人に対して明らかな発がん性を認めた数少ない食材に「加工肉」があります。
加工肉とは基本的に、香りや保存性を高める処理が施された肉を指します。
具体的には、フランクフルト、ハム、ソーセージ、サラミ、コンビーフ、ビーフジャーキーなどがあります。
肉自体が問題というよりも、製造過程で使われる 「亜硝酸ナトリウム」 など一部の添加物に発がん性が認められています。

三番目にお伝えしたいのは、油について、ラードやバターに含まれる 「飽和脂肪酸」 、またはマーガリンに含まれる 「トランス脂肪酸」
ガンのリスクが指摘されていますので、できるだけ避けた方がよいでしょう。

ガンのリスクを下げるという意味では、野菜に勝るものはないでしょう。
特に、キャベツ、ブロッコリー、ごぼう、長いも、玉ねぎ、にんにく、トマト、キノコ類です。

野菜を摂ることが、なぜガンを抑制することにつながるのか。
その答えは、何と言っても 「腸内環境の多様性が保たれる」 ことです。

このバランスを整えてくれる食物繊維が豊富な野菜、それも先ほどの8つを摂っていただければ、ガンに限らず全身の健康、長寿が実現できるはずです。
(人間学を学ぶ月刊誌 致知 10月号 128ページ)





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Last updated  2025.11.07 06:20:03
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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