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中東観光にはつきものかもしれません。モスク見学。すべてのモスクではありませんが、観光客に一般開放されているモスクもあります。
ちなみにモスクとは、イスラム教徒の礼拝場所。金曜日には多くの男性がモスクに集まり、祈りを捧げます。もちろん金曜日以外の曜日も男性陣は祈りのためにモスクに集まります。が、金曜日はイスラム教徒にとって特別な礼拝の日。こうした理由で、観光客に一般公開されているモスクでも金曜日だけは拝観禁止となるところがほとんどです。
さて、イスラムの女性は男性と一緒の部屋で礼拝に参加することはなく、家にとどまっているか、あるいはモスクに来ても女性専用の別室で祈りを捧げます。女性の観光客が一般公開されているモスクを見学したい場合、髪の毛や体の線を隠す上着を羽織ることが義務付けられています。
こうした上着は、モスクの入り口で貸し出されます。上着の種類はいろいろです。たとえば…


↑ アレッポの大モスク ダマスカスのウマイヤドモスク ↑
いずれにしても、基本は髪の毛を覆うこと、体の線を隠すこと。上着は頭のてっぺんから足の先まで覆うようになっています。一般公開されているモスクの中では写真を撮ることもできます。が、祈っている人もいるので、あくまで静かに目立たないように。
こうした上着を着ることを好まない人もいるかもしれません。が、モスクはあくまでイスラム教徒の聖域。自分としてはその宗教に同意していなくても、配慮や敬意を払うことは大切だと思います。
話は少し飛びますが、少し前にアメリカで牧師がコーランを焼却する事件がありました。私としては、「わざわざこうしたことをする必要がある??」とかなりショックを受けました。イスラム教徒を過激だと非難する目的だったようですが、こうしたことを公然と行う彼自身が過激で fanatic (狂信的) だと自分自身を自戒すべきではないでしょうか。
宗教の分野だけにかかわらず、どんなことでも相手の意見を尊重することは人間関係の基本だと思います。海外で生活していると、特にこの面には気をつけたいと思うようになります。 きっとこの牧師は海外で生活したことはおろか、自分自身の生まれ育った小さなコミュニティからすら出たことがない”超スーパー バリバリ田舎ッペ”なんやろうな…。
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