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英語教育は学校のカリキュラムにしっかり組み込まれているはずなのに、なぜ日本人は英語が話せないか? これは教育の現場で本当~に何度となく繰り返されてきた議論だと思います。
海外で生活して思うのは、日本人は一般的にコミュニケーション力 (りょく) に大いに欠けるのではないかということです。コミュニケーション力 (りょく) とは何ぞや? それは文法をいかによく知っているかということではありません。頭の知識ではないのです。
でも通じている!! 通じさせている!! 英語ネイティブの相手は 完全に理解している!
対照的に、文法の知識はばっちり!! であるはずの日本人の英語は本当に通じていない…。会話の腰を折り、会話がブチブチ途切れ、相手も聞くことをあきらめてしまう…。この違いはなんでしょう。

コミュニケーション力とは、会話の流れに乗ることができ、その場のノリにすっと溶け込み、自分の気持ちを多少なりとも相手に伝えることができる力のことだと思います。文法云々(うんぬん)とはかけ離れた世界です。
私自身も若かりし頃、ロンドンに住んでいたときに自分のコミュニケーション力のなさを痛感したことがあります。ネイティブを目の前にすると臆病になって、ごくごく簡単なことも表現できない。英語で楽しく会話なんて夢のまた夢、そんなジレンマに陥っていた時のこと。日本から友達が遊びに来ました。
この友達は英語は全くと言っていいほど話せない50代の主婦の方。ところが、臆病で硬くなっている私とは対照的に、あっはっはと笑い、ジェスチャーを交えながら楽しくネイティブと会話しているではありませんか。別に意味ある会話をしているわけではありません。でも、ネイティブと対等に話しています。
そんな友達を目の前にして、大切なのはコミュニケーション力なのだと気づかされました。完璧主義は脱ぎ捨てて、コミュニケーションを楽しもう、そんな風に開き直ったのは、それからさらに数年後のことでしたが。
開き直りの境地に達してから始めた第3言語はアラビア語。私のアラビア語は文法的にはまだまだ滅茶苦茶。文法は極力あえて勉強しないことにしているからです。でも会話はできます。私の持論は、コミュニケーション力を養うのに文法は障害となる!! というものです。
文法の知識が必要でないと言っているわけではありません。文法は絶対に必要!! でも最初に必要なのは「コミュニケーション力」なのではないでしょうか。
文法は最初は必要ない? じゃあ発音についてはどうなの?? 発音についても、英語学習者の方から結構質問されます。コミュニケーション力に「発音の良し悪し」は含まれるか? 次回は発音についての私の持論を展開したいと思いま~す。
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