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今回の一連の人質事件を受けて、急に日本で取り上げられるようになったヨルダン…。残念な結果になってしまったことと、「イスラム国」が日本国民に対する敵意をむき出しにしたメッセージを残していることから、日本での中東に対するイメージはガタ落ちかと思います。
現地で暮らす者たちがどんなに「普通に生活していますよ」と伝えても、危険だ、危険だ、危険だ!!! とどうしても報道したいらしい。本当にヨルダンは危険なところなのか? 現地から感じていることをお伝えいたします。いただくメールの中には、"メディアの報道より信頼できる" とお書きくださる方も多いので、やはり現地にいる者としては声を上げざるを得ない。どなたかの感情を害してしまったら、申し訳ありません。ですが、やはり伝えさせてください。
まず、ヨルダン在住の邦人に身の危険は生じていません。日本で急に騒がれるようになっただけで、人質事件の前も後も普通に生活しています。住んでいる外国人も多いし、観光客も多い。今日も空は青くて、太陽は燦々と照っていて…平穏な一日でした。

ヨルダン=危険なのではなく、むしろイスラム国に参入している欧米からの戦闘員のことが問題視されています。フランス人のルームメートとも話していますが、かえってヨルダンの方が安心かも…という側面もある。何せヨルダンはイスラム国家ですから、「イスラム国」とはいえヨルダンには滅多なことはできないであろうという安心感。もちろん国境警備によって侵入自体が阻止されていますが。フランスからは1000人以上がイスラム国の戦闘員になっているようで、こうした人たちがフランスに帰って来た時にテロなどの危険が増すと言われています。
なので、ヨルダンにいるから危険ということは全くありません。繰り返しますが、もちろん身の安全という観点から言えばイスラム国の支配地域 (シリアとイラク) に入ることは論外です。
テロなんて、一時はごく限られた国だけの問題だったかと思いますが、イスラム国の台頭+インターネットの普及に伴って、今では世界中でその危険があります。イスラム国のツイッターやサイト、暴力的な動画なども、ごくごく普通の一般人が世界中でアクセスできます。
ですから、テロの確率という観点からいえば、ヨルダンが危険というより世界中が危険です。ヨーロッパでのテロなんて、いつ起きてもおかしくない。こうした側面が全く伝えられず、ヨルダンにだけ「危険」というレッテルが貼られるのはちょっとおかしい。
ま、今回の件を受けてドバイすら避ける人がいるようで、もう「中東」という名称への拒否反応みたいなものですね。どこもかしこも一緒くた。メディアの情報にあまり踊らされずに、もっとバランスの取れた視点で物事を見ることも大切かとは思いますが…。
そんな訳で、受難のヨルダン。この受難は、しばらく続きそうです…。
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