曹操注解 孫子の兵法

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Oct 21, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
政経塾の地方議員は、せっかく政治の道を志した以上、

小なりとも市町村の首長になり、
松下幸之助に学んだ経営経営の精神を生かした地域改革に参加してもらいたいと私は思う。


「では、どうしたらいいんですか」と聞いてきたけれどね。


幸之助さんだったら、
「それはアンタが自分でシンミリ考えることや」と突き放すだろう。

経営学者として提言するならば、
稲盛さんが常に言っているように、


コスト意識さえあれば、一人の過剰なクレームに対応して、全員に郵送通知しろなどと費用と労力を度外視したアドバイスはしないはずだ。

だから、そんなアドバイスは
「パンがなけりゃケーキを食べたらいい」と言っちゃったマリー・アントワネットの真似事になるわけだ。


有志の地方議員、特に政経塾出身の地方議員は首長をめざす過程において、
まず何よりも地域の歴史を知り、政治史を知り、以前に破棄されたり、店晒しになった政策案を熟知しなければならない。

市役所のあちこちに顔を出して、幹部職員より一般職員の何気ない声なき声に敏感であらねばならない。

そして何よりも、「この改革にはどれだけコストがかかるのか」、
幹部職員が資料を持ち出す前に、自分で概算ができるほど、予算書・決算書の細目を徹底的に検証し、分析しなければならない。


中小企業診断士などは、企業経営顧問業の前提として、そのように毎日の仕事をしている。
だから経営者に対して、「これなら費用をここまで出せますよ」とアドバイスができるのだ。


前の話になるが、この選挙区の衆議院議員の若い秘書(30代)と以前、対論をしたことがあった。

すべての政策について、「それは昔、つぶれましたね。理由はこうでした」とか、
「市役所の業務も、住民に近いところで判断できるように、市長のまわりに集中させずに地域主権化したほうがいいですね」などと、
実に楽しいアイデアのやりとりができた。

市役所の庁舎をそのまま建て替えするのではなく、
組織を新しい発想で再編成すれば、政策部門の市中央庁舎も小さくしてもいいじゃないか、それが地域主権時代の新しい市役所のモデルケースになるというわけ。


民間の病院施設を誘致したり、開業医のマンションをつくって総合医療できるようにするなど、立て替え工事の期間も医療が停止しない措置が必要なので。
単独の市立病院ではなく、隣接する各市を巻き込んで共同事業として先端救急医療センターをつくるべきだという提案を考えたり。

コスト意識がすぐに頭に浮かぶ話相手だから「それは可能だ」と話が盛り上がるわけ。
私がまだサラリーマンだったころにも、私と同世代なのに、「スーパーの神様」と異名をとった同僚がいたが。
彼は地方のスーパーの店舗に足を踏み入れたとたん、年商の規模をほとんどピッタリ言い当てたという伝説があった。

そのような「神様」になるには、さまざまなケースを頭に入れて、足し算・引き算をして概算できるような頭脳が必要だが。


海老根さんのように人間的な魅力で市役所全体の世論を味方にするような人物にはなかなかなれないだろう。

ひたすら老練なノンキャリアの幹部に教えを請い、その中で静かに現在の業務の問題点を発見し、コスト試算にかけ、改革のオプションを精選する。
経営コンサルタントはそのようにして、短期間に企業組織の問題を発見し、改革プランをつくり、経営改革を実現させるのだ。


市長を志すならば、有権者の声ばかりではなく、退職前、退職後の市役所のノンキャリアたちにひたすら素直に耳を傾けて、利権や私益にとらわれない地域の将来を見据えた意見に耳を傾けなくてはならないだろう。







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Last updated  Oct 22, 2010 05:45:20 AM


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