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QEMU で RaspberryPi OS Trixie の GUI Desktop を動かすことができた。前の日記の続きで watchdog は無効化した状態に追加の修正を加えている。QEMU で起動する流れで関係がある修正を順に示す。Kernel parameter に bcm2708_fb.fbwidth=1024 bcm2708_fb.fbheight=768 も追記する必要がある。次は qemu-system-aarch64 に渡す option で書いた例だ。-append "console=ttyAMA1,115200 console=tty1\ root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 fsck.repair=yes rootwait\ dwc_otg.fiq_fsm_enable=0\ bcm2708_fb.fbwidth=1024 bcm2708_fb.fbheight=768\"Xorg で動く様に raspi-config で設定する。sudo raspi-configで起動すると容易に操作できる Text Graphic Interface が始まるので 6 Advanced Options / A7 Wayland / W1 X11 Openbox window manager with X11 backend で設定する(この設定だけでは QEMU 上で GUI Desktop は起動しない)。display-manager.service (実体は lightdm.service) の設定を修正する。sudo systemctl edit --full display-manager.service で次の様に修正する。--- /lib/systemd/system/lightdm.service 2025-03-15 00:02:00.000000000 +0900+++ lightdm.service 2025-11-25 13:14:40.222838504 +0900@@ -1,8 +1,10 @@ [Unit] Description=Light Display Manager Documentation=man:lightdm(1)-After=systemd-user-sessions.service dev-dri-card0.device dev-dri-renderD128.device-Wants=dev-dri-card0.device dev-dri-renderD128.device+#After=systemd-user-sessions.service dev-dri-card0.device dev-dri-renderD128.device+#Wants=dev-dri-card0.device dev-dri-renderD128.device+After=systemd-user-sessions.service+Wants= # replaces plymouth-quit since lightdm quits plymouth on its own Conflicts=plymouth-quit.service/etc/lightdm/lightdm.conf を修正する(差分ファイルのリンク)、(修正後のファイル、lightdm-qemu.conf を lightdm.conf にリネームして /etc/lightdm 以下に配置する)。差分は次の通り、logind-check-graphical=false に変更する。このようにすると lightdm.service が Xorg を起動する様になる。--- lightdm.conf 2025-11-25 13:45:47.000000000 +0900+++ lightdm-qemu.conf 2025-11-30 02:11:13.000000000 +0900@@ -26,7 +26,7 @@ #lock-memory=true #user-authority-in-system-dir=false #guest-account-script=guest-account-#logind-check-graphical=true+logind-check-graphical=false #log-directory=/var/log/lightdm #run-directory=/var/run/lightdm #cache-directory=/var/cache/lightdmXorg 設定ファイル /etc/X11/xorg.conf.d に Device, ServerLayout, Screen, Monitor を記述した 00-fbdev.conf を配置する必要があった(00-fbdeb.conf ファイルのリンク)。Section "Device" Identifier "Card0" Driver "fbdev"EndSectionSection "ServerLayout" Identifier "ServerLayout0" Screen 0 "QEMUFB"EndSectionSection "Screen" Identifier "QEMUFB" Device "Card0" Monitor "QEMUFBPanel" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Depth 24 EndSubSectionEndSectionSection "Monitor" Identifier "QEMUFBPanel" VertRefresh 60EndSectionwatchdog 無効化に対してBooting Debian Trixie (13) on Qemu(Disable watchdog by modifying /etc/systemd/system.conf) が提案されていた。自分の手元では上手くいかず。RuntimeWatchdogSec, RuntimeWatchdogPreSec の設定も上手くいっていない。systemd の設定で watchdog の問題解決はできていない。まだスクリプト化をしていない。
2025.11.30
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新野田変電所で作業事故があったようだ(新聞記事なので消えるかもしれない)。商用電源監視サーバーの記録に 11/26 18:43:50 頃に瞬時電圧低下があったことが記録されていた。東京電力パワーグリッドの瞬時電圧低下記録 11月26日 18:43 に栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、山梨県、神奈川県、静岡県 で瞬時電圧低下が発生したと記録されている。500kV 系統かその下流の 275kV 系統で事故が起きた?同時刻に停電記録もある サージ電圧で放電した?急に周波数は 0.1Hz、電圧は 2.0V ほど上がっているのは瞬時電圧低下で停止した器機類が原因だろうか。あるいは 500kV 系統の遮断器を瞬時(恐らく 0.5 ~ 1 cycle の間)に操作して事故周辺切り離しをして迂回路を接続したのだろうか?夕飯時、突然 IH コンロ、電子レンジ、電気釜が停止して料理中断?気づかずご飯が炊けてなかったとか...1999年には世界最大の変電所として記録された新野田変電所、自転車で見に行ったこともあった。今は体調が良くなくどうなっているのかは見に行けず。
2025.11.26
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頭が痛く寝込んでいた。寝ながら LTSpice で高圧電源の落書き。ATX 電源の主トランスを流用して 12V 入力で高圧を発生する回路を落書きしていた。危険なので作らない方が良いかもしれない。PDF の回路図LTSpice の回路図結果は 10MΩ負荷で -15kV 出力が出てくる。とっても危険な電源だ。動けばの話だ。そのままは多分動かない。まずトランスを現物に合わせる必要がある。シミュレーションに使っている部品は、高圧整流部は定格オーバー、出力 FET も定格ギリギリ、ドライバトランジスタもピーク電流オーバーかもと言う所だ。高圧整流ダイオードは高速タイプを使うにしても、効率が悪そうだ。PDF の波形詳細を詰めればそれなりに動作する所まで持っていけるはず?例えば M1 FET のゲートにフェライトビーズを入れる。高圧整流に使っているダイオードをより高耐圧・高速整流品にして 2 連程度で入れる。ダイオードのピーク電流を下げるために、トランスの高圧側にコイルを挿入する。共振コンデンサ C1 の容量を下げて、M1 FET ピーク電流を下げる(出力も下がる)。シミュレーションなので感電せずに実験は出来る。でも危険だ。恐らく致死的だろう。出力は 22W 程が出ている。1 秒感電すれば(1 秒出力が持つかなあ) 22J 食らう。2m の高さから自由落下させた 1kg の重りを食らったのとほぼ同じだ。しかも、指先にこのエネルギーが集中する。あるいは 20W 半田ごてが当たると言った方がいいか。感電しなくても、燃え上がるほどのエネルギーを出力している。ん?回路の目的?マイナスイオンでウイルス撃退と思っていたけど、人間が撃退されそうだ。
2009.11.23
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中国通販サイト Aliexpress で買い物、通関後ヤマト便で届くというステータスをエスポリア通関状況で確認したと思ったら、エスポ便に変わっていた。以降長々書くのでエスポ便を追跡できるリンクを先にまとめておく。追跡内容リンク通関手続き状況ESP 通関システムエスポ便追跡espoirer お荷物問い合わせサービスあれ?何か見間違えたのかなぁ。追跡番号 49 で始まるのにエスポ便? いつもはヤマト便のはずなのに。クロネコヤマトの送り状番号検索にはいつまで経っても現れなかった。エスポ便が追跡出来るかどうか調べてみるとespoirer お荷物問い合わせサービスというのがあった。いつまでもステータスが変わらず心配になる。配達 1 時間程前に突然配達中に状況更新された。エスポ便の拠点ってそんなに近くにある?届いた荷物のラベルはエスポ便、espoirer と業者名が書かれていた。置き配を基本として、ポストに入るなら投函になる様だ。重ね貼りされたラベルを一部剥がしてみる。重ね貼りも Aliexpress あるあるだ。をを、ヤマト便のラベルが下に貼られていた。通関状況確認で見た覚えがあったヤマト便は確かに途中までヤマト便だったのか。ヤマト便も Aliexpress から配送される荷物は別扱いになっている感があった。Aliexpress 荷物を届けてくれる担当者はヤマトの制服を着ていない。どうも個人事業主に業務委託しているのではと思うところがあった。通関後保税地域外に出された後、ヤマトが引き取らなかったのかな...
2024.06.18
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久しぶりに Metronix model 521C のことを書く、前回は入手した 4 台の様子とシミュレーション用の回路図について書いた。改造を元に戻すために Unit #1 (前回の日記参照) の基板を取り出して調べたときの記録を書く。基板はトランスとスズメッキ線と単線を剥いた先で繋がっている。はんだごてを当てて外す。センタータップ付きの正負電源用 3 箇所(21, 22, 23)と、シールド接続(S1) の 1 箇所、計 4 箇所で接続されている。部品配置と機能の区分けは次の様になっていた。小信号用トランジスタを一直線に配置しつつも分かりやすいように纏まっている。上記画像の PNG 高解像度板おおよその動作確認用に各部 {GND, Ve6r5, Vee, Vref, Vc13r3, Vcc} の電圧を確かめる点を示しておく。画像に小さな札を振ってある。札の中の文字は端子を示す。基準電圧 GND は Model 524B と同様に (OUTPUT switch ON で) 正出力端子 と繋がっている。要注意だ。主電源の平滑回路の電圧は、1000uF 50V (世代によっては 2200uF かもしれない) 大型電解コンデンサの両端電圧で示した。32.6V である。綺麗な配置よりは、熱結合にもう少し気を使っても良かった様に思う。シルクハット型トランジスタは貼り合わせや海苔巻き作りは難しいか...基板のパターン面画像も撮影した。パースを修正して部品を書き込み、隠れてしまったパターンを書き足してある。試行錯誤しながら部品を書き込んでいるので間違いがあるかもしれない。部品面から透かして見たのと同じになる様に鏡像反転した画像3次元空間での回転のみ掛けた画像故障したら部品交換するのかなぁ... それとも今時の素子で作り直すのか...
2025.10.22
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秋月電子八潮店の 2025年 夏期休業は 8/11(月)~8/20(水) になっている。丁度お盆休みに休業になるのはいつものこと。2 週間前(7/6) 撮影を今時に日記にする遅さ... 様子は変わっているかも知れない。正面ワゴンは 298,000円のロジックアナライザー 140Mbit, 70ch, Sampling 1GHzmax, BW 200MHz LAP-B(702000X)がお出迎え。ワゴンセールという値段では無い様な。手前の 2N5884 は PNP トランジスタだ。買ってもすぐに使いどころが有るかというと...大きな箱は大型スピーカーだったと記憶している。2,000円、大きさからしてウーファーかなぁ。仕様は良く確認せず。何だな、見た目が音に影響するってこう言うことか。秋月電子でも金属ケースがガレージセールになっていた。極端な値引きはされていない。下に有る 100W 5V20A の DC-DC コンバーター DHS100B05-T は恐らく DC282V 入力(200V 3相交流整流か単相 3 線 L1-L2 を整流)を想定している。手が出ないか...ガレージ台に置いてあったプラスチックネジはお手軽仮組みに便利すると思う。自分は本組みでも使っている。プラネジだと当たっても傷付けないし、何なら足代わりにもなってしまう。手前の PNP トランジスタ 2SB1185 のコンプリメンタリー相手 2SD1762 は持っていた気がする。手荒い実験で使い果たしてしまったな... 今時相手が現れるなんて。一番上の棚の真ん中に写っている黒い箱は PIC32 starter だろうか?ひっそりと Hakko ステーションはんだごての箱も見えているような。N channel JFET MMBF4117 は gm(gfs) の低さから FET で使うていうよりは、漏れ電流の低さから過電圧プロテクタとして使う方が用途が有るだろうか?真空管なら 100umoh (uS) 程度でもプレート電圧を高くできて、プレート負荷抵抗も 100kΩ~ にできるのでそれ程困らない(とは言っても高インピーダンスでなかなか電力を出せないのに悩む)。多分流れはゆっくりなはず、無くなっていたら遅い日記で申し訳無い。
2025.07.22
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秋月 超小型 2 線式 LED デジタル電圧計(緑 M-08469) を 3 線式(別電源)化してみた。別電源化する事で下の画像の様に 0.00V から表示できる様になる。改造はショットキーバリアダイオードを外し、そのカソード側(外側に向かう方)に別電源供給線(下の画像では黄色の線)を接続する。黒線は共通 GND, 赤線は電圧入力, 黄色線は別電源になる。別電源は元の仕様より DC3V ~ DC15V が使えると考えられる。手元では DC3V, DC5V, DC6V を給電して動作した。改造した近辺の回路は次の様になる。上が改造前の回路図、下が改造後の回路図になる。改造後の回路図に簡易に電圧計としての仕様を測定した結果を記入した。"0.00" 表示している状態で 別電源に 3.0V を与えた場合、9.4mA を消費した。InP は電圧入力端子、端子 GND 間は 186.8kΩ (ExtPower給電無し) だった。InP 端子は Source 方向のリークが有る。入力インピーダンス 11MΩ のテスタで 0.7mV の電圧が出ていた。電流レンジで InP - InN 間に流れる電流を測ると 20uA となった。InP がオープン状態の場合、表示は 0.00 にならない。ほぼ満充電状態の eneloop 電池電圧を測ってみる。下の画像の左より、外部電源電圧は 3.057V, NiMH 電池電圧を M-08469 は 1.28V, Fluke 179 は 1.294V と測定した。ピンポイントの測定結果は仕様通りの確度となっている。バイポーラトランジスタで受けているのかなぁ。
2014.11.17
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14 時頃、北総線大町駅に向かって自転車を漕いでいたら、たくさんのカラスが空高く舞っているのが見えた。高く飛んでいるのでデジカメで撮っても、ほぼ点にしか写らない。ハトの群れや猛禽類を襲うわけでも無く、何となく集まってきている感じだった。一斉に飛び交う理由はよく分からず。大きな音など驚くような事象は感じなかった。カラスが感じた何かがあるのだろうか?積極的に高く飛ぶ鳥だっけ?
2019.12.12
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三井住友銀行秋葉原駅 ATM のドアにカード・リーダーが設置されていた。何の目的の機械か良く分からない。ALSOK のロゴと RC-B885A という型番が書かれている以外その固有の機能を表現するものが無い。「下のカード読み込み機にご利用のキャッシュカードをお通し下さい」と書いてある。扉を開くのが目的?だとして、キャッシュカードを無警戒に ATM 以外の機械に通させる様に指示するのはスキマー被害防止の観点から心理的に悪い教育効果しかない様に思える。この装置、発案したのは三井住友銀行?それとも ALSOK? え?本物のスキマー詐欺集団?
2015.07.20
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実家で古いガス栓(バネガス栓)よりガス漏れが有ったと聞いた。僅かにガスの臭いが漂っていたとのこと。ガス漏れ警報器で感知せず、石けん水でも分からず、マイコンメーターの遮断機能も働かなかった。たまたまガスメータ交換の時に、作業員に状況を説明したところ、点検してもらった。結果、ガス栓よりガスが漏れていることが分かった。ガス栓を開閉するコック部分が固着して回らなかった。シール機能も兼ねている油が固化してしまった。固化してヒビが入った状態になり、ヒビから漏れ出していたと説明されたとのこと。コックを無理矢理回していたならば、ガス漏れが悪化してさらに漏れ出していた可能性が高かったと言っていた。聞いた話からすると、コック部分を分解清掃し、再注油して修理したとのこと。恐らく油はガス雰囲気中でもシール機能を発揮する特殊な配合の油だと思われる。無料点検の範囲内だったそうだ。ほぼ同じ間取りの自分の部屋は引っ越し前にガス栓を全交換した。交換時に外した栓の内部にグリースが注油されているのを見た覚えがある。グリースは 50 年持つのだろうか?と疑問に思ったっけ。ガス栓交換は全部屋で 5 万円くらいだったか。やっておいて良かったんだ。
2018.05.27
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17 年間使用してきた電子レンジの時間設定用つまみ(ロータリー・エンコーダー)が効かなくなっていた。10 回くらい回して 10 秒進む程度になってしまった。意を決して修理することにした。先ず内部にコンデンサが有る。その充電が抜く必要がある。コンセントからプラグを抜き 30 分待つ。電子レンジは内部に高圧部分があり、自己修理は勧められない。自分も覚悟の上だ。東芝 ER-CX1 (H) 製造は 1995 年 1 ~ 6 月だ。就職祝いに買ってもらった品だ。17 年間ずっと自分の食事を支えてきた。既に修理対応期間は過ぎているはず。エンコーダー以外の部品も劣化が進んでいると思われる。少なくとも後数年は頑張ってもらおう。修理のため底を見てみる。開けるべきところか確認する。こうやって見回してみて、彼方此方にネジが付くべき場所にネジが無い事に気づく。底面では重い高圧トランスを支えるネジが無い。トランスから出た足を挿し込んであるだけだ。カバーを開けると高圧ブロックが目に入る。中央上にマグネトロン、中央下に高圧トランス、右下奥にコンデンサ、多少煤けている。目立った焼けは無い。トランスに 2 次 AC20000V と書いてある。目的の制御基板は左側にある。画像を何枚か撮り、配線を戻せるようにする。上部の接地線を固定しているネジを外すと、制御器基板はフロント部分ごと外れた。各ブロックでネジの長さが微妙に異なる。基板に少し焼けがある。まだ使える程度だろう。左にカスタムマイコンが見える。今の携帯機器に入っている SOC チップの先祖に当たるものだ。こうやって日本もマイコンを作ってきたのに、世界中で使われる SOC チップは開発できなかった。強いて言うとルネサスの EMMA シリーズくらいか。この電子レンジが作られた時点で「世界で使われる」という視点は無かったのだと思う。カスタムマイコン故、この電子レンジ(のシリーズ製品)で使われれば良しとする設計だったに違いない。型名に CX1 が付いている。この電子レンジの型名の一部だ。恐らく 10 ~ 100 万個程は製造するから、「カスタム設計の方が安い」と言う事で、シリコンのマスクも、ROM Code も起こしたに違いない。それは 100 万個しか売れないデバイスなのだ。製品が代替わりすれば、他に使うものが無いデバイスだ。こうやって大量に使うからカスタム品を作るという事を繰り返し、単一製品では安いけれど広がりが無い物ばかり作ってきた。日本のメーカーがカスタム品に人的なリソースを注ぎ込んでいった傍らで、海外の半導体メーカーは日本製デバイス研究した。彼らなりの結論として汎用的な SOC を作り上げてきた。検索すればだれでもデータシートが手に入り、Linux が動き、Android が動作する。世界の誰でも使えるデバイスを完成させていたのだ。小規模マイコンも PIC, AVR, Cortex-Mx 系 の小型マイコンが溢れている。だれでも開発ツールが手に入る。修理の話だった。制御基板をパネルから外した所で、右下にロータリー・エンコーダーが見えた。やっと辿りついた。覗き部分が煤けていたので拭いて綺麗にする。エンコーダーは予想と違い、基板と独立していた。専用の金具でケースに固定され、手を掛けて回す時に掛かる力を考慮して有った。それでも動作不良だったと言うことは、接点がやられたか。半田クラックは目視で無かった。念のためエンコーダーの端子部分の半田をつけ直す。エンコーダー内部を電子部品クリーナースプレーで吹き、CRC-556 を掛ける。こうしてしまうと元々有った油脂を溶かしてしまう。悪い結果も考えられる。組み立て直して試運転する。リレー接続は間違っていない様だ。レンジ、オーブンとも動作する。ロータリーエンコーダーも気持ち良く動作し、意図通りに時間設定できる様になった。さて、早速今晩の飲み物を温めてもらおう。これからも頼む。
2012.10.26
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東光東芝メーターシステムズ製のスマートメーター交換についてと言う Web ページができている。スマートメーター(積算電力計)の異音や発熱等の不具合についてお知らせするページだ。自宅の積算電力計はスマートメーターだ。メーターボックスを開けて該当品か確かめてみる。Web ページに出ている 東光東芝メーターシステムズ製、S18WS-TA 形、2016 年製だ。当たり?参考に出ているパネルの外観と自宅のメーターのパネルのデザインが少し違う。製造時期の違いか、それとも参考に出ているパネルは「契約情報(検定外)」なので違うのか。電力取引用のメーターは上の画像にあるように、検定品で有効期限を示すシールが貼ってある。昔から丸いシールだ。製造期間が 2016年8月~2016年9月 が該当品だ。製造月を推定できるような情報はないのだろうか?有効期限シールに書かれた 38 年 8 月というのが判断に悩む時期だ。メーカー出荷 → 検定合格 の流れを考えると、2016年 7 月出荷、2016 年 8 月検定、2016 年 9 月合格として、2026 年 8 月まで有効、1 ヶ月違いで非該当?もう一カ所 28 2016 年製と打ってある。28 週目 2016 年だとすると、6 月中旬だ。うーん、1 ロット違い?メーカー発表資料の弊社製スマートメーターの不具合及び追加取り替えのお知らせに使われている画像は全く同じだしなぁ。メーカーが発表しているとおり、難燃材料を使っているはず。不具合が発生すると新聞報道で言う「火災」のイメージとは違い、鼻を突き、喉に違和感を感じる様な臭いの煙がモクモクと上がるのだろう。メーターボックスが臭くて暫く開けられないか、その前を通る度に焦げ臭いなぁ... と言うのが起こりえることだ。まぁ、なんだ。回収品が秋葉原に、「謎の全天候型ケース 10 円です」とか、「研究用 7 セグ表示液晶付き基板 10 円です」とか、「研究用データ送信モジュール 10 円です」とかで、出回ることは期待できないな...
2018.12.27
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オーディオアンプの負電源側コンデンサが破裂するという事象を聞く。「一般的には」差動入力・電圧増幅段群への負電源回路で、電源供給回路のブリッジダイオード、レギュレータ IC、あるいはトランジスタの足が半田クラックで浮いて接触しなくなった状態になると起きるのだろうか?「一般的には」と断ったのは、聞いた事例は別の故障が切っ掛けだった。詳しく書くと元ネタがバレてしまうので伏せておく。LTSpice で実験だ。図をクリックで拡大 上のオーディオアンプ回路の PDFこの日記の回路図一式Vee (V4, R42) をほぼ open 状態にしてシミュレーションしてみると、Vee が 10 秒程度で +25V ある Vcc の 72% 程の +18V まで上昇した。図をクリックで拡大 上のオーディオアンプ回路波形の PDF定電圧源部分(上の回路の R30, D2, Q20, R24, Q19, R14)で正電源(Vcc)から負電源(Vee)に電流が流れ、定電圧源がそれなりに動くので差動増幅段や、電圧振幅増幅段を動かす定電流にも電流が Vcc から Vee に流れる。負電源側に入っているコンデンサ(C14)に逆電圧が掛かって破裂に至るという過程だった。聞いていたコンデンサが破裂する理由に腑に落ちないところがあった。シミュレーション結果から「電解コンデンサに逆電圧なら破裂する」と納得する。事象を起こしたオーディオアンプをそのままコピーすることは出来ない。ごく平凡で冗長なアンプ回路を LTSpice でシミュレートできる様に作って試している。結果からすると、LTSpice に学習用に付いてくる汎用オペアンプ回路で十分確認できることだった。図をクリックで拡大 上のオーディオアンプ回路の PDF部品の定格は気にしていない。トランジスタは定格越えで使っている。全体的な構成は昭和の時代に有りそうな古い感じだ。冗長な部分の殆どはトランジスタの電力消費バランスを良くするために入れた。趣味と言える。図をクリックで拡大 平凡・冗長なオーディオアンプ回路の動作波形 PDFリモートワークで仕事を始めて、生活に余裕が持てるだろと思っていた。始めて見ると、頭の切り替えが出来ず、趣味、個人的探求の時間が持てない。日記もサボってしまった。今はちょっとした仕事の変わり目だ。すこしだけ時間的余裕ができた。また 1 週間もすれば元の忙しさに戻るだろう。
2022.02.28
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JRの鶯谷駅から徒歩でAitendo 入谷店に行ってみる。鶯谷駅からのことは別の日記に書くかもしれない。開いているのは金土の 13:00 ~ 18:00 だ。秋葉原地域の末広町(ジャンク通り北端)へ梯子しようとしたら、スケジュールは意外とタイトだ。入谷店を出て 入谷駅 - 仲御徒町駅 -(徒歩)- 末広町駅付近 で 30 分は掛かる。トイレは近隣の金杉公園へ。緊急事態が起きる前に予め寄るか、その時が来る前に買い物を済ませるのが良いと思う。お店のお姉さんに声を掛けて撮影する。一部の部品は仕様や品番を確認するために撮っておくか、メモをした方がよさそう。御徒町店に比べて店舗面積は狭くなったと思う。パーツラックの間隔が狭めだ。思わず手に取りたくなるようなガジェットが並ぶ。全体的に並びは雑多だ。ST-32 互換トランスの周りは、PC のオーディオ端子、ピンソケット、USB A plug 引き出し基板、スイッチ・ボリューム類ツマミ、BNC 変換、ラッピングワイヤ、Ether-Jack 他色々。ST-32 互換トランスも紙の下にあるので注意だ。所々にタブレットが置いてある。探して、お店の人に所在を聞ける様になっていた。箱の中に仕舞ってあって、聞いたら箱を開けて品物が出てきた現場を見ている。黄色い声の BGM は変わらなかった。
2024.07.12
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中古で USB 指紋認証センサー UB-H901 を買う。あちこちのサイトでパスワード認証をするのが面倒になってきた。指紋認証センサーを使いスマホのようにタッチ(UB-H901 は指を擦る)でログインできる様にした。中古なのでドライバー CD と言った気の利いた付属物は無い。調べてみると Windows Update catalog で見つかる Validity VFS300 ドライバー が使えることが分かった。ダウンロードしたファイルは Cabinet (.cab) ファイルなので展開する。端折った手順で書くと、デバイスマネージャーでデバイスを右クリック「ドライバの更新(R)」「コンピュータを参照してドライバーを検索(R)」にて、先ほどの展開したディレクトリーを指定してインストールできる。下の画像は既にインストールが済んだ状態のデバイスマネージャーでの表示だ。Windows 10 のドライバは Windows 11 でも使える。恐らく winusb.sys 経由で User Mode driver として実装されているので、kernel 変更の影響を受けていないと思われる。Windows で指紋認証を使える様にするための手順は検索すれば多くの事例が見つかるだろう(Windows hello 指紋認証 で検索することもできる)。設定 → fingerprint で検索 (指紋認証で検索) にて指紋登録の画面へ進むことができるはずた。PIN 入力で最後に [Enter] を押さないのがコツだろう。[Enter] を押してしまうと指紋登録が中断してしまう。何回か指を擦る必要が有り、登録作業はじれったい。登録が済むと、指紋認証でログインすることができる。Web browser も指紋認証によるパスワード入力ができる様になっているはずだ(ブラウザによっては要設定)。UB-H901 の詳細を見ていこう。Linux で情報収集をしてみる。dmesg にて Full Speed USB device VID:PID=138a:0008 として認識lsusb -v にて Validity VFS300 として認識されて Vendor Specific Class (これはおそらく winusb descriptor と呼ばれるもの) として分類されているkernel driver は当たっていない。kernel driver が無くても Linux で使用可能だ。fprint project page から Supported devices ページを開くとデバイスリストの中に 138a:0008 が見つかる。人間可読名 は Validity VFS301 になっている。あっさりとした記事で Ubuntu-mate での設定手順が見つかる(他の Ubuntu 派生 flavor でも応用できそう)。指紋登録はコマンドラインにて行う。man fprintd-enroll (指紋登録), fprintd-list (登録済み指紋表示), fprintd-verify (指紋照合確認), fprintd-delete (指紋削除) にて指の指定、登録情報操作を確認しておくと良い。Linux で試して UB-H901 を動作させることはできた。自分は直ぐに登録を削除した。sudo dmesg の様に管理者権限を要するところで、次の様に "Swipe your finger across the fingerprint reader"$ sudo dmesgSwipe your finger across the fingerprint reader[ 0.000000] Linux version 6.8.0-60-generic (buildd@lcy02-amd64-054) (x86_64-linux-gnu-gcc-13 (Ubuntu 13.3.0-6ubuntu2~24.04) 13.3.0, GNU ld (GNU Binutils for Ubuntu) 2.42) #63-Ubuntu SMP PREEMPT_DYNAMIC Tue Apr 15 19:04:15 UTC 2025 (Ubuntu 6.8.0-60.63-generic 6.8.12)[ 0.000000] Command line: BOOT_IMAGE=/boot/vmlinuz-6.8.0-60-generic root=UUID=ef60a620-558b-4157-8d0a-b6be1117e81b ro resume=UUID=483353ea-afbe-4419-8ac6-76ce8acafe9e[ 0.000000] KERNEL supported cpus:と出てくる。タイピングの調子が狂ってしまう。どちらも指を使う操作なのに...
2025.06.03
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タップ切り替え回路シミュレーションの続き。交換した部品を見ていく。一部は再掲となる。この日記に取り上げた部品以外にも劣化が見られたり、予防措置が必要な箇所がある。回路変更が必要だと考えているので、壊れたり動作に問題を感じる様になったら対応しようと考えている。■ ヒューズを定格に戻す中古品を買ったときに 10A のヒューズが入っていた。これを定格の 2.5A に戻す。ヒューズ定格を戻した後、何回か使っている。ヒューズが飛ぶことは無い。器機内部にスパーク痕などは見当たらず、ヒューズが交換された背景を推測することはできなかった。■ AC コード交換上の画像にある様にブッシングから出たすぐの辺りの AC コードに損傷が見られた。AC コード全体の痛みはコード表面を撫でても分からない場合が有るので交換することにした。ケーブルチューブの被り位置はもう少しだけ要調整かもしれない。■ 整流と逆電圧バイパスダイオード逆電圧バイパスダイオードを先に見る。逆電圧バイパスダイオードは出力端子側から、正負を逆にした電圧を加えられたときにバイパスするダイオードだ。出力端子付近のラグ端子に実装されている。ガラスパッケージの東芝製 G3D (VRRM=200V, IF=3.0A)と思われる。カソード側のリード線が折れていた。熱か振動が繰り返し掛かって折れたのか、そもそもリード線加工時に傷が入っていて、実装時の引っ張りか押し込みの力で徐々に折れたか。パッケージ表面の端子付近にも割れが見られる。ガラスパッケージだから高信頼性だと思っていたら、意外にも折れる、割れる問題が有るようだ。ER504 (VRRM=400V, IF=5.0A) に交換した。リード線を延長して巻きを作ったのは力の分散になるだろうか?整流ダイオードもガラスパッケージに割れが見られた。交換することにした。こちらも東芝製 G3D だと思われる。足を伸ばした状態で実装したのが良くなかったのだろうか?新電元 S10VB6026 (代表名 S10VB60, VRRM=600V, IF=10A) に交換した。元の基板は放熱板として仕立て直す。平滑コンデンサ放電抵抗 4.7kΩ は手持ちの部品の都合で 2.7kΩ を 2 個直列とした。定数に厳しい範囲制限はないと考えている。■ 平滑コンデンサ3300uF 50V x 2 を使った平滑コンデンサを交換した。予防交換になる。取り外して 2 個並列のまま測ってみる。約 7600uF だった。十分機能している様に見える。漏れ電流により、大きめの値になっている可能性もある?今の 3300uF 50V のコンデンサは基板取り付け型だ。基板に実装して、通気口にネジ止めする。通気口に触れない様にスペーサーで隙間を作っている(画像だと底面に着きそうに見えている)。そのうちプラスチックネジは金属ネジにするかもしれない。■ クラックがある抵抗などクラックが有る抵抗が見つかっている。今のところ様子見をしている。パイロットランプ減光抵抗にクラックが有る。この抵抗器は 40Ω と 60Ω を複合した抵抗器だ。パイロットランプは LED 化を考えている。気に入った色、導光機構を思いつき目処が付いたら抵抗を削除、ヒーター巻き線を休止、電源を制御基板から取るつもりだ。電流検出抵抗も CC 制御回路の日記でクラックがあると考えている。2 個あるパワートランジスタの片側だけ電流検出している。これを両側検出する様に回路変更が必要だと考えている。タップ切り替え回路の 2SA1015-Y Vebo 定格越え(リンク先は問題に気づいた日記)は悩ましい。単純に B-E 間にバイパスダイオード(ツエナーダイオードのつもり)を入れると電圧計・電流計が僅かに振れる。手持ちで Vebo が大きい 2SA1309A, 2SA1310S に置き換えるか。再塗装とかオシャレなことは苦手なんだよな...概要簡略化回路図調査動作選択スイッチ制御基板上の回路ブロックシミュレーションMetronix 524B リファレンス電圧、内部 12V 生成回路CV 制御回路CC 制御回路タップ切り替え回路修繕部品交換(この日記)その他AC ライン露出箇所簡略化回路図訂正 +S, -S ライン周り簡略化回路図訂正 CV 制御回路周り
2025.07.25
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パソコン工房 iiyama Style-S BTO PC の AMD Ryzen 5 5500GT 搭載モデルを買う。母の PC を Windows11 に移行するためだ。試運転・初期設定を行っている最中に底面の通気口からの排気が十分にできていないと考え足を付けることにした。内部と詳細は別の日記で見ることにしようと思う。正面・背面はごく普通の Micro-ATX マザーボード対応小型 PC に見える。バックパネル開口部がありマザーボードのコネクタ配置に合わせてパネル入れ替えができる。UEFI(BIOS) 画面をチラ見する。マザーボードは ASROCK B550M PRO4 を使い。カスタマイズがされている。起動ロゴ入れ替え、Windows と Office ライセンス認証のための BTO メーカー識別番号と固有番号書き込みがされていると思われる。UEFI(BIOS) Update をすると、識別番号や固有番号を消してしまうかもしれない。縦置きで使うとファンは底面にくる。電源ユニットのファンだ。底面にゴム足が付いている。厚さは 1 ~ 2 mm 程度だろうか?画像を良く見ないと分からない程度で写る厚さだ。十分な空気の流路を確保しているとは思えない。幅 24mm x 厚さ 6mm x 長さ 600mm の角材を切り出して、足を作ることにした。ケースの幅に合わせて採寸する。20mm 幅で切った部分は木工用ボンドで両端に 2 個づつ貼り付け積み上げる。iiyama Style-S BTO PC の排気を良くするために取り付ける足の図面ホームセンターの加工場で切り出して貰った。カットラインが多いので加工費が嵩む。この程度なら自宅でも切り出せるだろう。足を両面テープで貼り付ける。縦置きすると次の様になる。ゴム足はそのまま残して、内側の位置に貼り付けてある。排気流量が多くなるので、排気騒音が大きくなる。それでも気にならない程度だ。メモリ追加、PCIe カードを付け足し、USB HDD/SSD を取り付けて電源出力が必要になった場合に安定性・寿命の伸びとして性能向上を感じると思う。パソコン工房 iiyama Style-S SSD ドライブ拡張性を見てみる
2025.08.21
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2SK83 で作ったアンプを差動入力化(外部リンク) してみる続きをしていた。(8/6 追補 数理設計研究所の 2SK83 ライブラリを使用してください。2sk83s1.lib ファイルのテキストを LTSpice エディタにある .op アイコンで開くテキスト入力ダイアログにコピー・ペーストし、追加して下さい)どうせ AC 結合なので単電源にしてしまった。また、Junction FET を使わなくても良いところまで 2SK83 を当てて、かなり悪乗り感もある。2SK83 尽くしで性能を犠牲にした所はあるし。2 倍(ビデオアンプのつもり)の増幅率だ。振幅でフラットに増幅できる(-3dbポイントでばなく)帯域は LTSpice 上で 80MHz 程度になった。ただし、ビデオアンプとしては使えない。出力インピーダンスが高めで、2SK83 の Id が 10mA しか取れないので、150 Ω で 2Vpp の負荷駆動には不十分だ。実はトランジスタ 1 個でサラリとできる解は多く有るんだろう。設計下手は色々と部品を注ぎ込んでもしょうがない様だ。
2006.08.04
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2SC1815 の様に汎用トランジスタとして売られている(売られていた)手持ちのトランジスタがある。ジャンク袋に入っていたり、2SC1815 の互換品として使おうと買ったものも有る。データシートの通りだと hFE - Ic 特性は 2SC1815 と違う(同じ)と見なせるものも、測ってみると意外と近い(遠い)特性だったりした。以下の画像は測ったトランジスタ達だ。一部は別の blog で測っている。参考: 東芝 2SC1815GR の hFE - Ic 測定結果東芝 2SC372-O(測定結果は別ページ記載), 松下 2SC828O(リマーク?), 松下 2SC828Q, ROHM 2SC2021R, IDC(三菱) 2SC2603F(marking は下 3 桁 603 のみ), 松下 2SC3311AR, KEC KTC3199GR(2SC2458GR 互換を謳っている), MOTOLORA 2N3904松下 2SC828-O: 型番がシールで貼られている。試作品? hFE - Ic 特性はデータシート通りなので何かのリマークではなさそう。昔の典型的な汎用トランジスタで見られるカーブになっている。普通に使う Ic=1.0m ~ 5.0mA 付近の傾斜が大きい。少し使いにくい感がある。松下 2SC828-O hFE - Ic 特性、hfe:linear scale松下 2SC828-Q: マークは松下通信工業のもの。先の 2SC828-O 同様 hFE の線は上に大きく膨らんでいる。趣味や雑誌に載るような実験工作、例えば 1 石帰還なしでアンプに使う様な回路だと hFE 特性で波形が変形してしまい、難度が高かったと考えられる。松下 2SC828-Q hFE - Ic 特性、hfe:linear scaleROHM 2SC2021R: 秋月でジャンクトランジスタとして売られていたものだ。最大定格は Ic=100mA なので 2SC1815GR と置き換えるのに躊躇が有るかもしれない。hFE カーブはフラットで落ち込み始めは Ic=25mA 付近だ。普段使いする Ic の領域では 2SC1815GR と何ら変わることなく使えることが分かる。特徴に低雑音であることも謳われている。手に入るのなら 2SC1815GR の代わりとして積極的に使える石だ。ROHM 2SC2021R hFE - Ic 特性、hfe:linear scaleIDC(イサハヤ電子, 旧三菱) 2SC2603F (マーキングは 603): 日米でジャンク品として入手した石だ。603 とマーキングされていたので、何の石だか分からなかった。某巨大掲示板の書き込みで旧三菱 2SC2603 と分かるものの特性は謎のままだった。測ってみると hFE がほぼフラットな汎用トランジスタだと分かる。Ic=10mA 程から落ち込みが有るものの上に膨らませず素直な特性だと思う。イサハヤ電子のトランジスタのページを見ると「国内で唯一リード挿入タイプのTO-92Sを生産しています」とある。ページをざっと見る限りオーディオ用途で NF を 2SC1815(L) 並みに小さくした選別品は標準では無さそう。IDC 2SC2603F hFE - Ic 特性、hfe:linear scale松下 2SC3311AR: 松下汎用トランジスタの系譜を継いでいた石だった。保守廃品種入りしている。千石でジャンクとして入手した。データシートの条件 Vce=10V と違い Vce=1.0V とし、連続的に Ic を流した条件で測定した hFE のカーブはフラットに近い。2SC1815GR の海外互換品程度に上に膨らんでいるくらいだ。2SC828 と比べると別物に見える。構造とプロセスは新規設計したのかもしれない。松下 2SC3311AR hFE - Ic 特性、hfe:linear scaleKEC KTC3199GR: 韓国のメーカーが出している石だ。日米で通常販売されている(型番は勘違いで 2SC3199GR かもしれない)。KEC のページで 2SC1815 または 2SC2458 の代替品を検索すると KTC3198 出てくる。これの小型パッケージ TO-92M 版だ。データシートのカーブは何処かで見た様な...。測ってみると hFE のカーブは上に膨らんでいる。Low Noise であるものの 2SC1815 と少し違った石に思える。KEC KTC3199GR hFE - Ic 特性、hfe:linear scaleMOTOROLA 2N3904: 国際ラジオで入手した。既に MOTOROLA はトランジスタを作っていない。測ってみると On Semiconductor の 2N3904 とも MOTOROLA の 2N3904 とも違う。hFE のカーブはフラットに近い。前に一度荒く測定した結果を踏まえると、ある Ic の条件における hFE の僅な差で hFE - Ic カーブが変わる可能性が考えられる。2N3904 は「汎用トランジスタ」の代名詞であるものの、特性を特定するための語ではないことを実感する。2N3904 は測れば 2SC1815 の代わりになる可能性は秘めているものの、測らなければ何か分からない石だ。MOTOROLA 2SC3904 hFE - Ic 特性、hfe:linear scaleデータシートを見て 2SC3311AR は 2SC1815 と特性が大きく違う石だと思って、湯水のように使ってしまった。測ってみなければ分からないことも有るんだな。
2014.12.27
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請負先に持っていた治具の整理。治具の機能は良く有る CVCC (Constant Voltage, Constant Current) 電源だ。LM317 あるいは LM723 の様な 3 端子レギュレータで作れは簡単なはずの回路だ。スイッチを付けておいた方が良かったかな...負荷は充電回路 + 充電池 + PMIC(SoC 向け多出力電源IC)の上流側 だ。負荷条件と使用状況からくる要求は、出力電圧 2.8V to 4.4V出力電流は最大 1.0A (これより大きい余裕は無い方が良い)入力電圧 5.0V (USB AC adaptor)充電回路が働いたり、充電池の充電量によっては、出力電圧制御目標に対して、負荷が高い電圧になっていることもある。つなぎ替えなどの作業状況によっては、安定化電源の電源入力無しに負荷から電流が逆流することもある。充電池が入っているので手が触れたなどの軽い接触で、CV, CC 設定が変わらない。いくつかの充電池の残量状況を狙ったような出力を出したい。設定変更中でも負荷に高い電圧を掛けない、電流無制限にならない。おまけの要求は、OP アンプを使用した回路向けに非対称でも良いから正負出力電源が欲しい。なるべくノイズは小さめ。負荷電流に対して 1V/1A 出力を出して、アナログメーターに繋ぎ動的な変化を見たい。回路は次の様になった。主要な CV, CC 帰還と出力部分は昭和の時代で良く見たトランジスタ回路設計教科書にあるようなディスクリートのトランジスタと LM358 を組み合わせた回路で構成した。小さな CVCC 電源治具 PDF 回路図 小さな CVCC 電源治具 PDF 回路図 ソース(bsch3, LTSpice)回路の要点は次の通りだ。LDO のシリーズレギュレータ電流センスアンプ部分は 0.1 Ωの両端電圧を x10 倍する回路を入れる。これで 1V/1A 出力が得られるCV 設定, CC 設定とも固定設定 x 4 でスイッチ切り替え式スイッチ切り替えで並列に on の場合はほぼ中間の設定切り替えスイッチ全て off でも過電圧・過電流にならない逆流しても壊れない半導体部品は手持ちでジャンク袋入り・特売品を中心から選択おまけの機能として、OPアンプ向け正負電源 7.66V, -2.74V 出力(入力 4.95V, 無負荷, 実測, 入力電圧を 6V にすればもう少し高くなる)このまとめを書いて気になる点が出てくる。C14 (OPアンプ向け正負電源の正側平滑コンデンサ) の耐圧を 25V にしておくべきだった。25V にすると 9V または 12V を入力した場合、余裕を持って正側を 15.7V または 21.7V を出せる。安易に出力側のコンデンサ C17 1000uF/16V を入れずに発振対策をすべきだった。回路は CVCC 電源部とオペアンプ正負電源生成部に分けて LTspice でシミュレーションしている。CVCC 電源部は次の回路でシミュレーションした。CVCC 電源 LTspice シミュレーション回路図 PDF素の LTspice を使う場合は LM324 を LT1006, LED を LTspice に組み込まれた適当な品種に置き換える(LTspice souce に BatAssistBuild-LT1006.asc として入れてある)。オペアンプの電源は電圧源で簡単に作ってある。スイッチと矩形波発振器で通常負荷と過負荷を繰り返す回路を負荷にする。オペアンプの電源に負電源を使っているので、CV, CC の帰還回路をダイオードによるアナログ的な AND 回路で合成できる。CC 動作時に出力を 0V まで絞れる。通常負荷と過負荷状態を繰り返した波形は次の様になる。出力側のコンデンサが大きいので CC 動作に変わるときに電流のオーバーシュートが大きい。オペアンプ正負電源生成部は次の回路でシミュレーションした。回路方式はバイポーラ・トランジスタで構成した素朴なチャージポンプ回路だ。三角波発振回路を構成し、発振回路中の矩形波で出力トランジスタをドライブ、コンデンサを充電・放電する。オペアンプ正負電源生成 - LTspice シミュレーション回路図 PDF今時なら専用 IC を使うか、C-MOS 74HC シリーズで IC 1 個で作る回路だ。動作波形は次の様になる。出力は LC フィルタで平滑し、正負ともリプルは 100uV 以内に入っている。LDO レギュレータを追加せずに使うことにした。手元に戻ってきた。CV, CC 設定用の半固定抵抗器は再設定、乾電池、NiMH の代わりにするとなるとリファレンス電圧源も修正かな。
2019.07.15
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久しぶりに秋月電子八潮店へ行く。目新しいパーツも多くあった。別の日記にでも... 入口ワゴンにあったのはディスクリートトランジスタアンプキットだった。※ 上の画像はパースを補正しているので少し歪んで見える。回路図も貼ってあった。無調整の回路だ。色々と考えてみる。DC 12V ~ 18V シングル電源で動作する。入力と出力にカップリングコンデンサが入る。簡単に作るにはこうなるか。DC オフセット調整も要らなくなる(とは言ってもなるべく 1/2 Vcc を中心に出力を振りたい)。ドライブ・出力段の Vbe オフセットは 1N4148 x 4 で得ている。基板の配置を見ると熱結合は大丈夫?出力トランジスタの Emitter 抵抗が 3 Ωになっているので、大きなズレ・アイドリング電流にならない様にしているのか、とは言っても 4Ω 負荷だと、出力振幅は Vcc 比 20% 振れる?入力差動段も熱結合はしていない。ペアトランジスタでも無さそうだ。これも Emtter に抵抗を入れて、パラつきがあってもバランスする様にしてあるのか。開ループ利得は恐らく犠牲にしている。うーん、ディスクリートアンプの魅力に欠くなぁ。仕方が無いか。今時、地道な選別作業、接着剤・銅テープを使ったトランジスタ巻き、大きなトランス・コーヒー缶の様なコンデンサ・辞書の様なヒートシンクを乗せるシャーシ工作、どれも流行らない。あっ、一つ魅力が有った。電源を入れたときにスピーカーから「ボン」というショックノイズが出る。昭和のアンプ体験だ。高級機になるとショックプロテクタのカチッと言うリレー音に変わる。
2025.05.24
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Metronix 524B CC 制御回路のつづき、簡略化回路図のタップ切り替え回路部分を次の様に修正する。タップ切り替え回路部分のシミュレーションをしていたら気づいた。この日記にあるLTSpice 回路をダウンロードできる様に用意した。トランスタップを出力電圧に応じて切り替える回路を見ていく。タップ切り替え回路は出力電圧 V2 に応じてトランスのタップを切り替えるリレー {Rtapry, Ltapty} を駆動する回路だ。シミュレーション回路にはリレーのアーマチュア {Larm, Carm, Rarm} を簡易に組み込んである。簡易なので遅延動作、可動鉄片の着脱による Ltapry の 動的変化は組み込んでいない。Tap change circuit, METRONIX model 524B (PDF)タップ切り替え回路の電源は出力端子の PLUS Terminal を GND level とする。V1 によって供給される負電源で動作する。-16V としたのは交流電源が 85V ~ 90V くらいの低い電圧の場合を想定している。実際は安定化無しの -21V ~ -23V 程度になる。ツエナーダイオード D2 によって -6.8V を生成している部分は他の回路と共用している。ここでは単独で使っている。シミュレーション波形を見る前に主役のリレーを見ていく。松下の AP39281 が使われていた。データシートは見つからない。廃番だと思う。形状と回路電圧から制御盤用途の DC24V リレーのカバーをネジ止め式 (Case-surface mounting) にしたものだと思われる。取り付けネジ穴の間隔が約 38mm になっている。現行の互換品で探すとOMRON LY2F-DC24 (digikey)が良く一致している。コイル定格 DC24V なのに駆動電圧源は -21V ~ -23V になっている。リレーの応答時間を遅くして良ければ定格電圧の 80% 程度で駆動することを許容している。これは意図的だと考えている。タップ切り替え回路も応答時間は遅くとも良いから、勢いよく接点を動かさない設計をしたと思える所がある。「リレーの音が大人しいなぁ」と思える理由かもしれない。次の画像をクリックするとリレーの動きを撮った 2.78Mbyte の動画をダウンロードして再生する。おおよそ出力電圧が 8.47V に上がるとタップアップ、8.18V に下がるとタップダウンする。シミュレーションでは 8.5V 辺りを中心としてタップアップ・ダウンする様にしてある。回路に戻る。CV amp, CC amp と違い差動増幅は使わず Q2 の Vb, Ve で閾電圧比較している。温度変化は許容している。{R5, R7} によってタップアップ・ダウンの電圧にヒステリシスを付与している。僅かな出力変動でリレーがカチカチと忙しく動かない様にしている。悩ましいのは C1 だ。普通のリレー駆動回路は逆起電力バイパス(あるはフリーホイールと呼んでいる)ダイオード D1 だけ入るのが普通だ。C1 の意図は次の様に考えている。アーマチュアをゆっくり動かし、加減速に伴う振動発生を少なくし、接点跳ね返りによるノイズを減らすアーマチュアが振動することでリレーコイルに発生する振動電流・電圧を抑制するD1 で吸収しきれない逆起電力を吸収する次の様な懸念もある。リレー接点が閉じる寸前と僅かに開きはじめる状態の時間が長く、放電が生じやすい?トランジスタ Q1 が ON に遷移するところで Ic Peak 電流値が定格越えする可能性があるD1 で吸収していてもコイル電流が Off に遷移するときは電解コンデンサの極性とは逆の電圧が掛かる(1V 未満なら許容判断かも)波形を見ていく。C1 を放電するとき(Q1 が ON になるとき) Q1 コレクタ電流が 205mA ほどになっている。C1 の ESR を 1.2Ω にしてあり、制限が掛かる様にしてある。現実的な値のはず。Waves Tap change relay circuit, METRONIX model 524B (PDF)瞬間的なピークは 524B で使ってる 2SC1815GR の Ic max 定格 150mA を越える(2SC1815 はピーク定格を規定していない)。シミュレーションだと Ic が大きい領域(2SC1815GR だと Ic >= 30mA)で hFE が低下する現象が現実より出にくいので、物理現象は定格内かもしれない。タップ切り替え回路部分を接写したのが下の画像だ。あっ、シミュレーション回路に入れなかった 10nF のコンデンサがあった。画像を確認していたら気づいた。上の画像に写る 10nF のコンデンサはシミュレーション回路の Q2 ベース (Vin) と GND の間に入っている。このコンデンサもリレーに C1 を並列に入れた故の更なる追加だろうか? C1 があるのでQ1 が ON に遷移しても約 2.7ms の間は Q1 コレクタの電圧が下がり切らない。リレーから出るノイズ除去?Vin の電圧に Q2 の Vebo 定格越えが見られる。Q2 に充てられているのは 2SA1015GR だ。このトランジスタの Vebo は -5V だ。Q2 エミッタは -6.8V、出力電圧が 0V の場合、Vin は約 -250mV になる。従って Q2 Veb は -6.55V (有効桁丸めで -6.6V)になる。定格越えだ。乾電池 1 個の代わりに 1.5V 以下の出力で使い続けない限り故障に至らないので気づかない?あるいは故障してリレーが動かなくなっても、タップ切り替え無しで負荷電流が 100mA 程度であれば、設定電圧 18V で出力は下がることは無い。昭和の時代、1.5V 乾電池 1 個で動く身近な電子器機は液晶電卓、時計、LMF501(TDA7642)イヤホンラジオ(昭和の頃は IC ラジオと言っていた) くらいだったか。そう言えばメッキ用途に改造されたと思われる Metronix 521C を見たなぁ。これは出力電圧が 0 ~ 3V にされていた。こちらはタップ切り替えが無いので 524B の様な問題は起きなかったはず。タップ切り替え波形を見ていく。タップアップ(コイル電流を流す)は出力 8.68V、タップダウン(コイル電流を止める)は 8.42V 付近で発生している。差が 264mV だ。シミュレーションだとヒステリシスが実際より小さい。200mV もあれば操作感は悪く無いはず。カチカチとタップ切り替えが気になるようだったら、R7 680kΩ を小さくするか、R5 10kΩ を大きくするか。Waves at changing Tap, METRONIX model 524B (PDF)C1 の効果はタップダウン時に大きい。30ms ほど掛けてリレーコイル電圧が 0V に落ちている。コンデンサ 1 個(さらに Q2 ベースにもう 1 個)ではアップ・ダウンとも効果を出せなかったか。設計意図を取り違えている恐れはありつつも、コンパレータで作り直してみる。LM393 を想定して LT1017 を使う。Tap change circuit using comparator, METRONIX model 524B (PDF)ヒステリシス・コンパレータ (直上の回路にて) U1、リレー駆動電圧に傾き変化を付けるスロープ生成 U2、リレー駆動・電圧制限 Q2, Q1、3 つの部分を作る。基準電圧源 Vinvvref は CV amp, CC amp で使った Vref 6.1V を反転する。入手性が良い基板取り付け型 DC12V リレーを使い、フリーホイール・ダイオードをリレーに近接して配置できる様にする。こうすればコイル電流 off 時に器機内配線で放出されるパルス的な電磁波を減らせる。接点にスナバも並列できるだろう。接点放電がどのように変わるかという心配もある。Tap Change Level 抵抗 R3, R4 は {固定抵抗器 5.6kΩ、半固定抵抗器 5kΩ、固定抵抗器 1.5kΩ} で構成する。半固定抵抗器の調整位置は真ん中よりずれる。許容しよう。全体的な波形を見てみる。Waves Tap change circuit using comparators, METRONIX model 524B (PDF)LM393 なので Vin 電圧は 0V(LM393 の V+) ~ Vee の範囲にあれば大丈夫(LM393 の入力部分にあるトランジスタは何かの保護があるのか、丈夫に作ってあるのか)。524B の Vee は -21V ~ -23V 程度なので定格だ。ダイオードを入れればより安全だろう。リレー電圧 Vry は -11.7V になった。温度を -10℃ ~ 80℃ の範囲で振ってみて -10V ~ -12V に収まっている。おおよそ自分が使いそうな環境でリレーは動く。タップアップ・ダウンの閾電圧にヒステリシスがあって使いやすそうか確かめてみる。出力 8.68V でタップアップ、8.39V でタップダウン、差は 287mV となる。元の動作と比べて違和感は無いだろう。Waves at Tap-Up and Tap-Down, Tap change circuit using comparators, METRONIX model 524B (PDF)リレー電圧 Vry の変化を確認する。タップアップ時は 43.0ms で 0V → -11.7V に変化していた。タップダウン時は 42.8ms で変化している。タップダウン時の電流変化は 12mA ~ 0mA の変化で急な所が残っている。12mA 程度なら許容しよう。D1 で十分に吸収できる。アーマチュアを勢いよく放すことも無いと考えている。Relay voltage wave, Tap change circuit using comparators, METRONIX model 524B (PDF)トランジスタ 2 個の回路なのにコンパレータで作り直すのに手間取ってしまった。出力電圧を 1.5V 以下で長時間使う事は今のところ無さそう。ダイオードの I-V 特性調査で使用機会は有るか。故障の可能性があることに留意しよう。タップ切り替え回路をフォト・リレーと 1 chip マイコンで作るのが今時なのかもしれない。せっかくの完全アナログ電源だ。壊れてリニューアルするとして、意地でもクロック源、PWM の様なスイッチングをする回路は入れないつもりだ。フォト・リレーを使う場合、駆動するシーケンサはアナログで作ろうと考えている。次の日記 部品交換概要簡略化回路図調査動作選択スイッチ制御基板上の回路ブロックシミュレーションMetronix 524B リファレンス電圧、内部 12V 生成回路CV 制御回路CC 制御回路タップ切り替え回路(この日記)修繕部品交換その他AC ライン露出箇所簡略化回路図訂正 +S, -S ライン周り簡略化回路図訂正 CV 制御回路周り
2025.07.18
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ダイソースタンドライトを LED 化するためにとりあえず分解してみた。ランプカバーと反射鏡が硬く嵌め込まれていた。割り箸をランプの穴に差し込み、ランプカバーの周囲に少し力を加えて変形(と言っても、少し軋ませる程度)させたら、カパッとと取れた。銀色のランプカバーは電気を通す。回路を組み込むには絶縁をする必要がありそうだ。ん?回路は考えてあるのかって?白色 LED x 4 を 30mA - 15mA 程度で光らせる目標で設計中。2008.3.4 詳細に改造の様子をまとめたページを設けました
2008.02.10
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近くに楽天の倉庫(リンク先は google map)ができた。楽天西友ネットスーパーという倉庫らしい。空調設備が多めなのは西友と共同運用していて生鮮食品が多いのが理由なのだろうか。それとも中で働く人たちの快適性重視の作りだろうか。東西壁面は避難用のテラスがあるのに北面は扉の先にテラスや落下防止柵がない。危ない構造に見える。それとも、外からしか開かないのか。絶望扉?6.6kV 配電線接続にしてはキュービクルの並びが長い。大容量の変電設備なのか、コンデンサが多数配置されているのか。配電線接続を見てみる。引き込み線が太い。一目 600A 開閉器で接続される配電線と同じに見える。むしろ幹線より太いかもしれない?アルミ?開閉器を見てみる。近頃は配送電側の開閉器は省略なのか。600A 開閉器だった。え?6.6kV x 600A = 3,960kW (厳密には 3,960kVA) って一般的な受電容量区分 2,000kW (これは多分 6.6kV x 300A = 1,980kW (1,980kVA) に由来すると思う) を越えている様に見える。2,000kW を越える場合は、特別高圧受電のはず。送電線接続だ。送電線鉄塔だったり、地下ケーブルと接続する。どこにでもある 600A 開閉器で区分された配電線にみえる。何か強化されたような構造、あるいはマイ配電線の様な特定顧客専用の配電線は見当たらない。この場所は近くに特別高圧が来ている。地下ケーブル接続だ。送電容量に問題有りだったのか?配電線の方が遣り繰りが難しいように思う。配電線接続が太いのを見ると、送電会社と協議した結果だと思う。受電で 600A (厳密に言えば 300A弱 ~ 600A)なのだろうか?もしかして太陽光発電で 2,000kW 越えなのかもしれない。敷地内にパワーコンディショナー(インバーター)設備らしき物が見える。google map で見ると屋根には何にも乗っていない。マップの空中写真(たぶん衛星画像)を拡大すると、パワーコンディショナーが配置されている近辺には土台基礎が写っていて、設備はなさそうだ。Google Map 撮影後に太陽光発電設備を増設した可能性がありそうだ。2,000kW 越え送電ということだろうか?町目 1 つ 2 つ分くらいは発電している?倉庫では無くて太陽光電池(イケ)?
2024.07.02
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JR 東日本の発表資料 山形新幹線 E8系車両故障の調査結果と対策及び今後の運転計画について を読んでみた。画像に「保護素子」として写っているのはポリスイッチの様に見える。この素子の定数を変更して対策したと書いてあった。「ポリスイッチ」は商標名で他には "Everfuse", "Resettable Fuse" と言った呼び方がある。ここではこういったデバイスの総称として「ポリスイッチ」を使う。ポリスイッチは難しい素子だと思っている。「スイッチ」「ヒューズ」という言葉が入るので「切れる」というイメージを持ちやすい。これらは Positive Temperature Coefficient(PTC) device に分類され、正の温度係数を持つ抵抗器と考えた方が良い。「切れない」のだ。定数は周囲の温度、風の当たり方で大きく変わる。室内でファンなどの送風機構が無いセットの中であれば定数変化範囲は見込みが付きやすい。新幹線の床下設置で外気・強風に曝される環境で使いこなせるのだろうか?というのが率直な感想だ。とは言っても自分はポンポンとお気軽に使っている。FG085 MiniDDSkit の波形を見てみる では電源 ON 時の突流防止素子として使った。身近にあるパソコンの USB VBUS 電流制限素子としても良く見られる。前置きが長くなってしまった。Everfuse (ポリスイッチ と同様な機能の部品) で少し遊んでみよう。先の画像に見られる 3 個並びの茶色い円盤形部品は Polytronics RLD60P110XF と思われる部品(ジャンク袋から収集した部品)だ。主な定数は Ihold=1.10A (保持電流), Itrip=2.20A (トリップ電流), Pd_typ=1.5W (気温 23℃、気流無しでのトリップ状態消費電力), Rmin=0.15Ω (半田付け前、最小抵抗値) となっている。詳細はデータシートを見て欲しい。Ihold から Itrip の間の電流を流したらどうなるのだろう? RLD60P110XF のデータシートから引用したグラフを見てみる。Time to Trip Curve は 40 秒以上の部分を示していない。グラフを外挿した先、あるいはデータシートの隙間を突いてみる。次の様に直流電源の出力に直接繋ぐ回路で実験する。室温は 30 ℃、部品に風は当てない(肌で風は感じない程度)。電源出力は CV={5.0V, 4.0V, 3.0V, 2.0V, 1.0V}, CC=約 1.5A とする。電源出力を直接素子で消費させる荒っぽい回路だ。それでも数10時間程度のトリップ継続時間、100回 程度のトリップ繰り返しでポリスイッチが著しく劣化したり壊れたりすることはない。下の画像はテスト作業の様子を撮影したところ。見切れてしまっている。トリップを負荷電圧・電流が定常状態になった時点とすると、トリップするまでの時間は次の様になった。CV >= 3.0V では概ね 155 秒でトリップする。CV=2.0V で 168 秒、CV=1.0V で 308 秒でトリップする。CV x CC を Pd_typ 1.5W に近くなるように調整するとトリップするまでの時間が延びる。後で示す動画を見るとこの現象を理解しやすい。トリップ現象の始まりから高い消費電力で短時間のうちにトリップ状態に到達するかどうかがトリップ時間を決めている。トリップ現象の始まりから完全にトリップする間、回路は止まるか、動き続けたとして不可逆的な変化が起きないように設計する必要がある。トリップ状態になったときの電圧・電流をプロットすると次の様になる。室温 30 ℃では概ね 電圧 x 電流 が 1.3W ~ 1.5W になる曲線の上に乗る。データシートにある Pd_typ に近い値になった。電源ラインにポリスイッチを入れた場合、トリップするとポリスイッチの後にある回路はこの様な電圧降下と電流が流れるどこかの状態で動くことになるか、動作を停止することになる。当然不可逆的な変化が起きないように設計する必要がある。ポリスイッチを使ったとして、壊れずに動作しない状態になることを作り込む必要がある。規模が大きいとか、扱う電力が大きいと結局は異常検出、ロックアウト回路、コントローラーのファームウエアを作ることになる。動的な挙動を見ていこう。動画を全て見ると 10 数分程度掛かる。どれか 1 つ選んで見るのが時短になると思う。CV=5.0V, CC=1.5A にしてトリップさせる。トリップ後に指でポリスイッチに触れて、息を吹きつける。続くの動画も、トリップ後に同様に触れて、息を吹き付けている。CV=5.0V, CC=1.5A, Ta=30℃, 動画サイズ=11.7Mibyte(動画再生時刻 1:24, 実験経過時刻 2:43) 手で触れると直ちにポリスイッチは反応し、トリップ電流が 0.3A から 0.5A に上昇する。(動画再生時刻 1:43, 実験経過時刻 3:03) 息を吹き付けると直ちに トリップ電流が 0.3A から 0.5A に上昇する。センサーと同様に反応が良い。CV=4.0V, CC=1.5A, Ta=30℃, 動画サイズ=8.68Mibyte(動画再生時刻 1:14, 実験経過時刻 3:12) 手で触れると直ちにポリスイッチは反応し、トリップ電流が 0.38A から 0.7A に上昇する。(動画再生時刻 1:25, 実験経過時刻 3:24) 息を吹き付けると直ちに トリップ電流が 0.38A から 0.7A に上昇する。CV=3.0V, CC=1.5A, Ta=30℃, 動画サイズ=8.90Mibyte(動画再生時刻 1:02, 実験経過時刻 2:51) 手で触れると直ちにポリスイッチは反応し、トリップ電流が 0.48A から 1.0A に上昇する。(動画再生時刻 1:21, 実験経過時刻 3:10) 息を吹き付けると直ちに トリップ電流が 0.5A から 0.8A に上昇する。CV=2.0V, CC=1.5A, Ta=30℃, 動画サイズ=11.7Mibyte(動画再生時刻 1:20, 実験経過時刻 3:14) 手で触れると直ちにポリスイッチは反応し、トリップ電流が 0.72A から 1.5A に上昇する(CC モードへ戻る)。(動画再生時刻 1:49, 実験経過時刻 3:44) 息を吹き付けると直ちに トリップ電流が 0.72A から 1.13A に上昇する。CV=1.0V, CC=1.5A, Ta=30℃, 動画サイズ=15.8Mibyte(動画再生時刻 0:40, 実験経過時刻 4:46) ゆっくりと CC mode から CV mode へ遷移、(動画再生時刻 0:57, 実験経過時刻 5:05) ほぼトリップ状態になり (動画再生時刻 2:05, 実験経過時刻 13:57) までの間、電流が 1.3A 前後で変動を続けることを観測。(動画再生時刻 2:05, 実験経過時刻 13:57) 息を吹き付けると直ちに トリップ電流が 1.3A から 1.5A に上昇する(CC mode へ復帰)。いずれかの動画を見ればトリップ条件・状態が周囲の状況で大きく変化することが分かる。電車の補助電源装置の状況を考えると、走行中の外気変化、風量変化、負荷変動、周囲部品の発熱変化で中途なトリップ寸前状態を彷徨う可能性がある。ポリスイッチの使いにくさに対して半導体を使ったローサイド(GND 側)/ハイサイド(正電源側) スイッチに Over Voltage Protection (OVP), Over Current Protection (OCP),Over Temperature Protection (OTP), Reverse Voltage Protection (RVP) を備えたデバイスが多数出ている。バンドギャップリファレンスを使い周囲温度に対する定数変化は小さく作られている。これらのデバイスの中には I2C で設定変更できたり、状態取得したり、異常割り込みを発する機能を持つものもある。パソコン・スマホで標準装備になりつつある USB Type-C Power Delivery に対応しようとした場合、動的な設定変更は必須だ。新幹線の補助電源装置の保護にポリスイッチを使う理由が有ったのだろうか?「単純な物理現象・原理で保護する必要がある」という昭和な設計基準?昭和だったら次の様なバイメタルを使ったサーキット・ブレーカーを使ったのかも。これは自動復帰しない。手で赤いレバーを押して復帰する必要がある。それで良かったのかもしれない。補助電源装置の中でポリスイッチをどのように使っていたか、発表資料で詳しく書かれていない。まさか 日記 「ノートパソコン向け? AC アダプタ SQ2N80W19P-00 が毛布の中で過熱状態になり故障」 に示した次の回路と同様な考えでゲート抵抗として使っていたのだろうか?さらに難度の高い使い方だと思う。ゲート抵抗が上がると FET の消費電力が上がる。保護したつもりがより激しい現象を伴う故障になる。パンと破裂する、発煙するなどだ。電車全体の設計目標として、「自動復旧する」あるいは「自動切り替え」というのが妥当な設計なのだろうかと思う。トンネル内・橋梁上など続く避難・救護に困難が生じない場所であれば「止まれる」のが列車だ。問題を確認、処置、運転再開(打ち切り決定)を止めた状態で出来る。
2025.07.30
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昨日 8/18 午後 15 時少し前より落雷を伴う激しい雨が降り出す。送電線が配電線に落雷が何回かあり、瞬時電圧低下が起きた。周波数に瞬間的な変動、あるいは電圧に瞬間的な低下が記録されていた。これらのうち、どれかの 1 回で OMRON BY50S の負荷に繋いであった PC の電源が落ちてしまった。恐らくは、14:56:30 頃に記録された変動だと思う。自分が悪いのだ。バッテリ交換ランプが点滅状態だったのを放置していた。交換用のバッテリは手配済みだった。瞬時電圧低下程度なら、へたったバッテリでも持つだろうと思っていた。ダメだった。バッテリ消耗を検出した場合は、バッテリに切り替えないように制御されているのだろか?2 代目のバッテリは 2 年半持たなかった。2023/3/1 に交換して、2025/7/15 にバッテリ交換ランプ点滅が始まる。落雷が起きなくなるまで待つ。交換中に落雷で感電や爆発で怪我はしたくない。また PC が落ちるのは仕方が無い。バッテリの持ちが悪いので、6mm 厚の角棒を足として本体に取り付ける。浮かせて放熱をよくすることにした。うーん、UPS 本体も寿命なのか... 手配した交換バッテリの箱を開けたら UPSを長期間使用されているお客様へという冊子が入っていた。BY50S は気温 25 ℃にて設計寿命 7 年とのこと。25 ℃より気温が高い状況の方が長い。買ったバッテリの寿命前に本体寿命が来るの?
2025.08.19
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Redox OSを試す。動機はごく単純に rust で書かれた OS に対する興味だ。試し始めてすぐに「使えない」という結論になった。ここからは自分で可能な試行と解釈の結果で書いていく。他の人と意見が合わないかもしれない。まず現実的に実行可能な環境はQEMU Emulator 一択 (リンク先は Running Redox in a Virtual Machine - Redox OS)だ(Redox OS を QEMU にインストールしてみた結果をまとめたページへのリンク)。実マシンで動くとの説明は「そうかもしれないけれど」という疑問がある。試した結果、PS/2 Keyboard(US 配列限定), Mouse でのみ操作可能 (USB HID をサポートしているとの説明に対して、動いた環境は無かった)HDD/Optical drive の IDE 接続は ISA BUS address 空間に配置されている H/W だけ動作する(PCI Bus Configuration Register で配置情報が得られる I/F はサポートしていない。ソースコードを見る限りレジスタが Memory Mapped になっているのは非対応)SATA 接続の HDD は認識しないか認識・読み込み途中でハング(恐らくアクセスタイミングや手順に問題がある)サポートしているネットワークカードはRealtek RTL8139, Realtek RTL8168, Realtek RTL8169, Intel 82543GC, Intel 82540EM, Intel 82545EM, Intel 82573L, Intel 82579V だけだ。Realtek RTL8139, RTL8168, RTL8169 系列の OEM VID:PID や互換/クローンチップはサポートされていない(この様に判断した8139 driver と8168 driver のリンク)。Intel NIC も大雑把に e1000 系列であってもサポートは限定的だ(e1000d driver のリンク)ほぼ骨董品になってしまった PC, Keybpard, Mouse, NIC, IDE-HDD, IDE-Optical Drive を見つけて動かすしかない。骨董品が見つかり揃ったったとして、絶望的に Live USB Memory や CD-R(他の光学媒体も同様) の読み込みが遅い。精々 1 ~ 3Mbytes/sec の読み込み速度で live image を主記憶に読み込む。600Mbyte 程あるので、(linux で言う所の kernel + initrd) 起動だけで 3 ~ 10 分程度待たされる。それで起動すれば良い。大抵は HDD を認識したところでハングするか、起動まで漕ぎつけたとして、インストール先の HDD が見つからない。普通の人なら、窓から投げ捨てるだろう。自分はこの時点でやる気ゲージが 50% まで落ちてしまった。VirtualBox を普段使いしている人もいるかもしれない。VirtualBox は使えない。実マシン同様にHDD のアクセスに問題が有り(リンク先はログ、末尾に VirtualBox が検出した問題が記録されている)(VirtualBox は実マシンで起こりえる問題も厳密にエミュレーションしていると思われる)、Frame Buffer 書き込みで CPU cache 制御の問題も露見している様に見える(こちらも厳密エミュレーションなのだろう、そして実マシンで起動のための読み込みが遅いのも cache 制御に問題が有りそうだ)。QEMU で動かすことに辿り着き、試しにプログラムを動かしてみる(リンク先は試したプログラムのソースコード)ことにした。rust で書かれた OS には失礼だとは思いつつ C 言語と bash を使う。必要な package を GUI の cosmic-terminal ウインドウで sudo pkg install git gcc13 gnu-make gnu-grep と入力してインストールする。Page fault: 000000000000000C USRFLAG: 0000000000010297CS: 000000000000002bRIP: 000000000061ad77RSP: 0000000000d61e00SS: 0000000000000023FSBASE 000000000023e000GSBASE 0000000000000000KGSBASE ffff80007fc64000RAX: 0000000000000001RCX: 0000000000000000RDX: 0000000000000000RDI: 0000000000000004RSI: 0000000000000000R8: 0000000000000000R9: 000000000061ad70R10: 0000000000000001R11: 0000000000000246RBX: 0000000000000004RBP: 0000000000000010R12: 0000000000d61e60R13: 0000000000000018R14: 0000000000000001R15: 0000000000000000 FP ffff80000f02fe80: PC ffffffff8007c115 FFFFFFFF8007BF40+01D5 kernel::arch::x86_shared::interrupt::exception::page::inner FP ffff80000f02ff50: PC ffffffff80078e87 FFFFFFFF80078E50+0037 kernel::arch::x86_shared::interrupt::exception::page 0000000000000010: GUARD PAGEいきなり segmentation fault ですか(メッセージに UNIX 伝統の segmentation fault は含まれない。とは言ってもアドレス 0x000000000000000C って NULL pointer で指した構造体メンバーのアドレスだと思う)。え? rust で書いて segmentation fault ってあるの?なんだかなぁ... この問題は QEMU の monitor/terminal 混合ターミナル(Linux を動かすと serial port の tty になる疑似端末)で 操作すれば解決した。やる気ゲージ 20% down。Linux 上で一通り動作確認してたのですんなりコンパイルができて、動くかと思っていたら、コマンドライン解釈に問題がでた。getopt() が動作しない。何かの error return とか、"Not Implemented" の様なコンソールメッセージを出力するのかと思っていたら、沈黙をもって動作しない。うん、ここに辿り着くまでに次のような未実装メッセージを散々見ている。example 1: setsockopt(23, 1, 9, 0x20c7e0, 4) - unknown optionexample 2: relibc getgroups(65536, Pointer { addr: 0xd5a0, metadata: 65536 }): not implementedexample 3: relibc getrlimit(7, 0x7ffffffffba8): not implementedやる気ゲージ 10% down。ああ、普通に動いていない環境なんだ。普段使いは JP keyboard なので、US keyboard 入力を強要する GUI にも不満が溜まる(keyboard driver を見ると layout は hard coding だし JP layout は stub すらない)。急遽 getopt() の簡易代替実装をする(ソースコードのリンク)。コンパイルも通ったし、実装した個別のコマンドも動くようになった。test loop が回りだしてしばらくすると、kernel panic が起きる(起きなくても loop が途中で動かなくなって、UNIX で言う所の kill -HUP $pid をしないと終了しない)。できることは QEMU 毎終了するだけだ。KERNEL PANIC: panicked at src/memory/mod.rs:954:9:allocator-owned frames need a PageInfo, but none for [frame at 0x7ffffffffffff000] FP ffff800016caf730: PC ffffffff80050e55 FFFFFFFF80050CD0+0185 kernel::panic::panic_handler_inner FP ffff800016caf820: PC ffffffff8004ef39 FP ffff800016caf830: PC ffffffff800a732f FP ffff800016caf860: PC ffffffff80075d90 FFFFFFFF80075AF0+02A0 kernel::memory::deallocate_p2frame FP ffff800016caf8f0: PC ffffffff8001d2ae FFFFFFFF8001CAC0+07EE <kernel::context::memory::AddrSpace as core::ops::drop::Drop>::drop FP ffff800016cafac0: PC ffffffff80033b1c FFFFFFFF80033B00+001C alloc::sync::Arc<T,A>::drop_slow FP ffff800016cafb30: PC ffffffff80049d8f FFFFFFFF80049720+066F <kernel::scheme::proc::ProcScheme as kernel::scheme::KernelScheme>::close FP ffff800016cafc40: PC ffffffff800968ea FFFFFFFF800964B0+043A kernel::context::file::FileDescription::try_close FP ffff800016cafcd0: PC ffffffff80096464 FFFFFFFF800963A0+00C4 kernel::context::file::FileDescriptor::close FP ffff800016cafd40: PC ffffffff80066baa FFFFFFFF80066A30+017A kernel::syscall::fs::close FP ffff800016cafd70: PC ffffffff8006b2c3 FFFFFFFF8006AEF0+03D3 kernel::syscall::syscall FP ffff800016cafea0: PC ffffffff8005f6ee FFFFFFFF8005F640+00AE __inner_syscall_instruction FP ffff800016caff50: PC ffffffff80058693 FFFFFFFF80058650+0043 kernel::arch::x86_64::interrupt::syscall::syscall_instruction 0000000000000000: GUARD PAGECPU #2, CID 0xffffff7f801b7f20NAME: /usr/bin/tr, DEBUG ID: 825SYSCALL: close(8)HALTpipe line / redirect で繋いだ file descriptor の close() で問題が起きる?と言うことは、file descriptor で参照するかその操作で更新する情報の reference counter が不正操作されるか、そもそも up / down が必要な処理が抜けているか余計なのか。あれ、rust って Rc<> とか Arc<> とか有るんじゃなかったの(kernel 用に再実装するとして設計思想的に強要されるやり方では)?ここまできてやる気ゲージは 0% になった。他にも一々 UNIX 系 command とコマンドラインの使い方が違うとか、おせっかいすぎる completion とか、不便は微塵も感じていなかったことが変わっている。変えた意図を汲めないことが多い。rust への理解は殆どない。それでもRedox OS を実装している rust のソースコードを眺めて思う。rust を使えば Linus 氏程の才能が無くても安全かつ安定して動く kernel を書けるようになる訳では無いと。
2025.11.04
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Metronix model 521C をオークションで 4 台手に入れる。3,000円、安かったのには理由がある。下の画像を良く見ると判る様に改造されている。道理で入札競争が起きない訳だ。Unit #1, #3, #4 が改造されていた。#1, #3, #4 の出力電圧は 最大 3V ~ 3.5V、Unit #1 の最大電流は 30mA だった。#4 には 20V 電圧計が付いている。ツマミを回しても最大 3.5V だった。半導体類は全てディスクリートで構成されている。改造の種として好適だったのかも。最大電圧 3V ~ 3.5V, 電流 30mA 程に制限して何に使ったのだろうか?メッキに使っていた? 最大 30mA のユニット #1 はスプーンから弁当箱程の大きさの試作金物向けかな。背面にヒートシンクと TO-3 パワートランジスタを背負ったお決まりのデザインだ。昭和な安定化電源が背負うトランジスタの金属ケースは GND (ケースあるいは負側端子) と同電位ではない。うっかり金属パネルや支柱に触れるとショートする。トランジスタは Toshiba 2SD211-Y または NEC 2SD287 だった。名前は同じ Model 521C なのに部品が違う。改造の際に差し替えた?差し替える積極的な理由は無いと思う。そう言えばヒューズが無いのか... 中を確認するとスイッチを間に挟んで商用電源線はトランスと繋がっていた。ヒューズは中にも入っていない。昭和 40 年代的な設計だなぁ...1 次側トランス端子は左右に分離して配置、ケース内商用電源直通配線の短絡もほぼ起きない、2 次側短絡の場合ダイオードブリッジがいずれオープンに至るから大丈夫ということ?先にMetronix model 521C を LTSpice でシミュレーションするための回路 (リンク先は ZIP File)を出しておく。Metronix 521C LTSpice circuit PDFUnit #1 を元の仕様に戻すときに調べて回路を起こした。Unit #1 ~ #4 の違いは汲み取っていない。Model 521C の回路と次の様な違いがある。V1, V2, V3: トランスの代わりに交流電圧源を配置D3, D4: 実測値に近いツエナー電圧のダイオードを選択J1, R8: J1 に J201 を使ったので Q5, Q8 の Emitter 電流を近づけるため R8 を 2.7kΩ から 3.3kΩ に変更Q1a, Q1b, Q1c: 2SD111-Y の代わりに 3 連の 2SCR586D3 を充てるR3, Vcc, Vc13r3: CC 動作時の出力リプル低減のため R3 の電源ラインを Vcc から Vc13r3 へ変更、Q2.Collector に掛かる電圧値を調整するため R3 の抵抗値を 1kΩ から 470Ω へ変更半導体全般: LTSpice で使える素子に置き換えCapacitor ESR: おおよそ妥当な値を設定Rvm, Rcm: Rvm=電圧計、Rcm=電流計 内部抵抗は仮の値Qload, Iloadgen: 出力端子に繋いだ仮の負荷Model 521C により近いシミュレーションをする場合は、回路を修整して欲しい。Unit #1 から Unit #4 の制御基板を見ていく。Unit #1 は仕様を元に戻した後に撮影した画像だ。字幕 Revert mod 付近に写る皮膜塗装が緑色の抵抗が戻した部品である。20Ω から合成抵抗にて 1.5Ω に変更してある。他の Unit を見るとこの抵抗は 1.6Ω だった。E6, E12, E24 系列に 1.6 は無い。特注部品だと思われる。1.5Ω でも仕様実現できるはず。1.6Ω にした理由はModel 524B の回路 (リンク先は Model 524B の日記)を比例的に小電流化したしたためと思われる。Model 524B は電流検出抵抗に 0.8Ω を使っている(2 個のトランジスタ並列で使用して、各列で 0.8Ω を使っている)。Unit #2 は Unit #1 で調整がしづらい問題を改善したのか半固定抵抗が縦型になっている。部品配置変更と、出力側のダイオードブリッジを大型の物に変更したようだ。Unit #3 は部品グレードが高めだ。Reference 電圧源用途と思われるツエナーダイオードが金属缶封止、温度変化を気にしてか金属版抵抗を使用、帯域制限コンデンサにスチロールコンデンサを使用、ここまでするなら注力する箇所を増やしても良いと思う。恐らく Unit #3 は Unit #1, #2 よりも先に作られた初期型だと思われる。Unit #4 は Unit #3 と大きな差は無さそうだ。Model 521C は上位仕様の Model 524B (リンク先は Model 524B の日記)とよく似た設計だった。次の日記: 基板上の部品配置
2025.10.06
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レジストリを修正して、デバイスマネージャーで「ディスクの書き込みキャッシュを有効にする」を変更できない場合でも、ディスクの書き込みキャッシュを無効にできるようだ。次のレジストリキーに、注: 斜体部分はディスクドライブによって変わる。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\SCSI\Disk&Ven_Maxtor_6&Prod_L250S0&Rev_BACE\5&2d220857&0&000000\Device Parameters\Disk次の DWORD 値を追加すれば良いようだ。"CacheIsPowerProtected"=dword:00000000"UserWriteCacheSetting"=dword:00000000依然として、デバイスマネージャーでは変更できないし、レジストリを修正した結果は見えない。だから、本当に効果が有るのか確証はない。しかし、Windows Complete PC Backup はハングしないし、バックアップ中の応答も良くなっている。
2007.05.10
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VGA コネクタを手に入れておきたいなと思い、DVI-I to VGA 変換コネクタを買う。ハードオフで 100 円、今度は難度高くないはず... ATI のロゴが入っていた。コネクタの金口とシールドケースに巻いてあるアルミテープを外せば簡単に分解できると思っていた。分解する前、シールドケースの中はインピーダンスコントロールされた基板か、金型で打ち抜かれた金属板か、同軸ケーブルのいずれかが入っていて、コネクタ同士が接続されていると考えていた。開けて見ると複数の撚り線で繋がっているだけだと分かる。外装の柔らかい樹脂を剥き、アルミテープを剥がしてみる。あれ?半田付けなの。予想が外れる。簡単では無さそうな... 有鉛半田の様な見た目、つやつやしている。RoHS とかに準拠していた方が良いような。画像の順は前後している。シールドが付いた状態で半田ごてを当てたら、黒変した樹脂が出てきた。下の画像はシールドを機械的に剥がしてみて、樹脂の様子を見た画像だ。半田を溶かして外すことはできず、シールドをマイナスドライバーでこじ開け、電工ペンチで捩り取る。紙のマスキングテープと思われるテープを剥がす。ホットメルの様な柔らかめの樹脂で固められていた。半田ごてを当てたときに黒変した樹脂はこの白色半透明の樹脂だった。半透明の樹脂に埋まっているのは撚り線?同軸ケーブルではないの? カッターナイフで切断してみる。切断面に見えたのは普通の撚り線だった。切断面にちょっと嫌な感があるのはなぜだろう。インピーダンスコントロールラインとか、期待が大きすぎたか。コネクタ取り出しはより簡単になった。
2019.12.29
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電子レンジ東芝 ER-CX1 のロータリーノブの調子が悪くなったので再修理する事にした。修理の流れは前回の作業と同様だ。コントロール基板の焼けは少し進行していた。まだ使えそうだった。フロントパネル基板を外す、この基板は外さなくても修理可能だ。かなり焼けが進行している。意外だった。スイッチだけの基板だと思っていたら TO-220 パッケージのパワートランジスタ KTD1351-Y が乗っていた。2SDxxxx ではなく KTDxxxx なのだ。おでこに K が付いているので韓国 KEC 製のトランジスタだ。コントロール基板にも K マークのトランジスタがちらほら見えたので、接写して型番を確認する。KTA1266 と KTC3198 だ。この二つは KEC の web ページで 2SA1015 と 2SC1815 の互換トランジスタとして紹介されている。以前に KEC と東芝の関係についてネット上で互換トランジスタ製造委託先だと見たことがある。改めて調べてみると 1969/9 に 韓国東芝として会社が発足していた。1995 年には東芝は自社生産(ブランド)の 2SA1015, 2SC1815 ではなく、互換品の KTA1266, KTC3198 を使っていたと言うことになる。既に 21 年が経過してもなお現役だ。互換品の信頼性は有りそうだ。多少の特性違い有っても、ほぼ同じプロセスパラメータ、マスク、信頼性確保で作られているのかもしれない。東芝自身が互換品として使っていたのだ。タッピングビスのポストも 2 箇所割れていた。基板の焼けも進行している。あとどの程度使えるのだろうか?
2016.08.29
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今更ながら DDR3 DIMM を使っているマザーボードで PassMark Memtest86 によるテストをしていた。黄色で PASS と表示された。テスト途中の経過表示も "[Note] RAM may be vulnerable to high frequency row hammer bit flips" と留意事項が表示されている。「隣接行線叩きテストにてビット反転」が発生するということか。row hammer bit flips について PassMark は解説記事を用意してある。Do nothing (気にするな、見なかったことに)Replace the RAM modules (メモリモジュールを窓から投げ捨てて、交換しろ)Use RAM modules with error-checking capabilities (eg. ECC) (ECC 付きのメモリを使え)といった対応を示している。文書を読むと "Errors occur when the repeated access causes charge loss in a memory cell, before the cell contents can be refreshed at the next DRAM refresh interval." と有り、Refresh Timming を調整すれば解消する可能性を示唆している。記憶セルの残留電荷量が識別できないほどに減ったときに隣接行線を叩く(正確な言い方をすれば、隣接行線で read/write cycle 信号操作をする)と発生する問題だ。隣接行線から(へ)電荷が漏れる。Refresh Timming を調整する。BIOS (今時は UEFI) Setup を行う。狙ったタイミングになる様に D-RAM bus 周波数を安全な周波数に固定する。搭載メモリは DDR3-1333 が最も低い仕様だ。これを下回る DDR3-1066 を設定する。より詳細な DRAM Timing を設定する。DRAM REF Cycle Time をデフォルトの値 x 1.35 程度に増やし、DRAM Refresh Interval をデフォルトの値 x 0.69 程度に減らす。大昔に TTL で回路を考えていた癖で設定値はなるべく 0 が多めに並ぶ様な値にした。144 は 8 bit 中 6 bit が 0 だ。今時はカウンタ出力に全ビット比較一致可能なコンパレータが付くはずなので、いわゆる「綺麗な」値にしなくても良いはず。BIOS (UEFI) Setup を保存して、再び PassMark Memtest86 を実行する。修正効果があり、緑色の PASS になった。メモリバンド幅は 15.6GB/s から 12.8GB/s に減少、スループットは 666MT/s から 532MT/s へ減少、設定した通りに減っている。周波数を下げたのと 1 回の Refresh に使う時間を長くし、Refresh を行う間隔を短くしたためだ。高頻度に隣接行線を叩けなくする効果もある。Refresh Cycle は優先度が高いので CPU が高頻度に叩こうとするのを防ぐ。メモリを捨てるなんてとんでもない。
2025.03.28
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Alexpress で売っている Deep SDR 101 のクローン(あるいは偽物)は Mass Storage Mode で PC に繋ぐことができない。Youtube video に 改造して繋ぐことができると言う動画が有った。試してみることにする。先に改造箇所を示しておく。USB Type-C connector に繋がる DM line に直列に入っている抵抗 R8 を 22Ωに置き換える。簡略化した回路図で示すと次の様になる。重要な注意をする。Firmware update をしたら何が起こるか分かっていない。今回試したのは channel.csv を書き換えることだ。I don't know what happens after updating firmware. I haven't tried updating fiemware. I have only tried editing channel.csv.分解作業で使う工具は次の通りだ。半田付け作業で使う工具は省略してある。次の道具を揃えると作業しやすい。スパナ(wrench)またはラジオペンチ(long-nose pilers): ロータリーエンコーダーのナットを緩める精密ドライバ + #1: ケース側面のネジを外す精密ピンセット(tweezer): U.FL アンテナコネクタを外す、付ける。バッテリコネクタを外すマスキングテープ: LCD パネル保護フィルムを剥がしてしまった場合はパネル面をケースの縁で引っ掻かないように保護する。半田付けの際にバッテリコネクタを溶かさない様に保護するいくつかの工具は選択に注意する必要がある。精密ドライバを使用して欲しい。軸が太い普通の #1 + ドライバーを使うと次の様に電池の側面を傷付けてしまう。傷を付けてしまったら、次の様にカプトンテープを貼れば一応保護できると思う。少し心配がある。ピンセットは U.FL コネクタを外したり、付けたりする作業がしやすい物を使う。自分は先端が少し広めになっている ENGINEER PTZ-02 を使った。分解をはじめる。アルミ押し出しのケースから基板を引き抜く。LCD パネルの覗き窓にバリが残っている可能性がある。もし、LCD パネルの保護フィルムを剥がしてしまっている場合は、マスキングテープなどで LCD パネルの保護をすると良い。自分の個体は LCD パネルに保護フィルムが貼ってあったままだったので、保護はしなかった。あるいは引き抜くときに、のぞき窓に触れないように注意する。ロータリーエンコーダーのノブを外す。ノブはローレット加工の軸に差し込んであるだけだった。clone の作り方次第では、いもネジ止めかもしれない。ロータリーエンコーダーの軸を止めているナットとワッシャーは緩くなっているかもしれない。どうやらねじ切りのピッチが合っていない可能性がある。ネジは #1 + ドライバーで外せる。ヘッドホン端子側はネジを 4 本外すだけだ。アンテナを接続している U.FL コネクタを外す。外すのは簡単だ。付けるのは難しいかもしれない。自分は 20 分くらい格闘して付けた。手前のアンテナに工具が当たり難しい。何か治具を作った方が良いかもしれない。これで基板を引き抜くことができるはずだ。LCD パネルをケースのバリに当てないように注意しよう(のぞき窓にパリがあるかもしれない)。バッテリーを止めている基板を止めているネジ 4 本を外す。太い軸のドライバーを使うとバッテリーの側面を傷付けてしまう。軸が細い精密ドライバーを使うのが良い。バッテリコネクタを外す。少し硬めなので無理に引き抜いてコードを引きちぎったり、コネクタを壊さないように注意して欲しい。半田ゴテが当たって溶けないようにバッテリコネクタにマスキングテープを貼る。22Ω を R8 に実装した。手持ちの部品は少し大きめのものだったのではみ出している。拡大画像をみると半田付けが下手だった。回路図と基板を追って繋がっているか確認すると良いだろう。PC への接続は本物の Deep SDR 101 と同じだ。Deep SDR 101 の Type-C connector と PC をケーブルで接続するロータリーエンコーダーのノブを押したままにする電源を ON にするPC で認識されたならノブの押しを離しても良い。下の画像をクリックするとダウンロードの後、動画再生が始まる。PC の画面で Deep SDR 101 clone が Mass Storage として認識されていることを確認できると思う。おおよそ 1Mbyte 弱の FAT file system ドライブとして見える。channel.csv file が root directory に見えるはずだ。cannel.csv の文字コードは GB2312 だと思われる。改行は CR-LF だ。$ iconv -f GB2312 channel.csvInfo1,Info2,Frequency,Modulation中央人民广播,中国之声,1593000,AMHAM Radio,40 metres,7060000,LSB中央人民广播,中国之声,9660000,AMAsian,NHK,9750000,AMHAM Radio,20 metres,14270000,USBHAM Radio,6 metres,50110000,USB安徽交通,(应急)广播,90800000,WFMHAM Radio,2 metres,145000000,AM安徽,音乐广播,89500000,WFM中国之声,合肥,93500000,WFM音乐之声,合肥,94300000,WFM合肥,交通广播,102600000,WFM中国之声,北京,106100000,WFM中国之声,上海,99000000,WFM中国之声,广州,89300000,WFM中国之声,深圳,95800000,WFM中国之声,杭州,90200000,WFM合肥新桥机场,塔台,118750000,AM合肥新桥机场,进近,119850000,AM合肥新桥机场,地面,121725000,AMTest 1,,15000000,AMTest 2,,45000000,AMTest 3,,105000000,AMTest 4,,135000000,AM日本語の漢字から GB2312 の漢字に変換出来ない場合が有り、日本語で放送局名を表示するのが難しいと思う。例えば「東京」の「東」に対応する文字は「东」になる。ネットで調べると字形が「東」見えるコードも有りそう?探すのに苦労するよりは ASCII code で表現した方が楽だと思う。列の内容はInfo1: 放送局名 1 段目表示Info2: 放送局名 2 段目表示Frequency: 1Hz 単位の周波数Modulation: 変調形式 {CW, LSB, USB, AM, WFM, STE, I/Q}となっている。変調形式は全て試していない。恐らく DEEP SDR 101 のマニュアル通りだと思う。試しに 日本の千葉県にて AM 中波, FM, 航空無線(周波数や局が合っている自信がない)のリスト を作ってみた。AM 中波は受信しないのでアンテナ線を付けるかバーアンテナで受信感度を補強する必要が有りそうだ。USB A connector 側はシリアル RX, TX が繋がっている様だ。まだまだ興味深くアクセスできる所がありそうだ。
2025.06.01
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秋月八潮店に 1/21 行ったとき、珍品があった。Tinko power AAA(単4) 乾電池、3 本 10 円、消費期限 2017/12 だ。検索するとかなり前から話題にされているようだ。アルカリ電池なのか、マンガン電池なのかは不明だ。電池に書かれた URL www.tinko.com.cn にアクセスして似たような現行品が無い。うーん、会社ロゴが今は無き三洋電機に似ているのは気のせいだろうか?www.tinko.com.cn を見てみると現行品の電池のデザインもどこかで見たような...10 円の値札をはがしてみる。"SUPER HEAVY DUTY" だ。細い電池なのに頑張るなぁ。店の値札に有った様に負極に打たれた消費期限は 2017/12 だ。自分が手に取ったのも、店に出ていた品も見たところ液漏れのような明らかな外観異常はなかった。解放時の端子電圧は 1.641V、100Ω負荷時の端子電圧は 1.611V だった。まだ衰えてはいない。今度行ったときにまた有るかな。
2017.01.22
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目を休めるため日記サボり。生活の中で手を延ばした先が思う所とずれている場合が多かった。脳内で見えている像の補正が行われているらしい。
2014.09.18
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久しぶりに使う器具があった。電池取り換えていないな... スイッチを入れる前に電池の状態を見てみる。液漏れしていた。使用期限切が 2017年5月、切れている。あれ?マクセルの電池って液漏れするんだっけ?次の画像の様な赤い「ボルテージ」と違う。液漏れ対策が無い品種だろうか?調べ見てるとマクセルのアルカリ乾電池現行品はボルテージだけになっていた。金青デザインの電池は廃品になったのか。他にあまり使っていなくて、アルカリ電池を入れた器具あったかなぁ...
2020.05.21
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Aliexpress で VISHAY SPECTROL 534 potentiometer (多回転可変抵抗器) を買う。前の日記で BOURNS 3590S の様な部品と別のセラーから同時に買った部品だ。これは多分偽物だと考えている。SPECTROL の本物は持っていない。正規品を扱っているサイトと見比べての判断だ。偽物だと思い始めた切っ掛けは、CW-CCW 間が open になっていたことだった。CW-Wiper 間は可変抵抗の最大値 2kΩ に対して間の抵抗値 1.296kΩ を示す。半田付けをした後に気づく。半田付けでプラスチックでできたケースが溶けてダレてしまった。溶けるなんて昭和の頃の菅ヒューズホルダー、ケース取り付けネオンランプ? 今時だとオーディオプラグ類だろうか?もう一つ、フラックスが端子から内部に染みこんで接触箇所を絶縁してしまった可能性も考えた。そうだとしたら扱いづらい。何も染み込み対策が無く、耐熱性が低いプラスチック・ケースなのも偽物っぽい作りだと思う。正規品を扱っている大手通販サイトにある画像と比べてみる。Digikey US、Digikey JP、RS、Mouser JP、VISHAY。これらとくべると次の様な違いが有った。抵抗が丸まった波で描かれている摺動子が + で描かれている大文字の O が縦長になっている大文字 C の開きが狭い文字の太さが細い大文字 K の下ひげ(右下に伸びる線)が縦線から直接出ているLIN と±.25% の文字間隔がプロポーショナル金属製のハウジング兼クリップの蓋部分がプラスチックケースと寸法が合っていなく、隙間ができている(恐らく板打ち抜き寸法が曲げを考慮していない、曲げプレス金型の作りが悪い、圧力・速度の調整が悪い)。この寸法狂いが偽物だと強く思う理由ブランド捺印部分型名仕様捺印部分全体をまとめているクリップは小型マイナスドライバでこじれば簡単に外れる。内部は全体的に濡れる程度にグリスが行き渡っていた。摺動子端子に接着、樹脂流し込み、ゴムなどによる封止は無かった。折曲げのような機械的封止もない。うーん、フラックスが染みこんで半田付け不良になりやすそうだ(封止が無いのは偽物故なのだと思う)。上画像の右側に写るヘリカルポット(螺旋巻き線胴)を見ていく。端子部分から巻き線の間は「半田付け端子」、「巻き線接触片」、「巻き線」という構成になっていた。それぞれの間に接触部分がある。「半田付け端子」と「巻き線接触片」の間が open、「巻き線接触片」と「巻き線」の間が導通していた。ということは「半田付け端子」が外れるのだろうか。CCW 側は半田付けの熱でプラスチックのハウジング(ケース)が溶けてしまった跡が残る。「半田付け端子」を外してみる。「巻き線接触片」側に半田、フラックス、溶けたプラスチックの付着は無かった。熱で目視できない程度の酸化膜が真鍮表面上にできた可能性は有るかもしれない。そうだとしたら、偽物故に材質の選択に問題があると思う。CCW 側の「巻き線接触片」を見てみる。「半田付け端子」と導通する 2 つの接触片のうち片方が潰されていた。色からして錆が付いている様に見える。もう片方は普通に残っている。潰された接触片の影響で非接触状態になっていた可能性が高い。CW 側の「巻き線接触片」に目立つ変形はない。CW 側は導通、CCW 側は open なので、CCW 側の接触片が製造時に潰れて問題が起きた可能性が高い。半田付けで潰れるような力が掛かるとは思えない。分解は引き抜くだけだった。押し込むような潰れは起きないはず。似た形の何かになっていれば良く、機能するかどうか分からないものを作っているのか。
2025.07.22
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Raspberry Pi OS が更新されて Debian 13 "trixie"になった。QEMU 上で上手く動かせていない(GUI desktop が動く様になる追加修正)。今のところ console mode で起動する様になった。対応作業の途中経過はgithub qemu-raspberrypi の follow-trixie に入れてある。状況と課題を挙げる。device tree を修正して watchdog を止める必要がある (修正 diff), (修正後の source), (修正後の device tree blob (表示はできないと思うので download をして下さい))上記に伴い shutdown をしても QEMU が終了しなくなった。watchdog driver が shutdown driver も抱えている。GUI desktop が動かない。/dev/fb0, Xorg driver 周りの問題だと思う。原因を特定できいない。最新の QEMU 10.1.50 を使わなくても動くのか?あー、bookworm (Debian 12) から kernel, initrd, kernel module だけ持って来る?
2025.11.21
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