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March 28, 2009
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カテゴリ: 本・CD

池波正太郎が描く!! 激動の時代を駆けた新撰組局長・近藤勇の素顔、生きざま・・・

近藤勇白書.jpg 『燃えよ剣』 『新選組血風録』 を久しぶりに読んだのですが、今度は、まだ読んだことのない他の作者の新撰組ものをと探していたところ、池波正太郎の作品に 『近藤勇白書』 があることを見つけました。

司馬遼太郎の『燃えよ剣』は新撰組副長・土方歳三を中心に描かれたいますが、こちらの作品は、タイトルのとおり新撰組局長・近藤勇を中心に描かれています。

小説の始まりは試衛館の道場主であるところから始まりますが、終わりは近藤が下総・流山で官軍に単身降り、官軍本営・板橋で打ち首の刑に処せられるところで結末を向かえます。

しかし、やはり作者が変わると同じ人物でも印象が変わってきますね。近藤と土方の関係や交わされる会話、勇と妻の"つね"との夫婦関係、勇の家族を想う心情など・・・。どちらが良いとかではなく、それぞれの作者の持ち味が十分に発揮され趣のある作品に仕上がっています。

流山で官軍に包囲された近藤、土方・・・一旦、流山を脱しどこまでも交戦を続ける気持ちの土方に、勇は「もう、逃げるのにあきあきした」、「おれはおれの好きにする。お前も好きにしてくれ」と別離を告げるのでした。

時代の変革期に一時は京の都を震撼させた壬生浪「新撰組」もここに時代の幕を閉じたのでした。いつの時代であっても勝ち組と負け組みの差は、たいへんな違いとなってくるものです。まさに勝てば官軍というところでしょうか・・・。池波正太郎の『近藤勇白書』、新撰組の小説に興味があるならお薦めの一冊と思います。





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Last updated  April 4, 2009 09:59:57 AM
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