このように、日本を茶化すような意見がどしどし出てくる会議で、出席者からは『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を書いたボーゲル教授にも、あまつさえ冷ややかな視線が向けられた場面が幾度となくあった。 日本がもはや世界のリーディングカントリーではなくなったか否かが議論されていた時、議長でさえ「その通りなら、二十年ほど前にエズラが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という本を書いたことがあるが、いまは『JAPAN AS NO.2』という本を書いたらタイムリーじゃないか」と語り、この意見には参加者から笑い声とともに、ご丁寧にも拍手が沸き起こった。