山口小夜の不思議遊戯

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2005年10月10日
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小ぶなつりし かの川
ゆめは今も めぐりて
わすれがたき ふるさと

いかにいます 父母
つつがなしや 友がき
雨に風につけても
思いいずる ふるさと

こころざしを はたして

山は青き ふるさと
水はきよき ふるさと



 誰もが知っている、こののどかな「ふるさと」と題されたうた。

 これは、「春の小川」「春がきた」などの多くの優れた文部省唱歌を作曲した岡野貞一が残したうたであるが、彼が鳥取の出身であったことは意外に知られていない。

 歌い込まれている「かの山」にあっては、もちろん久松山を思い描いて作曲したことであろう。
 「かの川」を特定するには鳥取にはあまりにそういった清流が多いのだが、きっと鳥取中を縦横に流れているそこらの小川を想像したであろう。

 もし君よ、目を開いたまま相生村を想像してほしい。

 幼いころ、あんなに憧れた天空。
 風わたる草原。
 夕日の向こう側に駆けてゆく子供たち。
 月影は森を照らし、水上は遠く遥か。


 大自然のなごりと人間の暮らしの余波が落ち合って、穏やかにうずを巻いているところ。

 鳥取よ。
 国のまほろばよ。
 日本人の最後のふるさとよ。






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最終更新日  2005年10月10日 07時58分20秒
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