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2005年10月26日
鳥取物語 第三章 相生文字の隆盛 第4節●綾一郎、豊をつかまえる●
(2)
テーマ:
連載小説を書いてみようv(10277)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
その日の放課後、綾一郎と尚敦、そしてほかの数人の相生の少年たちが、分校からの帰り道の途中で道草をしていた。彼らは不二屋敷の所有する池のほとりに円座を組んで座り込み、なにやら喧々諤々と話し合っているのだった。
この池の所有者の家の子である豊の姿が見えないとわかると、綾一郎は小隊を送り出して彼の捜索に当たらせたが、それはいつものことであって大きな問題ではなかった。そして彼らがなんの報せも持たずに戻ってくると、綾一郎はこの件を後回しにするべく頭から締め出した。
結論から述べると、この日の会合では、少年たちの間に確固とした団結が生まれることとなった。
綾一郎はまず手始めに、小夜が自在に操るところの暗号文字について自分の知る限りをあますところなく語り尽くした。
ただちに相生文字を学びたいという部下たちの要望は、まったく綾一郎の首尾ようであった。
だがこの計画をつつがなく実行に移すにあたって、まずは準備期間として一週間かけて小夜に相生文字を公表するよう要請し、最終的には彼女に新しい文字の普及のための講義させることを目指すまでの流れが考えられた。
綾一郎がその説得に当たることになったが、より彼女を袋小路に追い込める確かな保険として、小夜より年上の少年たちも皆それに加わることになった。
この暗号文にもなり得る秘密文字の普及という大将の提案には、部下からも大きな関心が寄せられ、さらに相生の集落のなかで異分子ともいえる少女が彼らを導くということもあって、このところ静かであった相生村の子供たちの日常に、大きな変化が生じる気運が見えてくるのを綾一郎はその場で直接的に感じていた。
綾一郎は全員の意見が一致するのを見て、心おきなく相生文字普及計画に全神経をかたむけられるようになった。そうなると、彼は部下である少年たちのひとりひとりに、自分はこの計画に欠くことのできない重要な一員なのだと感じさせるすべを心得ていた。
感化といっても会議が始まったばかりのうちは、新しい文字を使うというのはどのようなものになるのだろうとぼんやり思いめぐらすくらいのものだった。しかし最後には、少年たちの皆が自分も相生の代表として、新しい文化としての暗号文字を使いこなす道を歩きたいという強い欲求にとらえられるようになった。
だが、綾一郎の心の中には、もう一つの計画があった。
実は、部下たちに立て板に油の勢いで語るあいだにも、彼は辛抱強く豊が現れるときがくるのを待っていた。放課後に何度か教室で声をかける機会はあったものの、いざその瞬間となると、豊の存在はいずこへと見えなくなっていた。それは豊にあってはよくあることであったが、綾一郎は今日という今日はゆずらないつもりでいた。彼の屋敷にほど近いところを道草の場所に選んだのも、このためだった。
会議にあらかた結論が出たのを見て、綾一郎は胡座したまま部下たちが熱意のある意見交換をし始めたのに耳を傾けるふりをしながら、内心ではひとりじっと池のあるあたりを見据えていた。
果たして、ややあってから綾一郎の緋色がかった瞳にお目当ての少年が像を結び始めた。
──ゆた!
綾一郎は、せっかくに見い出したその姿がまわりの風景に溶けて消えないうちに、先手の一声をあげた。口角泡を飛ばしていた部下たちが、いっせいに大将の方をふり返った。
豊からは返事がない。
──おまいに用がある。こっちゃ来(こ)。
不二屋敷の敷地のなかにある池のほとりにたむろっている少年たちには目もくれず、その存在でさえ知らぬげであった豊が、その大音声(だいおんじょう)にようやく視線をめぐらせてきた。だが綾一郎はそんなことには慣れっこだった。綾一郎にかかっては、豊の常なる関心の薄い態度などは計画を消沈させる原因にもならなかった。
綾一郎はいつもながら自分だけかやの外を決め込んでいるふうの、この風変わりな同級生を巻き込むべく、傍らの地面をぽんぽんと手のひらで叩いて示した。
綾一郎はいつまでたってもこちらに赴きそうにない豊の様子に、焦れたように叫んだ。
──ええけ、来いや!
相生の大将が自分になに用なのかは知る由もなかったが、断る理由もないので、豊はその声が耳に届いてからは素直に指示に従った。
豊はゆっくりと綾一郎のほうに近づいていき、部下の少年たちは何事が起こるのかとすこしずつ大将のそばから身を引いていったため、彼は最終的は自分に声をかけた人物のかたわらにいた。
綾一郎はすかさず豊の腕をつかみ、ぐと自分の方に引き寄せた。
話だと?
豊は思った。
なにかよくないことでもあったのだろうか。
彼は綾一郎の目のなかに手がかりを探そうとしたが、どこにも曇りは見つからなかった。
そこで、尋ねて言った。
──いつ。
相手は答えた。
──いますぐ。
本日の日記---------------------------------------------------------
本日は、メールでのご質問の多い事項について、知るところをご説明させていただきます。
すなわち、
【呪方(まじないかた)は普段どんな服装をしているのか?】
基本的に、日常においては浴衣のような簡易的な着物です。
彼らは針を通した衣を嫌うので、浴衣も袖や脇を糊で貼ったものを着用します。針を通した衣は、神々に対して礼を失するそうです。なぜなのかは聞きませんでした。今度聞いてみましょう。
一回の洗濯でもちろんバラバラになってしまうので、また糊で貼りなおして着られるようにします。大変な手間ですね。
神祀(かみまつり)を行なうときは、大人の男性はいわゆる神主の装束。
女性、子供であれば男女の別なく巫女装束をします。
十三参(じゅうさんまいり)を終えていない十三歳未満の少年は、神子(みこ)と呼ばれてやはり巫女装束をします。
巫女装束とは、針を通さない純白の白衣に濃色(こきいろ)の袴ということです。
私などは最初見たとき「巫女なのに袴の色が朱じゃない!」と思ったものですが、相生の呪方の袴は濃紺です。
この濃色の袴は、男女ともに第二次性徴を迎えていない、いわゆる清童のみに着用を許されます。逆に清童ではなくなった場合に朱色の袴に変わります。このあたりの判断は微妙なものがあるように思いますが、実は申告についてはけっこう厳密で、今後本文中でもどこかで触れることになりますが、自己申告を基本とします。
申告漏れがあった場合、神の祟りがあるので結局バレてしまいます。それで、自分の袴の色を変えなければならない事情が身の上に生じると、すぐに家長に自己申告し、この場合に限ってお咎めはないことになっています。周囲にも袴の色が変わったことで、暗黙のうちに了解され、その後このことが皆の話題に上ることは厳に慎まれます。少しでも話題にすると、今度はその者が神から祟られます。
けれどもこれはあまりに個人差がある話なので、それとわかる日時をあまりにはっきりと人に知られることを疎んじて、十三歳の誕生日を境に緋袴(ひばかま)に変えてしまう子もいます。
さて、袴にも女性が穿くスカート状の行灯袴(あんどんばかま)と、男性が穿く股のある雄袴(おばかま)があります。
大人の男性では階級によって袴の色が決まっており、白柄入→紺柄入→紺→濃紺→純白となっています。袴の左右にはほぼ膝丈までの深いスリットが入っていて、袴に付いているひだ状の折り目は全部で八枚。折り目は前後にありますが、前の方が多くなっています。
袴の帯は前側から帯を結び、つづいて後側の帯を前へまわして結びます。
前で結ってある結び目(通称巫女結び)は、後ろ側からの帯を締めたものです。お正月のバイト巫女さんでちょうちょ結びをしてしまっている方がいたりしますが、巫女結びは別です。実際はちょうちょ結びの輪がひとつ少なく、さらに複雑で美しい過程を経て、後ろから前に長く一本の端を垂らします。
また、神子(みこ)の装飾品として、一番に大切にされているのが「髪」です。髪の美しさは呪方にとっては非常に大切にされるもので、女性ならば必ず長く伸ばして紙縒りと水引でまとめ、男性であっても俗に言う‘天使の輪’が四つもできるほどに美しく手入れがされているので、あまり見かけない人でも「あ、この人は呪方だ」とすぐに所属がわかります。
この巫女装束の上に、寒い季節は千早(ちはや)という被り物をします。
呪の子とはいえ、分校に行くときや市内に買出しに行くときなどにはもちろんシャツにズボンという普通の洋装をします。けれども、屋敷に戻るや、すぐに着替えてしまいます。彼らにとって、洋装は通学などに際して世間と足並みをそろえるよう便宜上着用している、いわば制服みたいなものなのです。着慣れているのは、やはり着物ということになるようです。
呪方の普段の装束について、少しでもおわかりいただけたでしょうか。
今回は本文よりも日記の方が長かったりして(笑)。
明日は●豊、綾一郎に詰問す●です。
小夜が豊に宛てた文の意味が、ようやくはっきりします。
タイムスリップして、豊が思わず声を荒げた理由を推理しにきなんせ。
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最終更新日 2005年10月26日 06時06分12秒
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