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2005年12月31日
鳥取物語 番外編 不二一族物語 第21節●挑発●
(4)
テーマ:
連載小説を書いてみようv(10277)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
──来るな!
鋭利な制止の声が、張り詰めていた空間を一気に切り裂いて走る。
だが、神の歩みは止まらない。
──どうした。何をそんなに怯える。
冷然とした問いは、皮肉交じりの声音を含んでいた。
後ずさりしたい衝動が、身体を突き上げる。
それでも、豊は必死に荒神と対峙していた。
このまま、呑まれるわけにはいかない。
呪印を結ぶこともできない自分は今、圧倒的に非力だ。
こんなときに恨みがましいのは、静の怜悧な横顔だ。
あいつ・・・なにもこんなにギチギチに縛らんでも──この期に及んで自分のシュミだけ優先させて、かわいい弟が本当に危ない目に遭ったときの抜け道を用意することさえ考えてはくれんのか(怒)。
──どうする、守宿多よ。
ほんの間近で、冷たく冴えた視線が落ちてくる。
──選ぶのは、おまえだ。
その気になれば豊の首を締め上げることなど造作もないのに、荒神はそれをしない。
そんな豊の内心を読み取ったかのように、荒神はうっすらと唇の端を吊り上げた。
そして、父宮の言を、そっくりそのまま吐き出した。
──贄は自発的に捧げられなければ、意味がないからな。
低く、脅しをかけてくる。
──父が絶命などと戯言を・・・・・不二角を舐めるな。二十八年の間、だてに守宿をやってきたわけじゃないんだぜ、【うろ様】よ。
──ふふふ、小気味のよい返事だ。
荒神は満足気に嗤う。
乾ききった唇をひと舐めして、豊はついと顎を上げる。下目遣いに変化した視線に、力を込めた。
──そっちこそ、いいのかよ? あんたが、兄たちに手をかけるならば(←静は別)、こちとら絶対に手の中には落ちないぞ。ここで息を詰めてでも死んでやる。あんたはここで、おれの骸と永遠に遊んでろ。
たとえそれが、なけなしの理性をかき集めただけの無力なものであっても。
すると、思いがけず、荒神の笑みが深くなった。
──おまえには我の悦び、わかるまい。大神を相手に啖呵を切れる活きのいい人間に巡りあうまでに、二千年の時を待たなければならなかった。初めて耳にするとなると、いっそ快感が走る。
玲瓏な面持ちは、それだけで凄絶なほどの酷薄さを増す。
──歴代の守宿は、我と対峙しただけでわななき恐れ、涙を流して命乞いをするだけだったからな。おまえが素直に膝を折るまでには、どんな惨劇を見せてくれるのだ。
荒神の言葉が、豊には一瞬・・・・・理解ができなかった。
──二千年だ、新しき守宿多よ。おまえに出逢うまで、それだけの時間と根気がかかった。しかも、生まれて十五年もの間、おまえを自由にしてやった。もう充分であろう? そろそろ、我の我慢も限界だ。おまえ、心の臓を抜かれただけで、用済みになるなどとは思うなよ。
十五年間の自由?
心の臓を抜かれる?
予想だにしなかった衝撃に、豊は身も心も硬直する。
──な・・・・に、言ってんだ・・・・・。
──思い違いをするな、と言っているのだ。おまえは他の守宿のように、我の身体を保つための見栄えの良いただの部品ではない。心の臓を喰らった後、おまえが死のうが死ぬまいが、そんなこともどうでもいい。我の生気を分けてやることで、おまえは我の《半神》となる。これから後、おまえは我と共振して生きるのだ。
豊は呆然と立ち竦む。血の気の失せた唇はわななき、何か言おうと思っても舌が痺れたようにもつれて言葉にならなかった。
──不二一族がこの地に飛来したその昔、我は地鎮のために初めの魂鎮の儀を行なった者より、土地の安泰を与えるかわりに守宿を据えて人柱を得ることを誓わせた。守宿に我を宿らせ、我に五感を与えさせて神体の存在を確たるものとしてきたのだ。よって、おまえは、生まれ落ちた日から今日まで、我の半神であった。むろん、これから先も、ずっと・・・・・・な。
穏やかな口調でとどめを刺して、荒神は冷然と笑った。
そして当然の権利だと言わんばかりのしぐさで細腰に手を回して引き寄せる。
豊は瞬時に身をよじってその手をふりはらい、ぎこちなく後ずさった。
荒神は、そんな豊の顎を掴んで強引に引き上げると、
──来い、四番守宿よ。
しっかりと目線を固定した。
──おまえの、神を神とも思わない、そういう刺激がたまらない。脳髄の芯まできりきり痺れるようだ。おまえが我を見るその不遜な目つきが愛らしくて、おまえの活きのいい心臓を抉り出して頬ずりしてやりたくなる。
不敵に──かつ甘やかに。
荒神の唇は言葉をつむぐ。ただひとりを絡め捕らえるだけのために。
まるで死神に魅入られた生贄のように、豊は瞬きもしない。
ゆったりと、荒神の手が伸びる。
それは、腰でも腕でも肩でもなく、豊の首筋を捕らえ、やんわりと撫で上げた。
──・・・・・・っ!
ひくり、と思わず首をすくめて豊は逃げをうつ。
だが、
──動くな。
荒神は、もはやそれを許さなかった。
──じっとしていろ。
男性とも女性ともつかぬ──深みのある声が、頭の上から落ちてくる。
仰向けに横たえられて、その上に乗り上がられてしまえばもう身動きがとれない。
──おまえの減らず口もここまでだ。喘がせてしまえば、すぐにおとなしくなる。
言いながら、口の中の妙に長い舌をちらちらと動かす。
それが目の前に迫ってきて、思う間もなく、豊の片方の瞳の中を舐め上げた。
──おまえには教えてやろう。圧倒的に抑制されて育てられる呪師たちは、日常の様々な欲望を内向させてしまうのだ。ゆえに、その欲望を解き放った時は、誰もが度を越えてゆく・・・・・・。
だが、その嬲り言葉は豊の耳には届いていなかった。
その刹那、神人が豊をもはや意のままのものとして侮っていなければ、あることに気づいたはずだ。
苔の上で身をのしかかられ、絶え入るかよのような少年の眼が、これほどの窮地に追い込まれても怯えもせずに静かに据わり、夜の砂丘で細い舌を吐く蜥蜴のように、あたりのありさまを冷え冷えと見つめているのを。
いるな、まだあれ。
その方向には──豊であれば、ここに入ったときから見えているものがある。
洞窟のあちこちから自分の様子をうかがっている、空中に浮かんだ目玉・・・・・・そう、目玉。
ひとつひとつの直径が一尺くらいあるという、血走った不気味なものが、ぎょろぎょろと侵入者をにらみつけていた。豊自身、今あらためて意識するまでは、もっとうっすらとしか見えていなかったが。
それはべつに援けの手を伸ばしてくるということもなく洞窟の天井あたりに数体漂っていて、距離を置いて冷ややかに見守っているかのようだ。
瞬間、荒神の視線が、脇に動いた。
一瞬見開かれた荒神の瞳が、たしかに焦点を合わせた──煩わしげに。
豊は口のなかでつぶやく。
──こいつら、【うろサマ】の眷属じゃないのか・・・・・?
その幽かな囁きを聞き取って、空中に漂っていた目玉の群れが、にんまりと細まって──たしかに笑った。
神様って、すごいこと言うんだな・・・・・。
いつか機会があれば‘神さま語録’を参考にしてみようと思う今日この頃(←何の?)。皆さま、とうとう大晦日ですね!
今年はどんな一年でしたか?
私はおかげさまで下半期は鳥取に明け鳥取に暮れる、素晴らしい年でした。
この場をお借りして、皆さまに心からの御礼を申し上げます。
今年、年男だった人たちが、この物語の登場人物にようけおんさります。
すなわち、私のふたつ年上の学年の方々です。
年男は厄年といわれますが、お疲れ様でございました。
【とし】歳・年
不二一族の家は大晦日の一日、暮れに大掃除をして家を清め、拝殿に新しいお札を納め、門松を立てて、注連縄を張ってお正月を迎えます。
大晦日の夜には年越そばを食べ、一晩中明かして、元旦に若水を汲み、御供(おそなえ:重ね餅)を供えて、歳神さまを祀ります。それから家族そろって長寿を祈るお屠蘇を飲み、お雑煮で祝います(←ちなみに、鳥取のお雑煮とは、ぜんざいのことです)。
お正月に迎える神様は、歳神といいます。常盤木(ときわぎ)の松の生命力に象徴される神です。
歳神とはどんな神様なのでしょう。
「とし」の語源は、穀物、とくに稲、またその実りを意味しました。このことは、古代日本人が漢字を移入した際に、「稔」に「とし」「みのる」という訓をあてたことからもうなずけます。
大宝律令の中に見える国家祭祀の「とし乞いのまつり」といえば、春に豊作を祈るまつりのことで、八世紀の初頭、ときの政府は全国の主要な神社にこれを守らせました。
すなわち、歳神とは、稲の神、稲の実りをもたらす神ということになります。稲はふつう一年に一度実るところから、はじめは稲の実りを意味した「とし」が、一年の単位を示す言葉へと転じていったのだと理解できます。
余談ですが、「お年玉」も、歳神さまの霊力である稲魂(だま)を意味し、その力にふれることによって幸福を得ることができるという信仰に由来するのです。
さて、歳神の御供えである鏡餅には、餅をふたつ重ね、裏白(うらじろ)や橙(だいだい)で飾ります。年を重ねる意から、必ず餅を重ねます。裏白とはシダのことですが、冬枯れの中ではひときわ緑濃く、「齢垂る」(しだる)にかけて長寿を祈願するものです。
橙は食用には適さない柑橘類ですが、秋に黄金色の実をつけ、それが非常に落ちにくく、前年の果実とともに実ることから「代々」と名づけられ、子孫長久の象徴となりました。
餅の下には、ゆずり葉という常緑の葉を敷きますが、この葉は春に新しい芽が出て、葉がすっかり成長すると、その成長を見届けるように前年の葉が落ちるのです。順序よく家が継承されるようにとの祈りを、ここに見ることができます。家族や一族の健康と永続を祈る、必死な姿があります。
決められた行為を決められたとおりに行なう──吉事を求めて禁忌を守ることが、祝う原点なのです。
ところで、鳥取にお住まいの方、もしくは同じ習いのある地方にお住まいの方にご質問があります。
これらの正統なる儀式の数々をこなしていく中で、不二一族の人々は、大晦日の夕食から年越そばとともにおせち料理を食べる習慣があるのですが、これは地方習俗ですか?
それとも、おせち料理が並んでいるとガマンできず、全員が単にフライングしているだけ?
その後は皆さまご想像のとおりの無礼講──今年も人数合わせのためにミッチー呼んで、徹夜でマージャンとかだな、きっと。
私はね、今日はこれから栗きんとんと煮物とちらし寿司を作りますよ!
明日は●瞬殺●です。
元旦からごめんなして・・・日本人は縁起の悪いものを見ると、逆に縁起がつくと考えるので。
だからOK?
おそらく、お正月からサイトに遊びにいらして下さる方は少ないであろうことを見込んで、すごい内容をサクッと進めておきますので・・・・。
ゆったんいつものヤッたげて──!(←ここんとこ、武勇伝ふうに)。
タイムスリップして──この一年の明け初めにも、どうかぼくのそばにいて。
◆お読みいただけたら
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ありがとうございます。励みになります!
皆さま、どうか佳いお年をお迎えください。
そして、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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最終更新日 2006年01月01日 05時00分28秒
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