天井図「八方にらみの龍」と夾竹桃（ｷｮｳﾁｸﾄｳ）....大本山"妙心寺"

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2011.07.29

天井図「八方にらみの龍」と夾竹桃（ｷｮｳﾁｸﾄｳ）....大本山"妙心寺"

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カテゴリ：京の見どころ

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1337年花園法皇が自らの離宮を禅刹に改め　無相大師を開山として創建され一時衰退するも細川勝元の支援をうけ再興　ご本尊には釈迦如来像を安置されています
　以前ご紹介した沙羅双樹の花の東林院も一塔頭ですし　龍安寺も又妙心寺の境外塔頭です

　南総門の勅使門から入り　　　　　　　　　　　一直線に伸びた石畳に沿って禅宗伽藍の典型と云われる　"七堂伽藍"　「北へ向い唯一朱塗りの三門から・仏殿・法堂・寝堂・大方丈・小方丈・大庫裏（いずれも重文）」が甍を並べ壮大な景観です　

　ご本尊をお祀りする仏殿、教えを説かれる法堂(ﾊｯﾄｳ)（いずれも入母屋造り）と奥正面は大方丈（左）
　大方丈玄関と方丈庭園（右）

　（左）日本最古の名鐘　国宝・妙心寺梵鐘　音色が雅楽の"黄鐘調(ｵｳｼﾞｷﾁｮｳ)"（余韻の長い美しい響きのこと）に合うことから「黄鐘調の鐘」と呼ばれるようになると"徒然草"にも記されているそうです
　（右）重文・浴室　江戸時代に造られた蒸気風呂（今風サウナ）で明智光秀追善のために建立され"明智風呂"とも呼ばれています（写真は合成・内部を転写しています）

　重要文化財「法堂天井雲龍図」右下に"探幽法眼守信筆"と書かれています　狩野探幽(ｶﾉｳﾀﾝﾕｳ)作の八方にらみの雲竜図です
　龍は仏法護持の神将の一つとして重んじられています、特に臨済宗と曹洞宗（ともに禅宗でくくられています）では仏の教えを守護する龍神として天井絵や襖絵として登場します
　直径12ｍ龍の目は円相の中心に描かれていますが、立つ位置や見る角度によって龍の表情が動き変化するように見えるところから通称「八方にらみの龍」と呼ばれています

　長い石畳と白壁が続く境内をすすむと塔頭の海福院　いま咲き誇る夾竹桃
あちこちで見られる花は元々インド原産で中国よりわたり、中国名「夾竹桃」をそのまま音読みし日本でもキョウチクトウと呼ばれる、葉が細長く竹に、花が桃に似ていてそれを夾む（はさむ）と云うところから夾竹桃と名付けられたと謂われています
　花弁が八重の薄ピンクや濃いピンク、一重の白　珍しい紫や黄色も見かけます

　原爆で焼け野原になり「75年間は草木も生えない」と言われた広島に、最初に咲いた花が夾竹桃　復興のシンボルと謂われその後広島市の市花になっています

　また夾竹桃　夏に花を咲かせるところから「甲子園の花」とも呼ばれています

今年もまた　その両方に暑い夏がやってきました

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京都市バス　南門「妙心寺前」　下車すぐ
　　　　〃　北門「妙心寺北門前」　下車すぐ
妙心寺HP　URL--- http://www.myoshinji.or.jp/