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Jun 3, 2005
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カテゴリ:  音楽雑記
ピアノ情報誌であるムジカノーヴァ6月号の特集が、「バッハインヴェンションの原点にみるピアノ音楽の原点」なる興味深い記事だったため、楽器店に立ち寄った際に買ってきていたのだが、なかなかゆっくり読む時間がなく、今に至ってしまった。というわけで、パラパラと誌面を眺めていると、私は普段、いかに何も知らぬまままにインヴェンションやらシンフォニアを弾いていたことに、気付かせてくれたのであった。

ピアノ習得者に馴染み深い存在のバッハ「インヴェンションとシンフォニア」。もともとこれらは、バッハから長男のフリーデマンのために書いた「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」、つまり長男のための音楽帳のなかの一部であり、現インヴェンションは「プレアンブルム」、そして現シンフォニアは「ファンタジア」と呼ばれていた。

特に自分として興味深いと思ってしまったのは、その音楽帳のプレアンブルムの曲配列が、現インヴェンションとは大きく異なっているという点である。

プレアンブルム曲順を基準に並べてみよう。

プレアンブルム01番(ハ長調)----------------インヴェンション01番(ハ長調)
プレアンブルム02番(ニ短調)----------------インヴェンション04番(ニ短調)
プレアンブルム03番(ホ短調)----------------インヴェンション07番(ホ短調)
プレアンブルム04番(ヘ長調)----------------インヴェンション08番(ヘ長調)
プレアンブルム05番(ト長調)----------------インヴェンション10番(ト長調)

プレアンブルム07番(ロ短調)----------------インヴェンション15番(ロ短調)
プレアンブルム08番(変ロ長)----------------インヴェンション14番(変ロ長)
プレアンブルム09番(イ長調)----------------インヴェンション12番(イ長調)
プレアンブルム10番(ト短調)----------------インヴェンション11番(ト短調)
プレアンブルム11番(ヘ短調)----------------インヴェンション09番(ヘ短調)
プレアンブルム12番(ホ短調)----------------インヴェンション06番(ホ短調)
プレアンブルム13番(変へ長)----------------インヴェンション05番(変へ長)
プレアンブルム14番(ニ長調)----------------インヴェンション03番(ニ長調)
プレアンブルム15番(ハ短調)----------------インヴェンション02番(ハ短調)

つまり、プレアンブルムとして掲載されていた曲順は、ハ長調から始まり、三和音を上行方向に進行しロ短調まで到達すると、変ロ長調から順に今度は下行するパターンをとっている。
そして現インヴェンションでは、平均律クラヴィーア曲集同様に、ハ長調から同短調、イ長調、同短調・・・という具合に上行する並びをとっている。



もしかしてたまたまなのかもしれないし、いや、我がピアノの先生はプレアンブルムを意識していたのかもしれないし、なんだかそんなことを考えると妙に昔の練習が懐かしくもある。だいたい、今の私ったら、何も考えずに曲順そのままにさらっていっているのだから。

誌面には更にプレアンブルムにおける曲順にはシンメトリーに対する記事もあり、それは調性だけでなく拍子にも表れていると掲載している。日記上では拍子の詳細に関しては割愛させて頂くが、確かにプレアンブルムにおいては4拍子・3拍子の曲のシンメトリな配置も興味深い。

そういえば、インヴェンションとシンフォニアが練習教本っぽい扱いを受ける事を危惧してなのか、表題にかかれている「カンタービレ奏法」を誇張してしまう場合もあるが、バッハの時代におけるカンタービレは、「歌うように」であったしても、それは個々のフレーズの意味するところをしっかり理解して、息継ぎ感やフレーズの明瞭さに重点においたほうが良いのかと私なりに解釈している。どっぷり感情こめて歌う・・・というのはちょっと違うような・・・いくら表現は自由とはいえ、ロマン派風な解釈はバッハに似合わないような気がしてならない。(えっ、今時そんな風にバッハを弾く人はいないって??)

そんな意味でも、もっともっとバッハ時代の演奏背景について学んだうえでインヴェンションやらシンフォニア、更には平均律あたりに向かうと、また自分の演奏も変わってくるのではないかと思ったりもしている。


■インヴェンション3番のスラー解釈

徒然なるままに書いてしまった本日の日記だが、今更ながらどうしても気になってしまったことがある。それは「インヴェンション」3番のニ長調のスラー解釈。バッハ自身の自筆譜面によると、1小節目からしばし続く旋律のうえにスラーが書かれているものの、殴り書きっぽい書き方で一体どこからがスラーの始めなのか、実に悩ましい。そのせいか、1拍目1音目からスラーを表記している版もあれば、1拍目2音目からスラー開始している版もある。







本日のピアノ練習メモ
●新しいピアノのテクニック(上) #22~23

●ブラームス51練習曲 #07,#08,18
#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。リズム変奏含む。
#08:アルペジオ練習。
#18:4-5指トリル練習。

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #12
#12:特に左手の同音連打の粒を揃える検討に時間をかける。右手をお手本にして同じレベルの打鍵が出来るようにとかなり練習するのだが、あぁ、難しい。

●バッハシンフォニア #01~06
#01~05:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。
#06:中声を右・左どちらで弾くか悩む箇所あり。しっかりしろ!!

●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475
通し練習後、ピウ・アレグロ部分練習。テンポを落としてとにかく進行に慣れるのだ。他、アレグロからアンダンティーノに進む手前の右・左下行の進行が揃わないため、こちらも部分練習。アレグロの右重音下行もつまずき気味。

●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調 K.457」
1楽章:譜面にそって正確に弾く段階。ある程度慣れてきたものの、テンポはまだゆっくり状態。左右交差して弾く部分で若干迷い気味になるため、よくよく慣れること。今日はある程度集中練習。

本日はシューマン全面的にお休み。いや、モーツァルトで燃え尽きたとも言うか・・・


本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #11(指運動代わりにブラームス51番後に1回ずつ)
●バッハインヴェンション #01~06





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Last updated  Jun 5, 2005 12:12:05 PM
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