2010年2月・三朝温泉と山陰遠征
さて、久しぶりの国内温泉遠征です。最近忙しくて今年になってからは遠くへ行けませんでしたが、飛び石連休の間隙を縫って1泊2日でがつんと山陰方面に行ってきました。経路は、 1日目は小雪の降る中、米子空港~境港~松江~足立美術館(ここの日本庭園は日本一です)~はわい温泉(市町村合併で「羽合町」がなくなったのは残念)~三朝温泉で一泊。2日目は三朝温泉~鳥取砂丘~余部鉄橋~湯村温泉~鳥取空港、 といった感じでレンタカーを駆使して回りました。それでは、写真はちょうど150枚ありますので、全部紹介するのに1週間はかかると思いますが、よろしければお付き合いください。
羽田発朝7時過ぎの飛行機で8:30ごろ 米子空港 に到着。飛行機を降りようとしたら前の座席のほうに、どこかで見たような 半袖Tシャツ につなぎを着た、ホンジャマカの 石塚さん がいました。その後ターミナル前の外の喫煙所(気温1度とか2度とかくらいだったかと)で先に一服していると、ちょうど目の前に停車していたワンボックスに石ちゃんが乗り込もうとしてやってきました。出発前に石ちゃんも同じ灰皿のところに来て一服。すぐ隣で見ましたが、くそ寒い中、あの半袖姿はなにかオーラというものを感じました。身長は私と同じくらいですが、腕の太さは太もも並でした。でも周囲のスタッフの人に「寒いから先に車に乗っていてください」と気を使っている姿はとても印象的。確か私より少し年上だったかと思いますが、とても親近感を感じるいい人という雰囲気が醸し出てました。
米子空港は 境港 市寄りにあるので、まずは9:18境港の海産物を見に「境港海産物直売センター」へ。
市場の中を覗いてみると。。
再び石塚さんが 。。あの恰好でそのまま飛行機に乗っていたわけです。さすがプロです。このあと私も市場の中に入ってそばを通り過ぎましたので、どの番組かわかりませんが、もしかすると私も写りこんでいるかも。。
その後石ちゃん御一行とは別れ、9:33、港の食堂で朝飯。境港といえばやはり海の幸と。。
この「目の玉」でしょうか。境港は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者 水木しげる氏 の故郷ということで妖怪一色。目玉おやじを模したこの「目の玉定食」を食べたかったですが、ちょっと朝から1600円は・・ということで写真だけ。
9:52、 JR境港駅 にやってきました。いろいろな妖怪がおります。
駅前の店の看板にはハングルの下にロシア語も。このあたり、きっとカニ漁船がたくさん来る関係なんでしょうね。確か北朝鮮のカニ漁船もかつては境港に普通に来ていたということも前に聞いたような気がしますが。
駅前の鬼太郎。自販機の壁面にも鬼太郎と目玉おやじが。
ここにも。
10:12、 水木しげる記念館 に来ました。撮影不可でしたが、いろいろな妖怪の実物大模型?があって結構面白かったです。水木さんが戦争中ラバウル島で苦労されたことなどよくわかりました。
「東海道53次」ならぬ「妖怪道53次」というのがありました。
説明いりませんね。
10:31、再び外に出て「 水木しげるロード 」を散策します。
ねずみ男です。
鬼太郎や妖怪がらみの店がいっぱい。
ここも。
ここも。
そしてここにも。もともとは普通の商店街だったのでしょうが、ここまで徹底した町興しをしているのはなかなかのものです。境港、少しだけでしたがとても印象の良い町でございました。このあとは中海に浮かぶ大根島というところを経由して、 松江 市内に入ります。三朝温泉は当分出てきませんが、気長によろしくお願いいたします。。
三朝温泉と山陰遠征その2です。境港のあとは松江市内に入りました。今回、鳥取県も島根県も初めてですが、これであと行っていない都道府県(通過のみは除く)は、山口県、愛媛県と宮崎県のみになりました。
松江城北側、 塩見縄手 というところにある 小泉八雲記念館 に11:36到着。小泉八雲の生涯や島根での生活についての展示がありました。元の名はラフカディオ・ハーンですが、アイルランド人の父とギリシャ人の母の間にギリシャで生まれたんですねえ。その後アメリカで記者をやったりして世界を回り、島根にやってきたということですが、明治初期に相当な距離を移動していたことを改めて知り、昔の人はすごいもんだと思いました。「ハーン」のスペルは「Hearn」だったことを初めて知りましたが、英語読みだと確かにカタカナ表記すれば「ハーン」にはなるものの、記念館にあったギリシャ語のスペルでは「ヘルン」となるためか、島根の人や明治時代のカタカナ表記を展示物からみると「ヘルン」と呼んでいたようです。言語系なものでこういうのが気になります。。
こちらは記念館の隣にある、 小泉八雲旧居 。
小泉八雲は子供のころ片目を失明していて、片方の目もかなりの近眼だったそうで、そのためこのような高い机で書き物をしていたとのこと。
塩見縄手の武家屋敷群です。
塩見縄手の南側は、 堀川 をはさんで松江城があります。ここにも小泉の胸像が。。
こちらが堀川。奥のほうにここをぐるっと回る遊覧船が見えます。
ちょっと車を走らせ、松江城南東側の入口まで移動。12:11、お城の途中にあった松江神社。このあたり、出雲からも近いので神社をみると神話の世界を想像してしまいます。
12:12、こちらが 松江城 。松江は徳川家康の孫の血統の松平家の統治が長かったんですね。知りませんでした。
天守閣 から南方向、 宍道湖 が見える景色。
アップにしてみました。あの小さな島は 嫁島 というそうです。
こちらは西の方向。宍道湖に映る夕陽は素晴らしいそうです。ちなみにこの日は小雪がちらついてました。。
天守閣は老朽化しているらしいので、国宝にして保存しようとする署名をここでやっていたので、私も一筆記入しました。
さて、その後松江から南東方向、安来市にある 足立美術館 に13:12到着。ここはアメリカの庭園専門誌で5年連続日本一に選ばれているそうで、日本一の庭園といってもいいところです。それでは素晴らしい庭園の写真をどうぞ。
まだまだ続く足立美術館。。
先週金土の山陰遠征その3です。島根県・安来市にある 足立美術館 の続きから。
額縁のように空いているところが何か所かあります。
こういう景色も素晴らしいです。
絵のようでもあります。
これで足立美術館の庭園は締め。紅葉のときに来たら相当素晴らしいと思われます。こういう景色を見ても昔は何とも思わなかったのですが、年を取るにつれてこういうわびさびの素晴らしさがなんとなくわかってきたような気がします。。
13:49、足立美術館を出てすぐのところにあった 出雲そば の店で「割子そば」というのを食べました。こしがあるそばでなかなか美味しかったです。ただ、量がちょっと少なかったっす。
島根県から再び鳥取県に戻り、14:49 道の駅・大山恵みの里 で一服。天気が良ければ 大山 経由のルートで行こうかと思いましたが、この日は雪が少し降っていたので、海側のルートで三朝方面方向に向かいました。山の上のほうは結構雪が降っているような感じで、大山は全然見えませんでした。
15:19、裏はすぐ日本海に面している 道の駅・ポート赤碕 です。
「日韓交流館」というのもありました。このあと、道の駅ラーとしては不本意ながら、時間の関係で道の駅・大栄というところを通過してしまいました。。
このあたり、道の駅が連続します。ここは15:47 道の駅北条公園 というところ。海岸沿いに風力発電用の巨大な風車がたくさん並んでいて壮観です。
三朝温泉の前に、前から一度来てみたいと思っていた「 はわい温泉 」に立ち寄り。16:34、左側の 千年亭 という旅館の日帰り入浴後の東郷湖の景色。千年亭の露天風呂からもこんな景色でした。「はわい」は漢字だと「羽合」ですが、「日本のハワイ」ということで羽合町役場の人がみんなアロハシャツで仕事をしていたニュースを思い出します。今は市町村合併で「ハワイ町」はなくなってしまい、合成地名の「湯梨浜町」になってしまいました。ちょっと残念です。。
カモがたくさんいたので思わずもう一枚。
東郷湖 の景色。対岸は東郷温泉というところで、真ん中やや左に見える中国式建築は 燕趙園 という中国庭園と中国式温泉施設です。時間があったらあそこも寄ろうかと思いましたが、時間がなくて断念。
16:36、「はわい温泉」の看板を撮って出発。
千年亭はこんないい雰囲気の宿でした。
16:44、今度は対岸から先ほどの千年亭を一枚。露天風呂はちょうど正面の湖に突き出たところにありました。
16:47、先ほど見えた燕趙園の前を通過、このあとはようやく三朝温泉です。
17:25、 三朝温泉 の 依山楼岩崎 という旅館に到着。三朝川を挟んで向こう側が昔ながらの温泉街です。まずは早速温泉へ。。
今回の目的地、鳥取の 三朝(みささ)温泉 は、 ラドン含有量が世界有数 ということで、この蒸気を吸うと代謝が改善されて免疫力が上がるという「 ホルミシス効果 」というものが得られるそうです(にわか勉強でございます)。東は秋田県の 玉川温泉 、西はこの三朝温泉という場合もあるようで、体に問題のある私としましては、今回そのような目的をもちつつここにやってまいりました。ただ、旅館の方に聞いたら「三日目の朝に効果が出るので、三朝っていうんですよ」と言ってましたので、一泊だけではダメですね。。
さて、三朝温泉では 依山楼岩崎 という老舗旅館に泊まりました。今回もANAサイトの航空券予約からもリンクされている じゃらんネット で検索し、平日限定ひとり旅プランというのを選びました。じゃらんポイントで少し安くなり、かつ(たぶん)ANAのマイレージポイントも少し反映されるはずなので、結構お得です。ここはその名前のとおり、裏手に山、正面に三朝川が流れていて対岸に鄙びた温泉街や河原の露天風呂が見えるなかなかの位置にあります。お風呂も回遊風呂ということで、男女入れ替えでそれぞれ4つずつくらいのいろいろな風呂が楽しめます。特に、「ホルミシス効果」満載の スチームサウナ はここの売りのようです。たくさん、ラジウムの入った(弱い放射能です)湯気と蒸気を吸ったので、気分爽快でした。あと、冬場なので松葉ガニのシーズン(母カニはごく最近禁漁期に入ったようですが)ということで、 カニづくし も楽しめました。
到着後1時間半くらいは風呂をまず楽しみ、その後カニづくしの夕食。ボイルしたカニ、焼きカニ、豆乳鍋で食べるカニしゃぶ、カニ刺しなどが出ました。
献立のアップ。
この豆乳しゃぶしゃぶは美味でございました。
これはカニと関係ありませんが、最後に出たこの牛タンのみぞれ煮は最高でした。。
20:34、食後に温泉街を少しぶらつきました。小雪が降る中、くそ寒かったですが、こちらは温泉街にある手湯・足湯・飲泉の「薬師の湯」。
温泉街にあった共同浴場。地元の人がカギを開けて入っていきました。一般の人は入れない雰囲気でした。
温泉街はこんな鄙びた感じ。「ヌード」という看板の歓楽系の店もありました。
なんだかわからないと思いますが、温泉街の入口の橋のたもとの河原に、「 河原の湯 」というオープンな露天風呂があります。私もここで20分くらい入ってみました。地元の方が二人くらい先に入っていました。対岸の明りが宿泊した旅館。
フラッシュを焚いて写したらこんな感じで湯気もうもう。
ここからは2日目。朝6:49の三朝温泉です。山の上のほうはうっすら雪が積もっています。ちなみに前日入った河原の湯は、右に見える橋の向こう側の河原です。
拡大してみるとこんな感じです。明るいときに入るにはちと勇気がいりますね。去年のGWで行った下呂温泉の噴泉池もこんな感じでした。
再び朝の三朝温泉。
7:45、朝風呂後に外で一服。
再び三朝川。
雪をアップにしてみました。
この日は前日と違って、良い天気の予感が。。
このへんはカモが多いですね。
8:05、朝飯です。味噌汁は玉子のついた母カニが入ってました。
旅館の回遊風呂を上からみるとこんな感じ。「左の湯」、「右の湯」に別れていて、前日の晩は左が男湯、朝は右側にかわっていました。
このあと9時ごろに依山楼岩崎を出発、夕方の鳥取空港からの帰路便まで鳥取砂丘と、兵庫県に入ったところにある余部鉄橋を見にいくことにしました。。続きはまた。